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第328回 例会2022年1月26日(水)0:00〜2022年2月1日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2021-22年度会長 田代 晴香

 1月20日、ジェニファー・ジョーンズ国際ロータリー会長エレクトより2022-23年度会長テーマが発表されました。

 

次年度のテーマは「 Imagine Rotaryイマジン ロータリー

 


 

 国際ロータリー初の女性会長に就任するジョーンズ氏は次年度テーマについて世界にもたらせる変化を想像して大きな夢を描き、その実現のためにロータリーの力とつながりを生かすよう呼びかけたそうです。

 

ジョーンズ氏はスピーチ中でジョン・レノンの「Imagine」の歌詞の一部、

“You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one.”を上げ、

“I hear that lyric as a call to action. We all have dreams, but acting on them is a choice. And when organizations like ours dream big things like ending polio and creating peace, it becomes our responsibility to make these dreams a reality.”
と語っています。

 

 

今まで何度となく聞いてきた曲であり、口ずさんでいた歌詞でしたが、ロータリーに当てはめた時にまさにロータリアン一人ひとりがdreamerとなるのか感じました。

続けてジョーンズ氏は、

“Imagine a world that deserves our best, where we get up each day knowing that we can make a difference.
You don’t imagine yesterday.
You imagine tomorrow.
Imagine a world without polio.
Imagine a world with clean water for everyone.
Imagine a world free of disease. A world where every child learns to read.
Imagine kindness and hope and love and peace.
And that, my dear friends, is why our theme is Imagine Rotary.”

と語っています。

“Imagine Rotary”を日本語で考えた時に、「ロータリーを想像する」とはどういうことなのだろうかと思ったのですが、ロータリーが描く理想の世界、その為に行動するロータリーを想像するということでしょうか。

 

スピーチの最後に、ブロードウェイのミュージカル「Rent」の曲である「Seasons of Love」の歌詞をあげ、“How will you use these minutes?”と問いかけています。

 

“Seasons of Love”

Five hundred twenty-five thousand
Six hundred minutes
How do you measure a year in the life?

 

大きな夢をかなえたロータリーを想像して | Rotary International

https://www.rotary.org/ja/jennifer-jones-imagines-rotary-fulfilling-big-dreams?utm_campaign=&utm_medium=social&utm_profile=RotaryJapan,%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%8FRotary+Japan&utm_source=facebook,twitter

 

幹事報告

2021-22年度幹事 大塚 和光

◆かながわ湘南ロータリークラブ例会休会のお知らせ◆
 「新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴うまん延防止等重点措置適用などを受け、下記の通り例会を休会すること
  としましたので、お知らせいたします。」
  ・1月28日(金) 例会休会
  ・2月12日(土) 例会休会

 

◆藤沢西ロータリークラブ例会休会のお知らせ◆
 「神奈川県に発令されております、新型コロナウィルス蔓延防止措置に伴い、2022.1.27に予定しておりました夜間
  移動例会を中止致します。
  昼間の通常例会への振り替えも行わず休会と致しますので報告させて頂きます。」

委員会報告

出席委員会

第327回例会 出席率 100%
 会員数 3名 出席者 3名 欠席者 0名

奉仕プロジェクト委員会

◆アーカス湘南RC お米プロジェクト Vol.2 ~ご飯を食べてポリオ根絶!~◆

Make Up

第327回例会のビジターコメント

小田原北ロータリークラブ 大川 耕作 様


アーカス湘南ロータリークラブの皆様、初めまして今回はよろしくお願いします。
コロナ禍が続く中、オンラインによる例会が普通に行われるようになってきており、当クラブでも行われておりますが、時間の制限のないeクラブによるオンライン例会を初体験し、貴重な存在だなぁと感じております。
色々なロータリークラブでメイクをする度に感銘を受けますが、貴クラブのフードロスとポリオに対する奉仕の仕方になるほどなぁと感心しきりです。
これからも貴クラブの発展と活躍を祈念いたします。

Smile Box

第327回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

職業奉仕月間卓話

アーカス湘南ロータリークラブの皆様、本日は卓話の機会をいただき、ありがとうございます。私は、地区職業奉仕委員会、津久井中央RCの前沢弘之と申します。

 

これから、「ロータリアンの行動原理」と題して、お話をさせて頂きます。

どうぞ、しばらくの間、お付き合いをお願い申し上げます。

 

