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第331回 例会2022年2月16日(水)0:00〜2022年2月22日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2021-22年度会長 田代 晴香

皆様ごきげんよう。

前回の会長の時間に芦之湯温泉をご紹介したのですが、色々と皆様にご紹介したいことがあり今回の例会卓話にて続きをお話しさせて頂きます。今では箱根では温泉好きの通が訪れる温泉地となっている芦之湯温泉の江戸時代の様子に触れました。箱根は江戸時代から温泉のテーマパーク化され「箱根七湯」と呼ばれる温泉スポット七か所が成立されます。箱根と温泉の歴史を語ると情報が多くありついつい色々と書いてしまうので、今回の卓話はさらっと江戸時代の温泉の様子をご紹介いたします。

 

さて、2月はロータリーの平和構築と紛争予防月間です。今回は2月14日にロータリーボイスに投稿された「ノーベル賞を受賞したロータリアンたち」をご紹介します。

 

ロータリーボイス 「ノーベル賞を受賞したロータリアンたち」

https://rotaryblogja.org/2022/02/14/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E3%82%92%E5%8F%97%E8%B3%9E%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%9F%E3%81%A1/?fbclid=IwAR2GYe4tL4CnBMwak9tbaHG52qbWY5-gcGfgZqc8k7JOkFQ2HlLLW47nv2g

 

この記事では国際ロータリー歴史資料部が把握しているノーベル賞を受賞したロータリアンと名誉会員を列挙しえているのですが、14名の受賞者中6名が平和賞を受賞しています。さすがロータリアンというところでしょうか。

この中で驚いたのはムハンマド・ユヌス氏です。中学校か高校の時に英語の教科書に彼の功績とノーベル賞の受賞が載っていて、バングラディシュで始まったマイクロクレジットという貧しい人への少額無担保融資を行うグラミン銀行が成り立つことに驚きとても良く覚えていたので、まさか今の私が彼と同じロータリアンになったことも驚きです。因みにムハンマド・ユヌス氏はドイツのクラブの会員だそうです。

このリストはあくまでも国際ロータリーが把握している情報とのことなのでもしかしたら実はこの他にもロータリアンだったノーベル賞受賞がいるかもしれません。

幹事報告

2021-22年度幹事 大塚 和光

◆休会◆
 アーカス湘南ロータリークラブ定款第6条第1節により、2022年2月23日(水)~ 2022年3月1日(火)につきましては休会といたします。

 

◆3月 理事会◆
 日  程:2022年3月5日(土) 14:00~
 開催方法:Zoom

 

◆ハイライトよねやま263号◆ 2022年2月14日発行
 下記よりご覧ください。
 【http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight263_pdf.pdf

 

◆3月20日・21日開催 地区大会のリーフレット(2月15日現在)◆
 下記よりご覧ください。
 【0210 chikutaikai

委員会報告

出席委員会

第330回例会 出席率 100%
 会員数 3名 出席者 3名 欠席者 0名

奉仕プロジェクト委員会

◆アーカス湘南RC お米プロジェクト Vol.2 ~ご飯を食べてポリオ根絶!~◆

Make Up

第330回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第330回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

1.今月のRI会長メッセージ紹介/Presidential message

シェカール・メータ

2021-22年度会長

2022年2月

 

本ロータリー年度の最初に、少なくとも1回、実践的かつ行動志向のロータリー奉仕デーのイベントを計画・開催していただくよう、すべてのクラブにお願いしました。このイベントは、ロータリーの重点分野の一つ以上に該当する地域社会の課題に、ロータリー内外のボランティアが一緒に取り組めるものとする必要があります。

ロータリー奉仕デーは、ロータリークラブ、ローターアクトクラブ、インターアクトクラブの意欲を引きだし、革新的かつ影響力のある奉仕プロジェクトを計画する良い機会です。行動人としての活動を披露し、会員候補をクラブに引きよせる機会にもなります。

すばらしいイベントが次々に実施されてきましたが、想像力をかきたてられた一例をここでご紹介しましょう。

インドでは推定7400万人もの人びとが糖尿病にかかっており、主要な死因となっています。さらに、その約半数が糖尿病という診断を受けていない状況なのです。

ロータリーとResearch Society for the Study of Diabetes in India(インド糖尿病研究協会)は、糖尿病を診断し、患者を把握し、治療を早急に行う必要があると考えました。二団体は他団体とも協力し、世界心臓デーである9月29日に全国的な血糖値の無料検査を実施しました。

