icon_calendericon_facebookicon_gearicon_info!icon_keyholeicon_mailicon_personicon_smilelogo_rotary_2780

第380回 例会2023年3月22日(水)0:00〜2023年3月28日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2022-23年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2022-23年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 前回までに紹介してきましたが、日本はジェンダーギャップ指数で世界第116位とされています。これは前年の120位から少しだけ改善されたような印象があります。しかし、集計された国が10か国減ったことを考え合わせると、実質的には後退していたと言うべきです。今回は、こうした数値に関しての見解を含め、いくつかの論点を紹介します。

 2022年7月15日付朝日新聞の「耕論」という特集欄に以下の幾つかの記事があります。
表題は「男女格差 指数の陰で」とあり、「様々な分野の男女格差が可視化されたが、男女を比べることは事態を映し出すのか。見えていないものはないか。」と問いかけています。
 先ず、NPO法人・ピルコン理事長の染谷明日香さんが「女性の健康 尊重しない国」と題して経験的に感じてきたことを述べています。「自分の体のことを自分で決める」という女性の健康についての権利の面で日本はあまりにも遅れていると指摘し、「こうした遅れは男女を比較しても見えてきません」と言います。厚生労働省の薬局販売の課題などを話し合う検討会にも前回から呼ばれなくなったとか。男女で比較できないはずのこの分野でも意思決定者の女性割合などの男女差が影響しているのです。

 社会学者の山口和夫さんは「統計が生む差別 注意して」と題して、統計数値に現れた男女差の背景にあるものを見るべき、との重要な指摘をしています。

 憲法学者の江藤祥平さんは「数値化されぬ構造に目を」として、目に見えない社会的な差別、男女差別を作り出す構造への注意を喚起しています。憲法第3章第24条1項の条文を例に引いて、憲法とはいえ、まして最高裁などの国家機関とは言えども日本社会の無意識的差別の構造を利用していることに無自覚であると言います。重要な指摘だと思います。

 同じ紙面の「経済季評」欄に一橋大学准教授の竹内幹さんが「活躍推進より差別清算が先」と題した記事があります。

 文中で述べられている「経済学的な見方」と「社会学的な見方」の違いの指摘は面白い。最後の、男女格差は女性差別という過去の人権侵害の負の遺産であり「財界、政界、学会は過去の差別を明確に謝罪し、若い世代に頭を下げて負の遺産の清算をお願いすべき」という提言は小気味よいものがあると思います。

幹事報告

2022-23年度幹事 原 いづみ

◆2023年 メルボルン国際大会 地区ナイト 開催のご案内◆
 詳細は下記よりご覧ください。
 【ご案内_クラブ宛て

委員会報告

出席委員会

第379回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

奉仕プロジェクト委員会

ご案内、お声がけをお願いいたします。

アーカス湘南ロータリークラブお米プロジェクト案内 Vol.4
申込書

Make Up

第379回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第379回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

 前回の第370回例会の卓話にてシェルター・シェルターボックスについて取り上げており、今回は予告通りその第二弾です。 
 3月というと東日本大震災、世界ローターアクトの日、世界ローターアクト週間、そして今年2月にトルコおよびシリアで起きた大地震のこともあり、留学中のRACでの活動が思い起こされ、シェルターボックスについて再度取り上げた次第です。

 以下は第44回例会(2015年1月20日~1月26日開催)にて掲載されたものを再掲載になります。従いまして、本文に出てくる役職や価格など数字については、当時のものであり、現在とは異なる場合があります。

*****************************************************

 皆さん、こんにちは。SAAの原です。前回の卓話では、自己紹介という共通テーマのもとに卓話を書きましたが、2巡目の内容はフリーということで、何を書こうかずっと迷っていたのですが、この年末年始カンタベリー(イギリス)に“帰省”した際に思いがけずいただいた「お土産」からアイディアを得て、今回は留学中に所属していたローターアクトクラブでのある募金活動について、RIのパートナーシップ関係にあるシェルターボックス(Shelter Box)について取り上げてみることにしました。