さて皆さん、ロータリーの最も核心にあるもの、一番根本のところに置かれているのは、何でしょうか。

そう、「奉仕」ですね。ロータリーの核心は「奉仕の理念」です。

職業奉仕は、この奉仕の理念を実践に移すために、特に「職業」という場面に着目して、私たちが何をどうするかについて述べたものです。

もう少し詳しく言うと、「奉仕」ということを行うためには、職業人はどうあるべきか、日々の仕事においてどのような行動をとるべきか(これを今回「行動原理」としたわけですが)、そういうことを理論化したものが職業奉仕です。

その具体的な内容が、画面の下の方、ロータリーの目的の特に第2項や、ロータリアンの行動規範、四つのテストなどに示されているわけであり、それをキーワードで簡単にまとめたのが、青字で示した4つです。

その概要については、別途「フルバージョン」の卓話を地区のホームページにアップする予定ですので、ぜひそちらを見てください。

で、今日は、それらのうちの「高度の倫理基準」とか「高潔性」といった、とても抽象的というかムズカシイ言葉の意味を、少し深堀りして、皆さんと一緒に考えてみようと思います。

では、まず「倫理」という難しい言葉について考えてみましょう。

倫理は、「何々すべきだ」「何々してはならない」といった形で示され、好き勝手を許さない、「自由」に対する制約ですから、確かに窮屈といえば窮屈なものです。

それは、言うまでもなく、私たちの誰もが社会の一員で、他者との関係性の中にあり、互いに依存し合って生きている。それゆえ、争いを避け、協力し合わなければうまく生きていけないという前提があるからです。倫理は、いわば共存のための知恵なのです。

ただし、「倫理」と呼ばれるものの内容には、実に様々なものがあり、一定不変というわけでもありませんから、私たちはそのどれが正しいか見極めて、どれを自分の「倫理」として採用するか、自ら判断する必要があります。後にも述べますが、今、私たちが大きな意識変革を迫られているという「時代状況」も考えなくてはなりません。

それは、結局、「私はどう生きるか」という問題であり、自分が「こうありたい」「こうあるべきだ」と考える世界や自分自身を創り出すためにどうするかという「行動原理」なのであり、自分の世界観や人生観、どういうことに幸福を求めるかという幸福観と直接にかかわる問題なのです。

 

あるべき自分・・・

ここで、職業人のあるべき姿と、それに向けた行動原理を考えてみましょう。

一口に職業人と言っても、プロフェッションと呼ばれる人々から、芸術家、投資家まで、様々です。

そこでいくつかの型を想定します。一つは聖職者型、もう一つは商人型。それぞれの理念とそれに向けた行動原理は、こんな感じになるでしょう。

別途、「職人型」とでもいうべき、「ひたすら技術の向上・完成を目指す」という型も想定できるかもしれません。どれが良いとか優れているとかいう話ではありません。あくまでも頭の整理のための想定であり、ほとんどの人は、いわばミックス型でしょう。

ちなみに悪徳業者も、「利潤の最大化」を目指し、それなりの行動原理を持つわけですが、その行動原理が道徳に反し、従って倫理を欠くわけですね。

さて、真ん中あたりに、商人でありながら世のため人のためという理念をあわせ持つ「高度の倫理的商人」というカテゴリーを想定してみます。

 

「高度の倫理的商人」あるいは、「高度に倫理的な商人」

有名なところで、近江商人や、渋沢栄一氏、松下幸之助氏らが思い浮かびます。

それぞれの行動原理を、右側に示してみました。

気になるのは、松下幸之助氏の「利益は社会に貢献した報酬」である。だから「社会貢献の度合いに応じて利益も大きくなる」という考え方ですね。

どこかで聞いたような。・・・それもそのはず、松下幸之助氏は、ロータリアンでした。

こうした人たちは、社会貢献とビジネス的成功を二つながらに実現することを目指した。商売に成功してこそ、社会に貢献できる、のみならず、社会に貢献出来て、初めて商売に成功したというべきである、という理念を持っていた。それが商人のあるべき姿だと考えたわけです。

 

