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第348回 例会2022年7月20日(水)0:00〜2022年7月26日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2022-23年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2022-23年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 前回までSDGsの考え方を見てきました。169のターゲットの内、始めの7項目に挙げられる「1. 貧困をなくそう」について、厚生労働省の公式サイトを参照しながら、今回は日本の貧困の現状を見てみましょう。全体に統計資料が古いきらいはありますが。

 日本の貧困の現状

 貧困率の推移と背景                                (2019年10月28日付)
 日本では今、子どもの貧困率が大きな問題になっています。その背景には現在の社会の状態や、経済、家庭のあり方など数々の要因が絡み合い、貧困率を高めてしまっています。
 

 貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」があり、日本で問題視されている貧困は相対的貧困に当たります。絶対的貧困は生活や生命を維持することが難しいほどの貧困状態を指しますが、相対的貧困は国の生活水準や文化水準を下回る状態に陥っていることを言います。日本は相対的貧困率が経済大国の中でも特に高いとされています。
 2016年に発表された世界の貧困率比較では、日本は世界で14番目の15.7%となっています。先進国の中では中国やアメリカに次いで3番目となっており、先進国の中でも貧困率が高いことが伺えます。また世帯構造別で言えば、ひとり親世帯の貧困率は2015年で50.8%となっており、その半数が貧困状態であるとされているのです。
 

 日本の貧困率の推移は?
 

 

(出典:厚生労働省「平成29年版厚生労働省白書」 世帯構造別 相対的貧困率の推移)

 日本の貧困率の推移を見てみると、1985年から2012年までの相対的貧困率は緩やかに上昇しています。2012年が16.3%とピークとなり、2015年は15.7%でやや低下はしているものの2006年以前と同じような水準となっています。
 これを子どもの貧困率で見てみると少し違った結果が出てきます。2012年には大きく上昇し16.1%となったものの、2015年には13.9%と低下しています。とはいえ未だ7人に1人の子どもが貧困状態にあるため、早急な問題解決に向けた取り組みが必要です。ひとり親世帯については、先述したように2015年には50.8%と高い水準ですが、ピーク時である1997年の63.1%と比べても大きく下がっていることも調査から明らかになっています。
 近々の30~40年間の「貧困」が太平洋戦争後の所謂戦後復興期の貧困とは全く異なり、「相対的貧困」であり、社会的に救済されるべき課題であることが経緯と共に理解できると思います。さて、現実に私たちに何が出来るでしょうか。次回は、課題の整理と支援についてみてみます。

幹事報告

2022-23年度幹事 原 いづみ

◆2022-2023年度前期会費の納入のお願い◆
 メールでもお知らせしておりますが、今年度前期会費他の納入をお願いします。

 〇振込先
   振込口座:横浜銀行 東海大学駅前支店 普通6248534
   (カナ) アーカスショウナンロータリークラブホンカイケイコウザ
   口座名義:アーカス湘南ロータリークラブ 本会計口座
   金 額:56,000 円(前期会費:55,000円、突発寄付積立金:1,000円 )  
   振込期限:2020 年 8 月 9 日(火) 期限厳守

 〇ロータリー財団、米山奨学会への特別寄付あるいはスマイルなどを一緒に送金される場合は、
  必ず送金明細書をご記入の上、クラブ連絡アドレス(members@rc-arcus-shonan.org)へメールに
  添付してお送りください。

 

◆ハイライトよねやま268号◆ 2022年7月13日発行
 下記よりご覧ください。
 【http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight268_pdf.pdf

 

◆8月定例理事会・懇談会◆
 日時:2022年8月2日(火) 14:00~15:00 ※7月23日19:30 変更
 場所:事務局
 

委員会報告

出席委員会

第347回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

Make Up

第347回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第347回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

きものがたり歳時記(二十八)

卓話者:十一代目 大塚重郎右衛門 様

 

日傘

 日からかさ。華麗な色彩の草花などが描かれた絵日傘や、無地ものもある。パラソルは絹などの薄い布地で作る。
  はたと合ふ眼の悩みある白日傘   蛇笏
  照り降りにさして色なし古日傘   久女

「関西俳句なう」(2015)に次の句があります。
  日傘差す人を大人と呼ぶ人も      杉田菜穂 
 土肥あき子氏の解説によれば「日焼けが大敵だと思うようになってからずいぶん経つが、確かに20代前半は無防備に日に焼け、それほど後悔することもなかった。身軽が一番な年頃では雨も降っていないのに傘を差すなど到底考えられないことだった。日傘は手がふさがるし閉じたら閉じたで荷物になる。しかしその負担をおしてでも年々歳々太陽光線は忌み嫌われ、しみしわ老化へ拍車をかける悪の根源として断固拒絶の意志をかためていく。大人とは衰えを自覚する人々のことなのだ。」さて、阿夫利嶺俳句会の皆様はすぐれて大人の方揃いと思いますが、如何?

