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第335回 例会2022年3月23日(水)0:00〜2022年3月29日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2021-22年度会長 田代 晴香

皆様ごきげんよう。

先日の地震の影響により、本例会開催日前日は、「電力需給ひっ迫警報」が発令し、関東や東北では節電に努めた一日となりました。幸い停電には至りませんでしたが、ここ最近は春めいて暖かい日が続いていたので急な寒さの中での節電は11年の計画停電を思い出しました。
地震が起きた時は、3月に東北で大きな地震が起きたことで11年前を思い出し、深夜ではありましたが大きな余震が起こるのではないかとテレビやSNSで地震情報をしばらく起きて見ていました。今回の地震は3.11のような被害規模にはなりませんでしたが、鉄道への影響や断水が続き、住宅被害や様々な影響が多くあるようです。
3.11から11年が経ち、防災意識が少し薄れていたのですが、今回の地震と電力需給ひっ迫で私の中で完全に過去のものとしていた大地震でしたが、いつまた起こるか分からない今も可能性が高いものであることを再認識しました。
 昨年の2月にも福島県沖で今回と同規模の地震が発生し、「やっと住宅が直ったばかりなのに…」という声もあるというニュースを見て、昨年の地震が記憶にないことに驚き、地震に慣れっこになってしまっていることがとても恐ろしいです。
 

さて、3月22日は「世界水の日」でした。この世界水の日は、水の大切さや、安全な水を世界中の人が利用できるようにすることの重要性について考える日です。
今回はロータリーの水に関するプロジェクトをまとめた動画をご紹介いたします。

幹事報告

2021-22年度幹事 大塚 和光

◆2021-2022年度地区大会 表彰◆
 3月21日(月・祝)に開催された地区大会2日目本会議にて、下記の三部門で表彰を受けました。
 ○2020-2021年度 ロータリー賞
 ○2020-0221年度 ロータリー財団寄付優秀クラブ 第1位 一人当たり$728.88
 ○2020-2021年度 ロータリー米山記念奨学会寄付優秀クラブ 第4位 一人当たり32,500円


※賞状の原本が曲がっているため、スキャンミスではないです。

 

◆2021-2022年度国際大会 「日本人親善朝食会」 についてのお願い◆
日本人朝食会への出席依頼が届いております。2022年6月4日~8日まで開催されるヒューストンでの国際大会において、開会式が行われる2022年6月5日(日)に恒例の「日本人親善朝食会」を下記要領で開催されます。参加をご希望の方は、クラブでまとめてガバナー事務所に申し込みますので、2022年4月5日(火)までにクラブ事務局までお知らせください。

<日  時> 2022年6月5日(日) 開 場・受 付(予定)午前 7:00
                 朝食会(予定)午前 7:30~9:00
                 RI会長他のご挨拶を予定しております。
<場  所> Marriott Marquis Houston
<住  所> 1777 Walker Street,Houston,Texas77010 U.S.A.
       TEL:+1 713-654-1777  
<会  費> お一人 10,000円
<ドレスコード> スマートカジュアル
<クラブ内締切> 22022年4月5日(火)

 

◆地区大会の御礼◆※2022年3月23日 13:00追記
お礼状が届いております。下記よりご覧ください。
お礼状_地区内全クラブ宛て

委員会報告

出席委員会

第334回例会 出席率 66.66%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

奉仕プロジェクト委員会

◆アーカス湘南RC お米プロジェクト Vol.2 ~ご飯を食べてポリオ根絶!~◆

2022年3月22日現在、お申し込み数24件、寄付額124,000円となっています。
ストックがありますので募金活動自体は継続しますが、先日行われました緊急理事会での決定により、2022年3月23日以降はウクライナ支援の為の募金活動に切り替えることとなりました。
なお、既にポリオ募金として受付済みで返礼品未発送分につきましてはポリオ募金として対応し、これまでに集まった寄付につきましてもポリオ基金へ寄付いたします。

◆アーカス湘南RC お米プロジェクト Vol.3 ~ご飯を食べてウクライナを支援~◆

緊急理事会の決定により、これまでポリオ根絶のための募金活動として行ってきたお米プロジェクトを、人道危機に瀕するウクライナの人々を支援するための緊急募金活動へと切り替え、実施することとしました。
基本的概要はこれまで続けてきたポリオ募金の内容と変わりませんが、2022年4月29日受付分までをロータリー財団の災害救援基金に全額寄付いたします。
身の回りの方へのご案内よろしくお願いいたします‼

アーカス湘南ロータリークラブお米プロジェクト案内 Vol.3(ウクライナ支援Ver.)
お米プロジェクト申込書(ウクライナ支援Ver.)

