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第344回 例会2022年6月15日(水)0:00〜2022年6月21日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2021-22年度会長 田代 晴香

皆様ごきげんよう。

 

6月14日は「世界献血者デー」でした。この日は血液という「いのちを救う贈り物」をくれる献血者の皆様に感謝するとともに、血液製剤を必要とする患者様のために献血が欠かせないことを知ってもらう日としており、各国で様々イベントが開催されるそうです。

 

私自身、薬を服用しているので献血は経験がないのですが、大学時代は毎年キャンパスに献血車が来て学生が献血をしていたのですが、友達と食堂で暇そうにしていると「献血にご協力お願いいたします」と声をかけられ、毎回「ごめんなさい。薬を飲んでいます。」とお断りするのが申し訳なかった思い出があります。薬によっては服用していても献血ができるのですが、私の服用している薬は献血できませんでした。献血を終えてジュースをもらっている友達がいつも羨ましかったです。

 

献血は今や駅やその周辺での献血ルーム、商業施設での献血車とよく目にする機会があり、献血を希望する人がいつでも提供できる環境にあります。

よく目にするのにも関わらず献血について知らないなと思い少し歴史を調べてみたら、日本での輸血の始まりは1919年(大正8年)に近代の科学的な輸血法が入ってきてからとのこと。

 

大正8年はあまりにも最近なのではないか?江戸時代の蘭学研究の時にはなかったのか?と疑問に思ったのですが、薬史学雑誌の寄稿文をみると、輸血は1667年にフランス人が羊の血を人に輸血し、1818年にイギリス人が人から人へ輸血を試み、1825年に輸血に成功した歴史があり、ヨーロッパの医学書にはその方法が記されています。1919年に日本に輸血法が伝わる100年以上前からヨーロッパの医学書によって蘭方医の中に輸血に関する知識を持っている者がいたと思われるが、医学書から輸血が有効な治療法ではないと理解して江戸時代には輸血をしなかったと考えられるとありました。

東洋医学も輸血に関する研究はあったと思われるのですが、東洋医学に関す記述を探すことが出来なかった為、今回は分かりませんでした。

輸血に関する歴史はこの1919年から様々な出来事があり、現在の形へと成ったのですが、その歴史をご紹介するには情報量が多すぎるので、日本赤十字社大阪府赤十字血液センターのホームページの「血液事業の歴史」をご紹介することで割愛させていただきます。

 

日本赤十字社大阪府赤十字血液センター「血液事業の歴史」

https://www.bs.jrc.or.jp/kk/osaka/special/m6_01_history.html

 

また、今回この「世界献血者デー」を知ったきかっけはロータリーのツイートでしたので、こちらを最後にご紹介いたします。

 

幹事報告

2021-22年度幹事 大塚 和光

◆2022年規定審議会 『クラブと地区に関連する重要な変更』について◆
日本事務局からのご案内です。詳細は下記よりご確認ください。
2022 COL Essential Changes Clubs Districts-JA

 

◆ハイライトよねやま267号◆ 2022年6月13日発行
http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight267_pdf.pdf

委員会報告

出席委員会

第343回例会 出席率 100%
会員数 3名 出席者 3名 欠席者 0名

奉仕プロジェクト委員会

◆アーカス湘南RC お米プロジェクト Vol.2 ~ご飯を食べてポリオ根絶!~◆

Make Up

第343回例会のビジターコメント

大和田園ロータリークラブ 河西 正彦 様


当社はこのたび創立52周年を迎えました。創立記念日は会社の誕生日です。家族の誕生日を祝うように全社員でお祝いします。それが当社の52年の伝統であり歴史です。過去の歴史を学び、これまで携わった多くの皆さまと従業員へ感謝し、次の時代へと新たな一歩を踏みだす大切な日です。2年前より、コロナ禍で縮小した小さな式典となっていますが、今年もお祝いできることに改めて感謝しています。

Smile Box

第343回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

十一代目大塚重郎右衛門 様

きものがたり歳時記(三十二)

 

夏服   

 麻・アルパカ・セル織など、軽い涼しげな織物。麻服

一着の夏服の寝圧し子とその母     楸邨

麻の服風はまだらに吹くをおぼゆ    梵

 

麻は植物表皮の内側にある柔繊維または葉茎などから採取される繊維の総称です。狭義の麻(大麻)と苧麻(からむし)の繊維は日本では広義に麻と呼ばれ、和装の麻織物(麻布)として古くから重宝されてきたことは以前に少し触れました。狭義の麻は神道では重要な繊維で様々な用途で使われます。麻袋・麻縄・麻紙などの原料ともなります。