 甚平
 おもに関西で用いる袖無羽織のような単衣。麻や薄地の布でつくり、老人や子供が多く着る。甚兵衛・じんべ
  甚平やすこしおでこで愛らしき   草城
  甚平の紐結びやる濡手かな     爽雨
  
「衣の歳時記」に次の句があります。
  甚平の父襷の母顕つ木槿路地      伊丹三樹彦
 我部敬子氏によれば甚平という少し奇妙な名前は一説では甚平または甚兵衛という人が考案したというが定かではない、とします。また江戸時代上方町人の間で武士の陣羽織を模した袖無しの甚兵衛羽織が流行り、それが転訛したとも言われ芭蕉の「貝おほい」にある次の句はそれを指しているのだろうとされます。
  きてもみよ甚べが羽織花衣       芭蕉
 当時、袖無しの甚兵衛羽織は夏物とは限らず袷や綿入れもあり仕事着にもなったようで上方で広く着られたが江戸ではそれほど人気が出なかったといいます。
 甚平が今のような夏のくつろぎ着として定着したのは大正時代。男性がステテコのような共布のズボンと組み合わせて着ました。仕立ては短い筒袖を付け脇を千鳥かがりにしているので風通しがよく関東でも愛好家が増えたのです。子供の甚平姿はかわいらしいものですね。
  甚平のよその児にゆく眼かな      石橋秀野
  甚平やすこしおでこで愛らしき     日野草城
  山のポストに甚平の子が背伸びして   中村明子
 女性は甚平に対して必ずしも好意的ではないようです。
  甚平やをとこは老いをあからさま    鈴木真砂女
  甚平を着て妻に子に疎まるる      茨木和生
 一方、男性俳人の句は老いの感慨など様々な心情を吐露していて興味深いものがあります。やはり甚平は男のものか。
  甚平や老残いよよ明らかに       富田直治
  甚平着て齢も洗ひざらしかな      小山梧雨
  甚平を着て雲中にある思ひ       鷹羽狩行
  甚平や性懲りもなく人の世話      山本蓬郎
  遊び紐がよし甚平も晩年も       倉橋羊村

 ところで以前、朱鷺の野生復帰について取り上げたことがありました。2019.1.25付読売・朝日両新聞の報道によればその後順調に推移し環境省は同月24日付でレッドリストを改定し「野生絶滅」から1ランク低い「絶滅危惧1A類」に見直しました。これは1998年以来21年ぶりのことです。
 また2019.12.22付産経新聞には写真報道局の大山文兄記者により「放鳥トキ10歳の壁と深まる謎」として次の記事が掲載されています。「新潟県佐渡島でトキが絶滅し中国から譲り受けた子孫10羽が放鳥されてから11年が過ぎた。これまで計364羽が放鳥されたが、地道なモニタリング調査によってトキの生態が徐々に解明されてきた。放鳥トキの生存率は飼育下と異なり10歳を超えると大きく減少するという。環境省によると平成29年からの3年間10歳を超えた放鳥トキ6羽が次々と死んでいる。多くが毎年繁殖に成功していた雌雄で優秀な個体だった。」
 このようにトキの繁殖・放鳥活動は着実に前進しているものの課題はあります。400羽を超えたとされる今、保護すること自体は反対されていなくても再びトキが野鳥として生活できるようになった時、昔のように田畑がまた荒らされてしまうのではと懸念する声があるのも現状です。実に多くの人の努力で喜ばしい結果を出してきている一方で今後増え続けていくトキ達が人間に乱獲あるいは駆除される悲劇が繰り返されないよう、きちんと考えていくことも重要であると関係者は努力を尽くしています。
 一度は日本から姿を消しかけてしまったトキ。再び自然の中で自由に暮らしていけるよう、この奇跡的な種の存続をじっくりと見守り続けていきたいものですね。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※

閉 会

点 鐘

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