Make Up

第334回例会のビジターコメント

大和田園ロータリークラブ 河西 正彦 様


3月に入り、気持ちが開放的になります。3月20日、21日は国際ロータリー第2780地区2021〜2022年度地区大会が二日間、鎌倉と藤沢に分けて開催されます。二日目の藤沢市民会館の18:00〜19:30開催の大懇親会は、市民会館前の多目的広場でオープンエアーな空間で地元自慢のキッチンカーで食事を楽しめるようです。コロナ禍でふさぎ込んでいる気持ちを久しぶりに開放したいと思います。当日お会いできましたら、宜しくお願い申し上げます。

Smile Box

第334回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

アーカス湘南ロータリークラブ 田代晴香会員

皆様こんにちは。今月は「水と衛生月間」という事で、今回の卓話では、私が海外ボランティアの際に目の当たりにし、経験したことをお話しさせて頂きます。

 

私は大学時代より海外ボランティアの企画・活動を行っており、卒業後は大学のボランティア団体と海外ボランティア先との中間支援組織として活動しております。普段、海外ボランティアについてお話しさせて頂く時は、「ドラッカーの理論に基づく自己評価」についてお話しするのですが、今回はフィリピンの現状を体験記として見たままをお伝えしたいと思います。

 

まずは、フィールドの説明と背景についてお話しします。

大学時代の主な活動の拠点はフィリピン・ミンダナオ島のダバオ市とその周辺で、ダバオはドゥテルテ フィリピン大統領が長年市長として色々な政策を進めたお陰で、治安は観光地であるセブ島やマニラより確実に良い場所です。

しっかりと行動すれば犯罪に巻き込まれる可能性の少ない町です。ダバオへはマニラ空港で国内線に乗り換えて向かうのですが、ダバオの現地スタッフはいつも「セキュリティーチェックのある空港職員用食堂で時間を潰しなさい!一人でタクシーに乗っちゃダメ!タクシーの扉を開けて銃を突きつけられるんだから!フィリピンが全部ダバオみたいだと思ったらダメ!」と訪れる度に注意してくれます。お蔭様でフィリピンはダバオ市周辺しか訪れた事がありません。唯一、言いつけを破ってマニラ空港からドキドキしながらタクシーに乗り、ペニンシュラホテルでアフタヌーンティーを楽しんだ事もありましたが…




フィリピンはダバオだけ行っていたので、ダバオ市民の華麗な洗脳によりたちょっと私のフィリピンの印象はダバオに偏っています。

 

マニラは上の写真の通り、市街地は交通量が多く、日本でいう東京とすると、活動拠点であったダバオは埼玉や群馬という感じでしょうか。ある程度の都市機能はあるものの市街地以外はかなりの田舎です。


ダバオでのボランティア活動内容は小学校での給食支援でした。通常、フィリピンの小学校では昼食を持参するのですが、貧困家庭では昼食を持参させることができず、1日1食だけということがあり、十分な栄養を摂取できず、体力の面や家庭の手伝いから小学校を退学してしまうケースが多発しています。そこで、消耗症(栄養不良状態)の低学年に給食を配給するという取り組みが行われています。政府や民間企業の支援によりフィリピン全土で行われている事業故に、様々な条件があり、継続・維持不可能な学校が多発していました。

フィリピン全土でこの問題は起きているのですが、このダバオを選択した理由は、現地の協力団体の存在でした。ダバオにはダバオ医科大学附属公衆衛生研究所という非営利団体が各貧困地域にスタッフを派遣させて地域の諸問題への取り組み、協力・管理を行っており、しっかりとした資金管理と報告を受けることができたからでした。また、派遣スタッフのおかげでスムーズな現地調査が行えることも大きな要因でした。この給食支援活動についてはまた今度卓話の機会の際に詳しくご紹介させていただきます。

 

私が訪れた場所は食事も1日1食食べられれば良い方の貧困地域なので、栄養問題以外にも水の問題もやはりありました。実際に現地調査の為、村に滞在していたので、日本とのギャップもしっかりと体験してきました。

 

ダバオ市内の拠点としてダバオ医科大学の学生寮に滞在していたのですが、この学生寮は衛生管理がしっかりされており、個室にはバスルームが完備され、洗面台とトイレ、シャワーがあり、トイレは日本と同じような水のタンクがありレバーを下げると水が流れるものでした。飲料水は学生寮の各階の廊下に設置されたウォーターサーバーから自由に自分の水筒やペットボトルに移し替えて飲むようになっています。市内中心部であっても現地の人も水道水をそのまま飲むことはありませんでした。この学生寮では日本とのギャップは差ほど感じませんが、いざ、フィールドワークに行くと現地の人の水事情には驚きます。

特にフィールドワークの拠点として滞在する村は山の頂だったので、水道はもちろん電気・ガスもない土地でした。そこに身体が慣れていない日本人が滞在するとなると現地スタッフは気を遣ってあれもこれもと買出しをして現地入りします。一番重要なものは、やはり飲料水。大きなミネラルウォーターのタンクを何個も購入し、飲み水以外にも現地での調理用にしていました。

給食支援活動を目的として行っていたので中々写真がないのですが、この四輪駆動車にたっぷり飲料水を積んで向かいます。


フィールドワークの拠点はマリログ村で朝は眼下に雲海が見える程の標高です。

この村の生活用水は雨水と井戸水で、各家庭には雨水を貯めるドラム缶やタンクがあり、水浴びやトイレ用に使います。また、村には共用の井戸が2つあり、タンクに詰めて飲料水や調理用に使用していました。

