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第377回 例会2023年3月1日(水)0:00〜2023年3月7日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

国 歌

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2022-23年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2022-23年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 世界では女児、女性であることが様々な問題を引き起こしています。例えば、不十分な医療や適切な栄養を得られないことによって女児の死亡率が高くなっている国があります。
 あるいは全世界で毎年、約1500万人の女児が18歳未満での結婚、つまり児童婚を余儀なくされています。さらに開発途上国の3分の1では、初等教育における男女平等を達成できておらず、女児が学校に通えないという現状もあります。
 他にも全世界で15~49歳までの35%の女性が、親密なパートナーから身体的、あるいは性的暴力、またはパートナー以外からの性的暴力を受けています。女性器の切除手術といった有害な慣行を行っている地域や、長引く出血、HIVを含む感染、出産合併症、不妊、そして死亡のリスクが高くなっています。これらはジェンダー平等を達成するには避けては通れない課題であり、早急な対策が必要な事柄でもあります。
 

世界で起こるジェンダーの課題

 一方ではジェンダーの平等に向けた取り組みは様々なことが実施されてもいます。
その中には雇用条件や待遇などの見直し、セクハラへの対策、女性の管理職への起用、開発途上国における避妊具へのアクセス向上、ジェンダーの格差を生み出す要因の排除、金融サービスへのアクセス改善が挙げられます。
 どのようなことが行われているのか、それぞれ見てみましょう。
 

雇用条件や待遇などの見直し
 雇用条件や待遇などの見直しは女性のエンパワーメントを測る上では必要な取り組みの1つです。SDGsでは全ての女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃が謳われていることから、男女で雇用条件や待遇に差があるのは差別として撤廃されなければいけません。
 これに加えて、就労継続や昇進など女性に不利にならないための環境整備も求められています。女性は出産によって退職したことで、出産後の復帰が難しいとされています。
 このような状況を短時間勤務制度や育児休業制度を利用して、女性の離職防止につながるよう、就業の継続において不利にならないための環境づくりが、企業の取り組みとして行われています。
 
セクハラへの対策
 SDGsのターゲットの中には「公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力の排除」も目指されています。このターゲットをクリアするには職場でのセクハラへの対処を行う体制を整備することが不可欠です。
 セクハラの防止は、発生の防止、被害発生を把握するための体制整備、事後の迅速かつ適切な対応の3つが取り組みとして挙げられ、実際に取り組まれている組織もあります。
 セクハラを行った行為者への厳正な対処を行う旨を就業規則に明文化することにより未然に防ぐ取り組みや、セクハラ被害を相談する窓口の設置、相談を受けた後の迅速かつ正確な事実関係の確認と被害者の配慮の措置、行為者に対する厳正な対処と再発防止に向けた措置が必要です。
 
女性の管理職への起用
 企業において管理職及びその他の指導的地位における女性の割合の向上と、女性の能力が十分に発揮されるための機会や環境を確保し、整備することがSDGsでは求められています。
 日本政府では課長相当職以上の役職に占める女性の割合の向上を目指し、女性活躍推進法を施行し、大企業に女性の活躍に関する状況把握と課題分析、女性が活躍できる環境の整備を行う行動計画の策定や届出、周知、公表などを数値的な目標とともに求めました。
 現在は法律に基づき、女性が管理職や指導的地位に就く割合も徐々に増加してきていますが、他国と比べるとまだまだ水準としては低く、引き続き対策が講じられています。
 
開発途上国における避妊具へのアクセス向上
 開発途上国では近代的な避妊具へのアクセスが難しい状況にあります。供給量の不足がアクセスを妨げる要因となっていることから、企業でできる取り組みの1つとして、避妊具や生理用品などの安定した供給網の確率は実施されています。また、若年層や低所得者層にとっても、アクセスが可能な安価で供給できる避妊具などの開発も求められています。
 