2,000以上のロータリークラブとローターアクトクラブが参加して、全国10,000カ所を超える検査所を設置しました。一日で100万件を超える血糖値検査を実施。これは記録認定団体の Asia Book of Recordsにも記録として認められた数です。しかし、記録樹立よりも大事なのは、何万人もの人びとが糖尿病にかかっているかもしれないことを自覚したという事実です。これで治療が受けられます。それに、糖尿病を原因とする、または糖尿病により悪化する新型肺炎などの数々の疾患に対して予防策をとる必要性も学びました。

今月の23日はロータリーの創立記念日です。奉仕デーイベントを実施し、重点分野におけるロータリーの活動を発表しましょう。皆さんのロータリー奉仕デーイベントについてぜひお聞かせください。ロータリーショーケースではイベントについて発表したり、プロジェクトのアイデアやプロジェクトパートナーを見つけたりすることができます。中でも、このパンデミックで特に甚大な影響を受けている少女たちに力を与えるためのプロジェクトをぜひ実施していただきたいと思っています。女児のエンパワメントの取り組みは、ロータリアンでも、ロータリアンではない人でも、心を動かされるものです。有意義なイニチアチブとして各国政府とNGOから高い評価を受けています。今後も注力していきましょう。

また、「Each One, Bring One(みんなが一人を入会させよう)」で目覚ましい成果が得られていることをうれしく思います。あらゆるクラブ会員が少なくとも一人はロータリーに新会員を紹介し、彼らがずっとロータリーの一員でいてくれるように全員で働きかけましょう。

何をするにつけても、みんなの人生を豊かにするための奉仕を行うにはこれまで以上に成長し、これまで以上の成果を挙げていく必要があることを忘れてはなりません。

2. 卓話者 田代 晴香 会員

箱根芦之湯温泉

 

先週の会長の時間にご紹介した芦之湯温泉について本日は卓話でもう少し色々とお話しさせていただきます。

 

芦之湯温泉は神奈川県箱根町の温泉地の1つで、国道1号線で最も標高が高く、芦ノ湖まで車で10分程の場所に位置しています。この芦之湯温泉には宿泊施設が5軒ほどと別荘や住宅があるのみで飲食店や遊興施設は一切なく、コンビニエンスストアもありません。まさに秘湯といった場所で、自然豊かでとても落ち着いた雰囲気の温泉地です。

「箱根」というと観光客が商店街を散策し、温泉まんじゅうやお土産を買い、ちょっとした食べ歩きをするイメージや、芦ノ湖の見えるカフェでお茶をするイメージなどをよく聞くのですが、芦之湯を訪れるとガラリと雰囲気が変わり、木々の香りと温泉の匂いが漂い、鳥の鳴き声が響きます。

 

この「落ち着いた雰囲気」が芦之湯温泉にはとても重要となります。その理由は、芦之湯温泉が「国民温泉保養地」と指定されていることにあります。この国民温泉保養地とは温泉法に基づき温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効用が十分に期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が指定するもので、芦之湯温泉は全国で92箇所目、神奈川県では第1号であり、唯一の温泉となります。

 

 

この国民温泉保養地に指定される為には、療養泉であり、その湧出量が豊富であることに加え、環境が保養地として適していることや、湯治のための医療的指導の確保等が条件されています。この条件を満たして国民温泉保養地となった場所は2017年に97箇所になるのですが、観光開発を進めるために指定を返上するなどし、現在は77箇所となっています。

この国民温泉保養地に指定されているからこそ開発がされず、落ち着いた雰囲気が維持できているのです。

 

次に、芦之湯温泉の温泉について説明致します。この芦之湯温泉には6源泉あり、源泉の泉質は大きく2つに区分されます。

1つは、単純硫黄温泉(硫化水素型)で自然湧出泉と町営の蒸気井造成泉。もう1つは、石膏を主成分とするカルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型)となります。