 先輩ロータリアンの皆さんはご存知かもしれませんが、当Eクラブの皆さんはシェルターボックスついてどのくらいご存知でしょうか。エンドポリオについては私たちのクラブでも募金活動を既に何度か行っているのでご存じのはずですが、それに比べてこれまでのところ話題に出てきたことのないシェルターボックスについては、初耳という方もいらっしゃるかもしれません。
 では、具体的にはいったいどのようなモノかといますと・・・

 シェルターボックスはヘルストンーリザード・ロータリークラブに所属する英国海軍出身のトム・ヘンダーソン氏が提案し、1999年に設立された慈善団体です。英海軍の潜水士として人命救助に携わった経験を持つ同氏は、99年のある日、災害現場の上空から救援物資が投下される光景をテレビで見たのをきっかけに、「被災者に惨めな思いをさせない、もっと配慮のある救援活動ができないだろうか」と思い立ち、世界中を探し回り、被災地へ届けるのに最も適した物資を集めると、翌年には地元のロータリークラブにアイディアを持ち込んだそうです。そして、メンバーの賛同を得て、01年1月、インド西部グジャラート州で起きた地震の被災者に初の「シェルターボックス」143箱が届けられ、以後、世界各地で支援活動が行われています。
 彼らが提供するのは、頑丈なプラスチック製の蓋付の箱で、その重量は55kgにもなるそうです。蓋付きの箱は物入れとして、時には子供のベッドや浴槽として利用できるようになっていとのことで、箱の中には、10人が寝ることの出来るテント、毛布、調理器具、水の濾過装置、さらには子供たちのために色鉛筆や塗り絵などが入っています。こうした被災地の子供たちへの心のケアも忘れない姿勢や、個人がスポンサーした場合、自分がスポンサーしたボックスがどこに送られたかをボックスの番号でトラッキングできるようにするシステムも高く評価されています。因みに、物資の購入、荷造り、保管、配布まで含めた一箱当たりのコストは£590です。

 この説明を読まれて何となく想像はつかれたと思いますが、2011年3月11日に起きた東日本大震災の被災地にも多くのシェルターボックスが届けられています。発生翌日にはコンウォール地方(イギリス)にある倉庫で支援の準備が開始され、3月15日には最初の20個が日本に到着し、最終的には5000個以上ものシェルターボックスがイギリスやフランスなどのロータリーより届けられたそうです。
 当時私はカンタベリーに留学中だったのですが、ウェブ上で見つけたある日本の報道番組の動画で、イギリスからの支援物資ということで、このシェルターボックスについて紹介されているのを見つけ、その動画を英訳して現地のロータリアンの知り合いに日本での報道を知らせてあげたことがきっかけとなり、大学(Canterbury Christ Church University)やスチューデントユニオン(Canterbury Christ Church Students’ Union)、カンタベリー・ローターアクトクラブ(Canterbury Rotaract Club)、そしてカンタベリー・サンライズ・ロータリークラブ(Rotary of Canterbury Sunrise)の協力を得て、被災地支援のための募金活動へと発展していったのが、私がこのシェルターボックスに関わった始まりです。そして、東日本大震災向けの募金活動の後も、本帰国するまでシェルターボックスのPRイベントや募金活動など、何度かサンライズ・クラブの活動に参加させていただきました。
 震災発生後、海外在住の多くの日本人の方が募金活動などを行っているのをメディア等の報道で目にし、私も少しでも被災地の方のために何かしたいと思い、実際カンタベリーで行われた赤十字の募金活動に参加したりもしたのですが、まさか自分が発起人となってイベントを行うことになるとは夢にも思いませんでした。勿論、大学スタッフ、ロータリアンの方々の理解や助けがあったからこそ実現できたことだと感謝しているのは言うまでもありません。特に、大学、サンライズ・クラブ、そしてシェルターボックスとのリエゾン役を自ら買って出ていただいたロータリアンのMr Seve Root、日本人学生が集められたミーティングで何かやりたいことはあるかと尋ね、提案したことを後押ししてくれた、今では大親友の大学スタッフのMs Laura Spencerには、本当に熱心に一生懸命サポートしていただきました。