日本工業規格・JIS で「麻」と表記できるのは苧麻の繊維である「ラミー」や亜麻から作られる繊維の「リネン」です。日本の気候では夏用の衣料に適しています。狭義の麻(大麻)の繊維である「ヘンプ」は冬用の布として2010年代に復元されており乾きやすさと共に保温性もあります。

元来、麻とはアサ科アサ属の麻(大麻草)から作られた繊維を指す名称でした。日本では繊維としての利用の盛んであったこの大麻も苧麻をも含めて麻と呼んでいました。後に海外より持ち込まれた亜麻などを含めた植物繊維全般を指して「麻」の名称を使うようになったために、本来の麻を大麻(おおあさ、たいま)と区別して呼称するようになったのです。また元来「ぬさ」とは神道で神に奉げる布のことで多くが麻地であったことから麻の字が当てられたのです。

今日、日本で麻の名称で流通している繊維のほとんどは亜麻から作られるリネンです。日本工業規格には本来の麻である大麻は含まれていません。家庭用品品質表示法でも麻と呼ばれる繊維は苧麻と亜麻の二種類です。他の植物の麻繊維や、1948年制定の大麻取締法があるため薬物用の大麻との混同を避けるという目的から日本でも大麻繊維をヘンプ(hemp)と呼びかえる動きがあるのです。

戦前では1909年(明治42年)の小学校の理科の教科書で大麻について教えられており、栽培方法や繊維の製法と共に用途として布・糸・縄・帆・下駄の緒・茅葺屋根・小鳥の餌に麻の実、また麻油があるとの記述があります。また、中学校の教科書では加えて紙に用いられることが教えられており、教員用の教科書では大麻は衣服の原料として綿のない時代から今日まで広く栽培され重宝されたと記載されています。戦後、大麻取締法によって繊維用の大麻まで栽培が非常に厳しくなり大麻布もほとんど作られなくなったのです。因みに木綿は江戸中期から普及したものです。

夏合羽   

江戸時代の夏用の一重の合羽。葛布や芭蕉布で作られ、後には川越平(絹の袴地)が多く用いられた。

ふくりんの黒襟つけぬ夏合羽      月斗

 

葛は山野に自生する荳科植物で秋の七草のひとつに数えられ昔は随分なじみが深かったですが、現在は忘れられている向きが多いようです。葛は蔓草で、蔓から採った繊維を緯糸に綿糸を経糸にして織ったものが葛布です。

「これもこのところ習いと門毎に葛てふ布を掛川の里」と藤原為相が詠んだのは室町時代のことです。水干、葛袴という言葉がある様に袴や蹴鞠の奴跨(さしきぬ)に用いられ徳川時代には小紋染の裃地、馬乗袴地、合羽地等に盛んに用いられました。当時の見本帳が残っていますが、無地色23種、型染物46種、縞織物100種余りで実に美しい立派なものです。当時の静岡・掛川の葛布は正に特産に値するもので織物の産地としてもあらゆる技術を持っていたことが解ります。現在は、この伝統を生かした葛布の壁紙はよく知られており、他にも小物類、のれん、座布団地、帯地などが生産されています。

芭蕉布はバショウ科の多年草イトバショウから採取した繊維を使って織られた織物のことで別名が「蕉紗」です。

沖縄県および奄美群島の特産品で、薄くて軽く張りのある感触から、高温多湿な南西諸島や日本本土の夏においても着物、蚊帳、座布団など多岐にわたって利用されました。現在の沖縄島では大宜味村喜如嘉が「芭蕉布の里」として知られています。

川越平は埼玉県川越市およびその付近で産した絹の男袴地で縞柄のものが多く、1705年(宝永2)に秋元但馬守喬知(たかとも)が甲斐国(山梨県)都留郡谷村(やむら)より川越へ転封の時、織工を移して絹を織り江戸に送ったことに始まるといわれます。

 

夏羽織   

夏の単羽織を言う。絽・紗・麻などの薄もので作る。

夏羽織皺見ぐるしく旅終る       草城

 

袷の羽織を着るのは「楓が色づく頃から、桜が散る頃まで」とよく言われます。暖かくなって単の羽織や帯付き姿を見ると季節が変わったなあと感じます。礼装を着たら道行などを着て訪問先まで汚さないように行くのがマナーだとか言われたこともありますが、それは昭和も半ば過ぎくらいまでのこと。単の羽織は塵除けやお洒落で楽しめます。

 

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

閉 会

点 鐘

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