さて、ではロータリーはどのような理念と行動原理を採用しているか。これを表すのが、まさしく職業奉仕です。具体的には、ロータリーの目的の第2、ロータリアンの行動規範、四つのテストなどが、職業人であるロータリアンの行動原理を示しているのです。そして、それらは「善き職業人になること、この世界をより良い世界にすること」という理念に向けられています。

先ほどの「高度の倫理的商人」と相通ずるところがありますが、ロータリーは「職業」に注目しているところに特徴がありますね。

ロータリーは慈善団体でも、厳格な職業倫理の順守が社会的に要求される専門資格者たちの職能団体(医師会、弁護士会など)でもなく、多種多様な職業人の集合体です。

それにもかかわらず、このような「倫理」を掲げているというのは、他には見られない特長なのです。

※ 余談ですが、なぜ「職業」なのか。これはロータリーの歴史からくるものなのですが、一つの考え方として、例えば「社会人」とか「社会に出る」というときの「社会」は、ほぼ「職業に就く」ことを意味しますよね。つまり、私たちの社会生活においては、「職業」が占めるウェイトが非常に高い。私たちはそういう時代、そういう社会を生きてきたし、生きている。だから「職業」だ、ということなのかもしれません。ですから、今後、人々の働き方や「職業観」が変化すれば、「職業」奉仕という言い方も変わってくるかもしれません。おそらく、本質は「社会生活を営む上で」ということです。「社会生活を営む上で、善い人、役に立つ人になる。そしてこの世界をより良い世界にする」ということ(従って、必ずしも「職業人」である必要はないということ)だと思います。

 

少し視野を広げて、世界に目を転じてみましょう。

経済に関する考え方に、今、注目すべき変化が見られます。それを表すものとして、ここに三つあげてみました。

・「株主資本主義」から「 ステークホルダー資本主義」へ

株主だけでなく、顧客、従業員、地域社会、更には環境など、企業をめぐる利害関係者(ステークホルダー)全てに貢献できるような企業経営を目指す、という考え方です。ダボス会議という、世界的な企業家、政治家、学者らが参加する会議体が打ち出したことで、注目されています。

・ESG投資…短期的な値上がりで儲けるような投資ではなく、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)にきちんと取り組んでいる企業にこそ投資しようという考え方です。金融資本主義に対する反省ですね。

・いわずと知れた、SDGs…社会の「課題」を把握して、これに世界的な規模で取り組もうという運動ですね。

 

こういったことの背景は、短期的な利益追求による格差の拡大、環境破壊などなど、このままでは世の中が持続しないという危機感、そしてグローバル化したこの世界においては、誰一人として、「私には関係ない」ということができないという事実です。私たちは今、大きな意識変革を迫られているのです

☆ このような流れを見ると、改めて、ロータリーは、時代を先取りして、

もう百年も実践してきた! と言ってよいと思いませんか。

ロータリーは、ずいぶん昔から、それが良いこと、正しいことと判断し

て、自分たちの行動原理として「職業奉仕」を掲げてきました。

時代の激しい流れの中で、今こそ、私たちはこれを堅持し、その判断の

正しさを、自信をもって語るべきです。

 

さて、先ほど、ロータリアンは職業奉仕という行動原理によって、善き職業人になる。そして、この世界をより良い世界にすることを目指していると申しました。

では、その肝心の「よりよい世界」とは、どんな世界だと、ロータリーは考えているのでしょうか。

これを端的に表すものが、二つあります。

一つはビジョン声明。もう一つが、7つの重点分野です。

「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人々が手を取り合って行動する社会を目指しています」

このビジョン声明は、現時点のータリーの到達点とも言うべきものです。ロータリアンとは、こういうことを目指している人々だ、ということです。

7つの重点分野は、そのために私たちはこういうことに重点的に取り組んでいるということ。ロータリーが考える、この世界の「喫緊の課題」とでもいうべきものです。

昨年から、7つ目に環境保護が加えられたことに、注目しておきましょう。

さてさて、言わずもがなかもしれませんが、行動規範や四つのテストを唱えているだけで、善き職業人になれるわけでも、より良い社会を作れるわけでもありませんね。そこで、最後に職業奉仕の実践について、少しポイントを絞ってお話しします。

まず、高い倫理基準をもって行動するとは、どういうことをすることか。

上の方に挙げた例、企業コンプライアンスや従業員に対する配慮、人権の尊重、ギブアンドテイク…与えた分だけもらい、それ以上は要求しない。こういうことは、(残念ながら)普通の倫理基準であり、職業人、企業家として当然に守るべき責務です。

