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第375回 例会2023年2月15日(水)0:00〜2023年2月21日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2022-23年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2022-23年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 2022年7月13日付の朝日新聞夕刊に「ジェンダーギャップランキング2022」というリストが掲載されています。世界経済フォーラム(WEF)が世界の男女格差の状況をまとめ2022年版の報告書として発表されたものをリストにして示したものです。WHFが2016年から発表する報告書は今回で16回目になります。
 男女が平等な状態を100%とした場合、世界全体での達成率は68.1%とされています。前年の67.9%からやや前進。完全平等達成までの期間を4年分短縮した計算になります。しかしコロナ過の影響で大きく遅れた分は取り戻せていません。2020年までの傾向では100年以内には達成できていたはずでしたが、平等の完全な実現までの年数は一世代分遅れ、今のペースでは132年かかると警告されています。

 世界で最も男女平等に近い国はアイスランドで達成率は90.8%。唯一90%を超え、13回連続して首位でした。上位には北欧諸国が80%台で常連として並んでいます。前年81位だったロシアですが、今回は対象になっていません。
 参考までに2021年3月31日付の朝日新聞夕刊の記事をご覧ください。

 日本は今回は2022年版のリストにあるように116位でした。達成率は65.0%。前回に続いて主要先進国では最下位です。順位こそ前回の120位から上がりましたが、今回はロシアを始め、調査対象国が10か国減っています。長年の課題である政治と経済分野が低迷の原因です。特に経済分野の達成率は56.4%で前年の60.4%から後退しています。コロナ過で女性の労働参加や管理職の割合が減ったことが響いたようです。
 報告書の中で調査責任者であるサーディア・ザヒディ取締役は生活費の上昇や、なおも続くバンデミック、気候変動による危機や大規模紛争など重なる危機の中、男女平等を目指す歩みは行き詰まっていると指摘しています。

 2022年12月15日付朝日新聞に「男子中心の社会・50年前は私たちも」という見出しの記事があります。記事にありますように、「国際女性会議WAW!」で来日したアイスランドのグズニ・ヨハネソン大統領へのインタビューです。
 その中で彼は差別や格差を取り除くためには、法律や法的な枠組みが重要であると指摘しています。アイスランドでは育児休業制度と賃金格差を埋める法制度が整備されており、この二つが大きな柱とされているようです。更に2018年には賃金格差の解消ばかりでなく監視の仕組みを取り込み、企業が性差で差別できないようにしたとあります。
 政治分野でも1980年の女性大統領の誕生や女性だけの政党結成と進み、現在は議員の40%以上が女性であるといいます。

 記事の後段にあるように半世紀、およそ50年以上も以前にはアイスランドも男子中心の社会だったのでしょうね。折に触れてお話することがあるのですが、私のつたない経験でも実感として頷けます。私は23歳の時に初めて海外に行きました。ですから丁度55年ばかり昔のことになります。その折に同行した友人の母国であるニュージーランドで、たまたま彼の友人がキンダーガーデンにいるというので尋ねたことがありました。その時、その友人が彼の子供にしていたこと、その様子が忘れられません。おしめを替えたり着替えをさせたり絵本を読み聞かせしたりと、その時の私には初めて見る光景でした。
 その7~8年後に私自身の長女を連れて商工会青年部の旅行に行った時のこと、私がよちよち歩きの娘のオムツを替えていると、仲間たちが「大塚っ、お前はそんなことをしているのか。」と言ったものでした。責めるような、馬鹿にしたような口ぶりでしたね。男のくせに何をしているのか、ということです。男子にあるまじき行いであったのです。
 現在、娘の婿さんたちが当時のニュージーランドの若い夫たちのように振舞っているのを見ると隔世の感があります。良い方向に進んでいるのだと思います。                    

幹事報告

2022-23年度幹事 原 いづみ

◆ハイライトよねやま275号◆ 2023年2月13日発行
 下記よりご覧ください。
 【http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight275_pdf.pdf

 

◆国際ロータリー第2780地区第3グループ IM(インターシティミーティング)10 クラブ合同例会・合同懇親会◆
 詳細は下記よりご確認ください。
 【2023.3.19開催 IM開催案内

 

◆IM当日事務局お手伝いのお願い◆
 詳細は下記よりご確認ください。
 【2023.3.19開催 IMお手伝い依頼書

委員会報告

出席員会

第374回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

奉仕プロジェクト委員会

ご案内、お声がけをお願いいたします。

アーカス湘南ロータリークラブお米プロジェクト案内 Vol.4
申込書

Make Up

第374回例会のビジターコメント

茅ヶ崎ロータリークラブ 成田 栄二 様


3年前にちょうど今頃からコロナウィルスの蔓延によりリアルでの例会が出来なくなりました。我がクラブでも、リアルで例会が出来ない時には、ZOOMを使ってオンラインで例会をしていましたが、コロナ感染症が落ち着いた今、ネット例会を専門にしているクラブはどのように例会運営をしているのか?今まで我がクラブがリアルで出来なくてZOOM出行ってきた例会はどうだったのかを勉強のために出席しました。開会点鐘から閉会点鐘迄40分くらいかかったと思いますが、会長挨拶、幹事報告、委員会報告などを作るのにどれほどの時間がかかったのかを想像すると実際の例会を行うよりも何倍も大変だと感じました。また今回の卓話は国際協議会の抜粋と思いますが、ロータリー入会以来初めて例会時間中に聞きました。ネット専門のクラブでなければ出来ないやり方があると実感しました。月に1回くらい継続的に出席させていたたいて、良いところは、我がクラブの例会運営にも積極的に取り入れて行きたいと思います。