ジェンダーの格差を生み出す要因の排除
 開発途上国における女性器切除や児童婚は宗教的あるいは思想的な側面が大きく、特に児童婚は貧困や新婦の持参金を抑えるといった経済的な要因、教育の欠如などの構造的な要因、慣習や社会義務、未婚での妊娠リスクの回避などの社会的要因によるところが大きいとされています。
 これらを変えるのはなかなか難しいことですが、解決するための取り組みとして女児の教育や成長してから結婚することによって生じる利益、両親や周辺の人々の知識を深める啓発、経済的支援、法整備の支援などが行われています。
 慣習的なものは特に根強く、考え方を変えるには時間がかかることですが、支援団体などが地道に活動を行い、女性器切除や児童婚の根絶に取り組んでいます。
 
出典:国際開発センター「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」;公益財団法人 日本ユニセフ協会「ユニセフの主な活動分野|子どもの保護」・「第63回国連女性の地位委員会 女性性器切除FGM根絶にさらなる努力を」2019;厚生労働省「女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定)」
 

 次に2022年7月20日付朝日新聞夕刊の記事を見ましょう。「人身売買」と聞くと現代の日本のことか、と思われそうですが、要は政府の対応が問題視されているのです。
 
 日本政府の対応が不十分なものであるのは甚だ残念なことですが、少なくとも改善への意志と動きは見られます。次に2022年12月26日付朝日新聞の記事を見てみましょう。
 

 
 アフガニスタンは第375回例会で紹介しましたようにジェンダーギャップリストの最下位でした。この記事にもあるようにタリバン政権の政策により女性に対する抑圧は益々強まっているようです。機会があったら米山奨学生であったソマーヤさんや彼女の連れ合いさんに思いを聞いて見たいところです。
 ジェンダーの格差を生み出す要因は様々あるのですが、アフガニスタンに典型的にみられるように宗教的あるいは思想的な側面が大きいのです。教育の欠如などの構造的な要因、慣習や社会義務、社会的要因によるところが大きいとされています。かつての日本で一般的であった男尊女卑のように慣習的なものは特に根強く、考え方を変えるには時間がかかるものです。言ってみれば頭の中に手を突っ込んでゆくのですから幾世代も掛かる覚悟でゆかなければなりませんね。

 

幹事報告

2022-23年度幹事 原 いづみ

◆第2590地区合同「神奈川県ロータリアン親睦テニス会」◆
 詳細は下記よりご確認ください。
 【MX-5150FV_20230221_145828
 

◆トルコ・シリア大地震被災地へ寄付のご協力のお願い◆
 詳細は下記よりご確認ください。
 【トルコ・シリア大地震被災地へ寄付のご協力のお願い

 個人寄付の場合は、2023年3月14日(火)までに事務局にご連絡ください。

委員会報告

出席委員会

第376回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

奉仕プロジェクト委員会

ご案内、お声がけをお願いいたします。

アーカス湘南ロータリークラブお米プロジェクト案内 Vol.4
申込書

Make Up

第376回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第376回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

今月のRI会長メッセージ紹介

2023年3月 RI会長メッセージ

ジェニファー E. ジョーンズ
2022-23年度会長
 

茶道の大家が語った平和への思い

 11月に日本を訪れた際、お目にかかった裏千家の大宗匠、千玄室さんに教わったことを、私は一生忘れないでしょう。
 千さんは前家元であるだけでなく、ロータリアンでもあり、長年活躍してきました。京都南ロータリークラブ(RC)の創立に尽力し、京都RC会長、第2650地区ガバナー、国際ロータリーとロータリー財団のリーダー職としてもご活躍なさいました。
 千さんとのひとときを過ごせたことを光栄に思います。人間として素晴らしく、とても快活な人です。ロータリーで今もリーダーシップを発揮し、積極的に活動されています。
 日本で千さんと会った同じ週、私は、第2次世界大戦でアメリカ海軍に従軍し、ガバナーを2期務めたユタ州パークシティの100歳のロータリアンの動画を撮る機会に恵まれました。その方と千玄室さんのお話しには通じるものがありましたが、お二人共、第2次世界大戦で敵国として従軍した過去を持っています。私が感動したのは、そのお二人共が、平和構築者として人生を送るためにロータリーを選んだことです。私たちはみな、この地球上で最善を尽くそうとしているのであり、相違点よりも共通点の方がずっと多いということに気付かされました。
 このような偉大な方々と巡り合ってお話しを伺えたことを、この上なくありがたく感じています。

閉 会

点 鐘

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