通常、硫黄泉は酸性のものが多いのですが、芦之湯の自然湧出の硫黄泉は硫黄泉では珍しい中性であり、赤ちゃんや肌の弱い方も入浴ができる泉質になっています。また、Ca・Na・Mg-硫酸塩・炭酸水素塩泉は湧出直後の温泉はエメラルドグリーンなのですが、天候により白濁することもある珍しい温泉です。

どちらの温泉も神経痛、筋肉痛、冷え症、病後回復期等の一般的な温泉の効能はもちろん、特に皮膚疾患や切り傷、やけど、慢性婦人病に効果があります。

芦之湯へ湯治に訪れる人と話すと、自然湧出硫黄泉に毎週末入浴したお子さんのアトピー性皮膚炎が改善され、その効果に驚いた主治医までもが温泉を見に訪れたり、100歳近いお客様は、戦時中の蒸し暑い防空壕で長く過ごし発症した皮膚炎が戦後に1週間の湯治で完治したことから今でも定期的にお泊まりに来たり、腱鞘炎の治療目的、リウマチの治療目的と温泉の効能目当てでいらしていることが分かります。

実際に、私もアルコール消毒で手指が荒れてしまい、酷い時は手指全体があかぎれとひびだらけになってしまうのですが、3日ほど芦之湯の硫黄泉に入るだけでほぼ完治します。

この皮膚疾患への効果は硫黄泉の殺菌効果と芦之湯温泉の硫黄泉に保湿効果となるメタケイ酸が多く含有されていることが要因だそうです。そのことから芦之湯の硫黄泉は美肌の湯として有名となっています。

 

現代でも温泉の効能を求めて湯治客がいらっしゃるのですが、芦之湯温泉が湯治場として発展するのは江戸時代になり一般庶民が湯治目的で旅行できるようになってからです。

江戸時代には「箱根七湯」の一つとされ大変賑わっていたようです。

 

 

歌川広重 箱根七湯図会 「芦之湯」

 

 

江戸時代の芦之湯温泉には6軒の湯宿があったのですが、それぞれの宿に浴場は無く、総湯と呼ばれる共同浴場を利用しました。

 

 

浮世絵にも中央に描かれていますが、写真中央の少年の後ろにある屋根が総湯で、それを囲むように湯宿があるのが見えますでしょうか。

この総湯、当時は男女を分けることなく混浴だったそうなのです。しかも、明治時代のイギリス外交官が記した芦之湯温泉の説明で「小屋から子供を両手に抱いた貴婦人が生まれたままの姿でゆっくりとした足取りで通りを横断して旅館へ向かった」という記述まであります。

 

総湯の中は「七湯の枝折」の「芦之湯風呂内之全図」をご覧ください。

 

 

階段を下りた先に大小の浴槽があるのが分かります。この図には脱衣所などなく、浴衣と履物をさっと脱いでお湯に入るような光景が描かれていますね。

この「七湯の枝折」は江戸時代に作られた箱根七湯のガイドブックで、泉質や効能、観光名所などが詳しく書かれているものです。
 

 

このガイドブックによると「箱根七湯唯一の硫黄泉。子宝湯としても有名。此湯の功あること世に語られ療客つどいたること蟻のごとし。」とあり、当時の賑わいがうかがえます。

また、お風呂の説明では、「浴室は一棟にて中を四壺に分け、上を底なしとて浴槽の底に石を敷き、その間より温泉湧出る。湯は少しぬるし。二は中の湯とて湯口は異なり。底なしよりあつく湯あらし。三は小風呂と唱へて程よくあつし。四は大風呂とて、板を隔て小風呂の湯と同じく湯口ひとつなり。此所の湯に限りては真水一滴も交わらず。混々として日夜湧出する。」とあり、また「此処の湯は五味(多種)で箱根の温泉の中でも主(最高)」と高評価を得ています。

 

江戸後期に発行された「諸国温泉効能鑑」でも東の方に「相州 足の湯」が挙げられ、箱根七湯の中で1番の効能と格付けされいるところを見ると当時の人気が分かります。

 

 

ここから、横浜の開港と外国人と箱根や芦之湯の話を続けたいのですが、これはまた次の機会とさせて頂きます。

 

閉 会

点 鐘

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