Smile Box

第374回例会のスマイル報告

茅ヶ崎ロータリークラブ 成田 栄二 様


初めて参加します。よろしくお願いします。

カレンダー

卓 話

きものがたり歳時記(三十七)

卓話者:十一代目 大塚重郎右衛門 様

 

 蒲団
 掛布団・敷布団の類一切を言い、俳諧では冬季とする。羽布団は鳥の羽毛を入れたもの。背(せな)布団は胴着に似た防寒具。腰の冷えを防ぐものが腰布団肩布団は寝るとき肩の冷えを防ぐもの。掻巻は綿が薄くて小さい夜具。衾は寝るとき身体の上にかける四角な夜具。布団・蒲団干す
  しきつめし布団の裾をふみ通る      梵
  太刀のせてあはれさかへる衾かな    蛇笏

 最近は洋式の家が多く和風の畳敷きの家が少なくなってきました。あっても和室は六畳一間だけといったことが殆どではありませんか。我が家も現在の住いは勿論、その前の二十八年間住んだ家にも和室はありませんでした。既に四十五年程前から畳の部屋はなく、今では店の呉服売場に三畳敷いてあるばかりです。寝具の一つである「ふとん」も時代の変化、つまり寝室の変化などとともに随分変わってきました。日本に於ける寝具全般の変遷についてはまたの機会に触れたいと思います。
 「ふとん」を辞書で調べると、布地を縫い合わせて中に綿(わた)や羽毛などを入れた寝具とあります。「蒲団」と「布団」二つの漢字があります。「ふとん」と入力して変換すると、どちらの漢字も出て来ます。
 最初に出来たのは「蒲団」です。この「蒲」という字は「ガマ」という植物を表しています。この「ガマ」の葉は「むしろ」という敷物の材料に使われていました。そして「団」は「丸い」と言う意味があり丸く編まれていたことを表しています。このことから元々「蒲団」は「ガマ」の葉を編んで作った丸い敷物・座蒲団を指しています。座禅のとき尻の下に敷く丸い物も「蒲団」と呼びます。
 江戸時代中期以降になると綿作りが広がっていきました。綿入りの寝具としての「蒲団」も作られるようになりました。その時、綿を包むのに布が使われたことから「蒲」という字に代わって「布」という字が当てられるようになり「布団」という漢字が誕生したそうです。「座蒲団」の表記もそれに合わせて「座布団」になりました。綿入のふとんが作られるようになったことで植物のガマを表す「蒲」という字の意味が薄れてしまったのですね。現代には羽根布団などもありますが、これなど四角いしガマでもないので殆ど「蒲団」ではないのかもしれません。だから一般的にも「どうぞ、おざぶを、お当て下さい」などと来客に対して良く使われるものは由来正しい言葉だったのです。

 紙衾
  江戸時代に下層階級に用いられた衾。天徳寺とも言う。外側は紙で、中身は藁。
   紙ぶすま折り目正しくあはれ也     蕪村

 紙衾(かみふすま)は和紙を原料とした寝具です。和紙は元来、麻クズなどを原料として製造された為、衣料や寝具への利用も可能で平安中期に和紙が大量生産されたことから文房具以外にも利用されるようになりました。
 紙衾は和紙を布団とした物で、中に綿や藁などを入れた物も作られました。平安中期から江戸時代に至るまで庶民の中でも概して貧しい人たちに広く使用されましたが、丈夫で軽く携帯に便利な為、武士や俳人に愛好されたのです。松尾芭蕉には「紙衾ノ記」という作品もあります。傍題の天徳寺は天徳寺の門前で売られていた事からの別名です。

 雪袴
  主として雪国で用いるもんぺ。袴をくくって、雪中を歩きよいようにする。
   雪袴のせて単線山かかり       一葉子

「もんぺ」は和服における袴の形状をした作業着の一種、
またはそれを改良した作業用ボトムス(下半身を纏う為の衣服)です。一般的には女性用衣類で名称は地方により、山袴(やまばかま)、雪袴、裁着(たっつけ)、軽衫(かるさん)、裾細(すそぼそ)など多様です。

 雪沓
  雪国の雪中のはきものは藁でつくったものが多い。一見粗雑だが暖かくて丈夫で、藁沓とも言う。短靴はしべ、長靴はさんべと言う。つまごは草履の先端を爪革のようにかくすもの。
   蹤いてくる子の雪沓も鳴りにけり    野雨
   雪沓の沓底かけて藁の艶        鶏二

 宮本勢助著「民間服飾誌履物篇」(1933・雄山閣)所収の遠藤武氏の解説に次のようにあります。
【この言葉は日葡(にっぽ)辞書(1603刊)にも記されているくらいで古い。かつては日本全体にわたって分布していた。形態によってジンベイ、クツ、アサグツ、フカグツの四つに分類され、いずれも藁の編み方に特色がある。】
詳しく述べる紙数がありませんが、何にせよ長く使われてきたものには実に深い意味合いがあるものです。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※

閉 会

点 鐘

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