 

高い倫理基準による行動とは、これらに加えて、更に「責務を超えた善いこと」をするということ。端的に言えば、見返りがなくても与えるということではないかと思います。

例えば、臓器提供。これは、提供者は、提供の時点でこの世にいないわけですから、何のテイクもありません。

環境保護のための節約、我慢は、未来世代に対するギブですから、現在世代には何の見返りもないわけです。・・・と言われてきましたが、実は、環境問題はすでに、待ったなしどころか、現在世代自身の問題になっていると言うべきですね。

寄付や社会奉仕活動は、まさに、ロータリアンがしていることです。寄付の義務、奉仕の義務というものはないわけですから。

これらは、あくまでも例ですが、「このようなことをするような善意」に基づいて行動することが、「高い倫理基準による行動」だと言って良いのではないかと思います。

少し捕捉します。

ギブアンドテイク、仕事をした分だけもらう。過大請求はしない。これは、取引・商売の基本中の基本ですよね。しかし、その裏を返すと、「もらえる分しか与えない」わけです。ですから、これをあらゆる場面に適用してしまうと、与えるもののない少数者、弱者は救われませんね。

ところで、「見返りがなくても与える」を言い換えると?

そう、「奉仕」ですね。つまり、ロータリーが言う「高度の倫理基準」とは、私たちの魂である「奉仕の理念」に裏打ちされた行動基準だと、そう言ってよいのではないかと思うのです。

もう一つ、高潔な人になるとは、どのようなことでしょうか。

「人は、竪琴を弾くことによって竪琴弾きとなる」

循環論法のような話ですが、私たちは、高潔なふるまいをすることでしか、高潔な人にはなれません。

言い換えれば、具体例、経験論で示すしかないということです。

それじゃあ何もわからないと言われそうですが、「高潔」とは人格が立派であること、気高いことだと説明されても、同じでしょう。

ここでは、時間的な「成熟」という視点が重要です。

お手本に習う、修養を積む、研修を受ける、良い習慣づけをする、繰り返し、自らを省みる。そういったことで私たちは成長、成熟していくわけです。

結局、倫理にしても高潔性にしても、「実践知」、実践して初めて職業奉仕だということですね。

…クラブや地区は、まさに、この実践知を身に着けるための修養の場です。

ベテラン会員の皆さんは、ぜひ、新会員、若い会員に向けて、自分の経験談を(失敗談も含め)、積極的に語ってみてください。

そして、若い皆さんは、恐れず、自分の考えを誰かに聞いてもらうようにしてください。

実は、ここに、典型的な実例、まさに実践知があります。

このコロナ禍、混乱に乗じて金もうけを企む、詐欺をするというような人たちから、政策的援助を待つ、努力する、創意工夫する、仲間内で助け合うという人たちまで、人々の対応は様々です。

そんな中で、私たちは、クラブとして、あるいは一企業として、次のような行動(アクション)をしました。

・医療従事者の応援、援助をした。

・諸団体にマスクや防護服の寄付をした。

・身を削って従業員を守った。

などなど、世界中のロータリークラブ、ロータリアンが、数えきれないほどの行動(アクション)を起こしたはずです。

私たちは、地域社会で、自分の会社で、自分は何をすべきか、何が求められ(ニーズ)、どんな援助が有効なのか、必死に考え、これらを実践しました。

もしも誰かに 「あなたも決して楽ではないはずなのに、なぜ?」と問われたら、ロータリアンはこう答えるでしょう。

「為すべきことを為したまでです。」

強制や指示、非難や同調圧力が理由ではなく、それが善いことだと判断したからしたのだと。

 

これこそが、「職業奉仕」の名のもとにロータリアンが培ってきた行動原理の体現であり、倫理の本質です。

倫理とは、自分が「良い(善い)」と考え、こうありたい、こうあるべきだと思い描く自分や社会のありように向けた行動原理です。

そして、私たちの職業奉仕という行動原理は、あるべき世界、あるべき自分を誠実に希求する私たちの「覚悟」であり、ロータリアンが、「奉仕の理念」を胸に抱えて、絶やさずともし続けてきた「心の炎」なのです。

ご清聴、ありがとうございました。

閉 会

点 鐘

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