第341回 例会2022年5月25日(水)0:00〜2022年5月31日(火)23:59 開催
開 会
点 鐘
ロータリーソング
四つのテスト
会長の時間
2021-22年度会長 田代 晴香
皆様ごきげんよう。
5月もあと一週間で終わりとなり、関東ももうすぐ梅雨入りというところでしょうか。
心地よい気候の春から初夏のこの季節が好きなのでどうしてもジメジメした梅雨が来ると思うと憂鬱になります。
さて、「梅雨」がもうすぐということは梅の実が次第に大きくなってきているということですね。小田原市の曽我では5月23日に青梅の初もぎ作業があり、関東一早く出荷したと地元の新聞に掲載されました。今回は、皆さんご存知かと思いますが小田原の梅について少しご紹介いたします。
小田原市の梅の歴史は古く、戦国時代の北條氏が統治していた以前から梅の栽培が行われていたと言います。戦国時代には北条早雲が防腐効果のある梅干しを戦時食とし、城下やその周辺に梅の木を植え、梅干しづくりを奨励しました。
また、小田原は箱根越え前の宿場町であり、旅のお弁当の防腐用として、そして、険しい旅路の疲労回復用として梅干しが多く旅人に重宝されたそうです。私は読んだことが無いのですが、東海道中膝栗毛にも小田原の名産品として登場するようです。
現在は、小田原市内の曽我梅林が栽培の中心となり、45ヘクタールの敷地に35,000本の梅が植えられています。2月~3月には白い梅の花が一面に広がり、梅の木の下にゴザを敷いてお花見を楽しみます。6月になると梅の実の収穫が始まり、この頃になると小田原にある農協の直売所では売り場に様々な品種の梅が並びます。その中でも人気が高いものは小田原オリジナル品種「十郎」です。曽我物語の曽我五郎・十郎兄弟から命名された「十郎」は梅干し用の最秀品で、十郎梅干しは高級品として贈答品にされています。
梅干しというと和歌山紀州の梅が有名で塩分が少なく食べやすい甘いものが多く売られていますが、小田原の梅はまさに昔の梅干しで、塩分が強く酸っぱいものが主流です。
毎年、梅を頂いたり、庭の梅を見ると「今年こそは梅干しを作ろう!」という気持ちにはなるのですが、今まで成功したことが無く、梅をダメにするのは勿体無いと思い、ジャムや梅酒、はちみつ漬けにしてしまいます。いつになったら梅仕事が上手にできるようになるのか…。会員の皆様のご家庭でも梅仕事はされるのでしょうか?
幹事報告
2021-22年度幹事 大塚 和光
◆2022年規定審議会説明会 事前配信資料◆
5月26日(木)15時開催の説明会において、ガバナー事務所より通知がありました。
出席予定の方は確認の上ご用意ください。
「ペーパレス化の一環として当日は資料を配布しませんので、
事前配信資料をご自分で印刷、もしくはタブレット等で持参ください。
尚、当日はパワーポイントを使用して説明させていただきますが、
会場の後部座席の方にはスクリーンの文字が小さくて見づらいことが
予想されますので、極力、資料を持参していただくことをお勧めします。」
【2022年規定審議会説明会・次第】
【2022シカゴ規定審議会説明会プリント資料A4両面1枚】
【2022COL結果一覧表-R4.5.4】
【2022年規定審議会議事抄録(審議会1日目から4日目)220414】
◆会員増強セミナー 開催報告◆
5月14日(土)に開催された「次年度向け 会員増強セミナー」について、開催報告が地区HPの委員会報告に掲載されています。
≪委員会報告≫地区HPより
https://rid2780.gr.jp/activities/committee-activity-reports/20220517.html
委員会報告
出席委員会
第340回例会 出席率 100%
会員数 3名 出席者 3名 欠席者 0名
奉仕プロジェクト委員会
Make Up
第340回例会のビジターコメント
川崎ロータリークラブ 元沢 伸夫 様
沖縄復帰50年という会長のお話を拝見して、まだ50年なのかという感想を持ちました。仕事でよく沖縄に行くのですがいまだに広大な米軍基地が中心部に点在しており現地にいくと、東京とは異なる環境であることがよくわかります。
Smile Box
第340回例会のスマイル報告
前回はありませんでした。
カレンダー
卓 話
十一代目大塚重郎右衛門 様
きものがたり歳時記(十九)
清明から立夏まで、つまり、今年で言えば四月五日から五月五日までが「季寄せ」では「晩春」とされています。
この時期に最も使われる季語は、勿論「花」ですね。
花