この村のバスルームは、村の中でも裕福な家庭であれば別棟でコンクリートの水浴び場所兼トイレがありましたが、村長の家庭では強風で飛んでいってしまいそうな簡素な小屋に水浴び場所とトイレがある程度でした。

また、村のトイレは、最初はどうやって水を流すのか考えてしまうものでした。

実際の写真がないのですが、まさにコレ!という画像があったので以下のURLの「ローカルなトイレ」をご覧ください。

<リタイア生活!セブ島のひまな人>

https://plaza.rakuten.co.jp/walangpera/diary/201609050000/

 

日本では蛇口を捻れば、綺麗な水でシャワーを浴びる事ができるのですが、フィリピンの村に行けば、貯めた雨水を桶で頭から掛ける。そして、その水は横にあるトイレを流す水と共用。始めは「これは…どうしよう…」とかなり抵抗がありましたが、一回経験すると次の日からは慣れて普通に水浴びしていました。因みに、電気がないのでドライヤーは無く、髪の毛は自然乾燥です。朝、水浴びをする習慣があるのでこの村の中学生や高校生の女の子達は濡れた髪のまま登校していました。

 

そして、この村の朝の光景で一番印象的だったのが「朝の水汲み」です。

水汲みは子どものお手伝いの一つです。この男の子は同世代の子ども達が元気よく登校する中、一生懸命に一人で井戸水を汲んでいました。

 

またもう一つの井戸では、兄弟で水汲みし、少し大きなお姉ちゃんが家までタンクを運んでいました。

村の人に子ども達の事情を聞くと、父親が出稼ぎで村の外に行っていて、母親は仕事に出かけたり、病気であったり、家庭の事を子ども達が担っており、学校に行く時間が無くなってしまっているとのことでした。給食支援活動で村の調査をしていたのですが、学校に来られない理由と生活水の確保がリンクしているという事実は日本で生活しているだけでは想像できない事でした。

因みに、このたくさんのタンクは村の各家庭から井戸へ運ばれ、水汲み待ちのものです。よく見るとタンクには名前が書いてあります。

他の水道のない村でも井戸の周りには子ども達がいてタンクに水が貯まるまでの間、遊んでいたりしました。


山間部の村ではこの水汲み用タンクは必需品の為、学校に調査に訪れる時はタンクをお土産にするととても喜んでもらえました。下の写真でも民族衣装を着た子ども達と記念撮影をする際、先生がお土産タンクをとても喜んでくださり、嬉しそうに持って写真を撮ってくれました。

 

給食支援による子ども達の栄養状態の回復という目的の調査で現地に行きましたが、調査をすると色々な問題があり、生活する上で必要不可欠な水は大きな問題の1つであると感じました。

 

WHOが2022年3月に公表している飲料水に関するファクトシートには以下の事が記されています。

 
【WHO fact sheet “drinking water”】
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/drinking-water

 

【Key facts】

  • In 2020, 74% of the global population (5.8 billion people) used a safely managed drinking-water service – that is, one located on premises, available when needed, and free from contamination.
  • Globally, at least 2 billion people use a drinking water source contaminated with faeces. Microbial contamination of drinking-water as a result of contamination with faeces poses the greatest risk to drinking-water safety.
  • Microbiologically contaminated drinking water can transmit diseases such as diarrhoea, cholera, dysentery, typhoid and polio and is estimated to cause 485 000 diarrhoeal deaths each year.
  • While the most important chemical risks in drinking water arise from arsenic, fluoride or nitrate, emerging contaminants such as pharmaceuticals, pesticides, per- and polyfluoroalkyl substances (PFASs) and microplastics generate public concern.
  • Safe and sufficient water facilitates the practice of hygiene, which is a key measure to prevent not only diarrhoeal diseases, but acute respiratory infections and numerous neglected tropical diseases.
  • Over 2 billion people live in water-stressed countries, which is expected to be exacerbated in some regions as result of climate change and population growth.
  • In 2019, in least developed countries, only 50% of health care facilities had basic water services, 37% had basic sanitation services and 30% had basic waste management services.

 

このファクトシートはWHOが取り組むテーマの重要な情報が簡潔にまとめられているものです。

この飲料水の重要な事実では「基本的飲料水サービス(basic water services)が往復30分以内で近代的な飲料水供給源水を汲むことができる事」そして「その基本的サービスを享受できない人が7億7200万人もいるという事」が記されています。2018年のkey factの資料では8億人を超えていましたが、着実に安全な水を手にすることが出来る人が増えていると言えるでしょう。

また、2018年の資料にはなかった、化学的リスク(the most important chemical risks in drinking water)が現れ、化学物質やマイクロプラスチックが言及されています。
我々は常に新しい問題を発生させては、対応を迫られているように思います。

日本は水資源が豊かで、衛生設備もしっかりしている為、これが「普通」だと勘違いしてしまいがちですが、東京から飛行機で5時間のすぐ近くの国の「普通」は違うという事を知って頂ける機会になったら幸いです。

 

 

閉 会

点 鐘

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