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第345回 例会2022年6月22日(水)0:00〜2022年6月28日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2021-22年度会長 田代 晴香

皆様ごきげんよう。

 

6月20日は国連の定めた「世界難民の日」でした。日本各地でこの日に合わせて国連のブルーにライトアップされたそうです。残念ながら近年では難民という言葉がとても身近なものになってしまっています。難民というと最近ではウクライナの難民をすぐに思い浮かべますが、少し前はアフガニスタン、その少し前はミャンマー、その前はシリアと常にニュースには難民に関するものがあります。2022年5月には難民の数が史上初めて1億人を超えたと発表があります。

 

6月20日に国連UNHCR協会では「リスト:彼らが手にしていたもの(原題:What They Took With Them: a List)」という動画を公開しました。この動画は2015年にジェニファー・トクスヴィグが難民の物語や生の証言に触発されて書いた詩を日本語訳したものです。
今の日本に生活していると数ヶ月後、数週間後に日本から逃れて海外に逃げるということが想像できないのですが、この詩を聞いていると日常のものが羅列され、同時に日常が無くなっていく喪失感を感じ心が苦しくなります。

 

 

難民の問題は今すぐに解決できるものではないですが、難民の現状を知ること、何が問題となって人々を難民にさせてしまっているのかを知ることは私たちに重要なことだと言えるのではないでしょうか

 

ロータリーでも6月20日にウクライナのローターアクターのインタビュー動画を公開しました。以前にご紹介したヨーロッパのローターアクトの活動を紹介しています。

 

幹事報告

2021-22年度幹事 大塚 和光

◆休会のお知らせ◆
 アーカス湘南ロータリークラブ定款第6条第1節により、2022年6月29日(水)~ 2022年7月5日(火)に
 つきましては休会といたします。
 2022-2023年度初例会となる第346回例会は、2021年7月6日(水)~ 7月12日(火)開催となります。

 

◆卓話原稿提出のお願い◆
 次年度第一回例会となります第346回例会の卓話、各の活動計画の原稿を2022年6月30日(木)までに、
 次年度幹事の原までお送りください。

委員会報告

出席委員会

第344回例会 出席率 66.66%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

奉仕プロジェクト委員会

◆アーカス湘南RC お米プロジェクト Vol.2 ~ご飯を食べてポリオ根絶!~◆

Make UP

第344回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第344回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

十一代目大塚重郎右衛門 様

きものがたり歳時記(三十三)

 

 

月斗の句に「ふくりんの黒襟」とあります。日本大百科全書(ニッポニカ)によれば、覆輪とは元々は刀の鐔や馬の鞍、天目茶碗など種々の器物の周縁を金属つまり鍍金、鍍銀の類で細長く覆い損壊に備え併せて装飾を兼ねたもののことです。鍍金を用いたものが金覆輪または黄覆輪(きぶくりん)、鍍銀を用いたものが銀覆輪又は白覆輪です。

また、女性の衣服の袖口などを別布で細く縁どったものを袖覆輪と言い、歌舞伎の衣装にも袖口に織物、朱珍、繍(ぬい)などの模様の異なる布地をつけたものがあります。この句の場合は夏合羽の黒い襟を覆輪に見立てたのです。

他に、錦鯉の飼育用語の一つに鱗の周縁の色が淡い部分をさす事があります。この色の違いによって浅黄や鹿の子の鯉に網状の模様が生じると言われます。

 

ついでに藤原為相(ためすけ)ですが、小学館デジタル大辞泉には冷泉(れいぜい)為相とあり鎌倉時代中期から後期にかけての公卿・歌人で冷泉家の祖とあります。権大納言民部卿で藤原為家の晩年の子であり、母は「十六夜日記」の作者として知られる阿仏尼です。

夏帯     

夏の女帯。軽くて涼しげな博多などの単帯が多い。

夏帯をかたく戻りし気のつかれ    移公子

たてとほす男嫌ひの単帯        久女

 

夏帯は夏の和服に締める帯を言います。絽や紗や羅など薄手の生地で、季寄せの解説にあるように涼しげな淡い色の模様が好まれますね。女帯も男帯もありますが、多くは女帯を言います。博多帯の単帯などが夏帯によく使われます。私は羅の博多を一本、長い事重宝しています。

 

村上護著の「今朝の一句」(講談社・1995年刊)に次の句があります。

夏帯や一途といふは美しく      真砂女

鈴木真砂女(1906〜2003)は東京銀座一丁目で小料理店「卯波」を営む女将でした。つぼみ主宰は、時々話されましたが、何度か銀座に出かけて訪ねたことがあるのですね。

この句は女性の生きている姿勢が見事に美しくとらえられています。同じ作者に次の句があります。

単帯をとこ結びに日曜日       真砂女

単帯を男結びにして、ゆったりと日曜日を過ごしている様子がわかりますね。私は勿論お会いしたことなどありませんが、真砂女の信奉者・研究者は多いようですね。

坊城俊樹が「高濱虚子の百句を読む」の中で虚子が喜寿の時に艶句ばかり七十七句を自選した「喜寿艶」について書いていますが、次の句についても詳しく述べています。

どかと解く夏帯に句を書けとこそ    虚子

「大正九年五月十六日 婦人俳句会。かな女居。」の添書

と次の解説があります。「鎌倉のもと本覚寺の境内であつたところに小町園といふ料理屋があつた。或時鎌倉能楽会のくづれがそこに行つて杯を上げた。女中頭であつた・・名は忘れたが・・女が少し酔つて自分の締めてゐる夏帯を

解いて重たいものを投げ出すやうにそこにおいて、それに

句を書けと云つたことがあつた。」、、、そのまんま、ですね。

 

夏袴

 絽袴・麻袴のたぐい。単袴 

  夏袴羅にしてひだ正し         虚子

 

虚子は男の透ける装いにも注目していたのですね。生涯に何万句も作ったのですから当然ですが。何を見ても俳句になるのは羨ましい限り。虚子が主催する雑誌「ホトトギス」に俳句の入門書的な手引きとして大正二年五月号から「六ヶ月俳句講義」として連載されたものを翌年「俳句とはどんなものか」として出版しています。次に「ホトトギス」に連載された「俳句の作りやう」も大正十三年に『俳句の作りやう』として出版されています。「俳句とはどんなものか」の目次は以下のとおりです。

第一章 総論

一 俳句は十七字の文学であります

二 俳句とは芭蕉によって作り上げられた文学であります

三 俳句とは主として景色を叙する文学であります

四 俳句には必ず季のものを詠みこみます

五 俳句には多くの場合切字を必要とします

第二章 季題

六 時候の変化によって起こる現象を俳句にては季のものまたは季題と呼びます

七 俳句を作るには写生を最も必要なる方法とします

八 季重なりは俳句において重大な問題ではありません

九 俳句の文法といって特別の文法は存在いたしません

第三章 切字

十 俳句の切字というものは意味かつ調子の段落となすものであります

十一「や・かな」は特別の働きを有する切字であります

如何でしょうか。三、七、八、九などはその通りだとも言えますが、議論のあるところでもありましょうね。

 

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

閉 会

点 鐘

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