花とはふつう桜の花を言う。だが「花といふは桜の事ながら、すべて春の花を言ふ」と『白冊子(しろぞうし)』にあるように、花は桜でありながら、春の花一般でもあるという重層的な規定がある。つまり桜以外の千草万木でもただ花といった場合は、賞玩の心が大きい。晩春の季を持つと同時に、春の花として三春にわたっている。春花・花時・花の雲・花筏・花房・花片・花の姿・花の香・花の輪・花の友・花の主・花守・花笠・花の庭・花の門・花の都・花明かり・花盛り・花便り・花の雨・花の露・花朧・花の陰・花の奥・花の名残・花を惜しむ・花埃・花の錦・花の色・花の装。
花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 石鼎
病み呆けてふと死を見たり花の昼 木歩
花更けて北斗の杓の俯伏せる 誓子
花の模様は和服・きものにも非常に多く用いられます。代表的なのが四君子の柄です。四君子文様とは蘭・竹・菊・梅の四種類の植物を組み合わせた図柄のことです。本来、君子とは中国の宋の時代から、徳行正しき人格者で学識が高く清らかで高潔な人のことを言いました。蘭・竹・菊・梅の四種が君子の特性を持つことから四君子になぞらえたのです。これが日本に伝わり、それぞれに春夏秋冬の季節を代表することから江戸時代には様々な物の絵柄に使われるようになり、やがて吉祥文様として扱われるようになりました。春夏秋冬を代表する花を散りばめてありますから、四季を通じて何時でも使えるきものです。地色を無難なものにしておけば小物の取り合わせで如何様にも季節感は演出できます。晴着は高価ですし、普通は何枚も持つという訳にはゆきません。それもあって非常に多くの人に使われました。私も特に好みの強くないお客様には、この話をして晴着の柄選びの参考にして頂いたものです。
とはいえ少しゆとりがあれば春は桜、秋は紅葉というように季節ごとの模様を楽しみたいのも人情です。桃や山吹、藤などもそれぞれに捨てがたいものですが、やはり桜です。季語も花と言えば普通は桜を指すのですものね。
櫻
山桜は優雅で、花と同時に若葉が出る。染井吉野は葉に先立って花が開く。他に深山桜・大島桜・大山桜など。八重桜は濃艶で花期が遅い。一名牡丹桜ともいう里桜や、茶碗桜ともいう南殿(なでん)などが八重である。朝桜・夕桜・夜桜・桜月夜・嶺桜・庭桜・家桜・桜吹雪・若桜・姥桜・桜の園。
ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな 鬼城
風に落つ楊貴妃桜房のまま 久女
したたかに水をうちたる夕ざくら 万太郎
ところで、桜がバラ科ですよ、と言うとびっくりされる方もあるようです。とても薔薇の仲間には見えませんが、実はスモモ属サクラ亜属に分類される落葉広葉樹なのです。種類によっては果実を食用としますし、花や葉の塩漬けも食品などに利用されていますね。花弁の数や色、花のつけかたなどを改良しようと室町時代から多くの園芸品種が作られました。日本には固有種を含んだ十種類の基本の野生種を基に、これらの変種を合わせ百種類以上の自生種があり、更にこれらから育成された園芸品種が二百種あり、分類によっては六百種ともいわれる品種が現在確認されているそうです。
今年、一月八日に紀伊半島南部で見られる早咲きの桜が野生種としては国内で約百年ぶりの発見となる新種の可能性が高いことが国立研究開発法人「森林総合研究所」の調査でわかったと報じられました。和歌山、奈良、三重三県の一部で元々自生し、今回新たに「クマノザクラ」と名づけられました。今回確認されたものは自生の新種と考えられ、変種などではなく、新たな基本種として認められれば千九百十年代のオオシマザクラなど以来ということです。
さて、万葉集には色々な植物が登場しますが、桜もその一つです。しかし、中国文化の影響が強かった奈良時代は和歌などで単に「花」といえば梅を指し、万葉集では梅の歌百十八首に対し桜の歌は四十四首に過ぎません。その後、平安時代に国風文化が育つに連れ徐々に桜の人気が高まり、「花」とは桜を指すようになったのです。
古今和歌集仮名序にある王仁の歌とされる「難波津の咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」の「花」は梅ですが、平安時代の歌人である紀友則の「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ」の「花」は桜です。嵯峨天皇は桜を愛し花見を開いたとされており、左近の桜は元は梅であったのが、桜が好きであった仁明天皇が在位期間中に梅が枯れた後に桜に植え替えたとされています。
※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。
閉 会
点 鐘