 ここでいくつか写真をご紹介します。

※後列右:Ms Laura Spencerとその他ボランティアの学生&講師、前列:Mr Steve Root

※展示された実物を見て、興味深くシェルターボックスについての質問をされた方も多かったです。因みに、日本へ送られたシェルターボックスに入っていたテントは写真のものではなく、新スタイル(2011年震災発生当時)のものが送られたそうです。

※イギリスでは募金してくれた人にお菓子などを渡すのが一般的のようですが(日本での赤い羽根募金の羽や、風船のようなものですね)、スチューデントユニオンがドーナツショップからの協力を取り付け、£1以上募金してくれた人にはドーナツを、そして募金してくださった方全員には折り鶴を用意しました。この折り鶴が意外と評判が良く、ちょっとした折り紙教室、文化交流にもなったりしたものでした。

※手にしているバケツが募金箱(募金バケツ?!)です。一応中身は見えないようになっていまが・・・(^_^;)

 募金活動が行われたのは一日でしたが、カンタベリーキャンパスの2カ所で行われ、また、Music Departmentが行ってくれたチャリティーコンサートでの寄付£400弱が全額こちらに寄付されたこともあり、最終的には約£1950(当時のレートで日本円で約26万円)が集められました。その後、今度はカンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)が協力してくれて、具体的金額は知らされていませんが、更に5~6個分の寄付が集められたそうです。限られた準備期間、人員での成果としては、予想以上のものでした。でも、私が何より嬉しく思ったのは、このイベントに関わってくれた全てのスタッフと、そして募金してくださった方たちの被災地、日本に対する思いです。そして関心を持ってくれたことでした。

※Canterbury Christ Church University Strategic Plan 2011-2015より

カンタベリー大聖堂にて、大聖堂司祭(Dean)、CCCU副学長、スタッフおよび学生、カンタベリー・サンライズ・ロータリークラブおよびカンタベリー・ローターアクトクラブのメンバー、シェルターボックスのスタッフでの記念撮影。地元メディアの取材も入りました。

 自分が留学中に特殊な状況で関わったこともありますが、シェルターボックスはもっと広がってほしい活動だと思っており、また何かしらのかたちで支援出来たらと思っており、今回紹介させていただきました。最後に、シェルターボックスについてより詳しくまとめられた説明を載せて、今回の卓話をしめたいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

シェルターボックスと国際ロータリーによる協力関係
 シェルターボックスと国際ロータリー(RI)は、全世界で発生した自然災害や人道的危機に直面した地域社会を安定させ、保護し、 支援するための緊急シェルターと必要物資を提供する協力関係(パートナーシップ)を結んでいます。

シェルターボックスとはどのような団体ですか
 シェルターボックスは、地震、火山活動、洪水、ハリケーン、サイクロン、津波といった自然災害に見舞われた地域や、紛争が勃発 した地域に、緊急に援助を提供する国際災害支援団体です。現在、世界に 17の関連団体があり、災害直後に仮設テントや救命 用具、教育物資を届けるために、世界各地で活動しています。 2000年の設立以来、90カ国で発生した 200件以上の自然災害 や人道的危機に対応し、実に 100万人以上の人びとに支援を提供してきました。

シェルターボックス対応チームはどのような活動をするのですか
 経験豊かなボランティアを中心とするシェルターボックス対応チームは、被災地の団体、国際救援機関、世界各国のボランティア と協力し、現地でシェルターボックスを届ける役割を果たします。シェルターボックスには通常、家族用テント、毛布、貯水タンク、 浄水キット、調理用具、コンロ、基本的な工具、子ども用アクティビティ・セット(学習・遊びを助ける物資)、その他の生活必需品が 収められています。場合によっては、シェルターボックスのほかに、教師のための教育ツールや基本的教材(50人分)が入ったス クールボックス(SchoolBox)が含まれています。

クラブや地区はどのような形で参加できますか
 ロータリークラブと地区は、シェルターボックスを通じて、被災地のニーズに応える緊急災害救援活動を支援することができます。 シェルターボックスと RI の協同プロジェクトのアイデアを以下にご紹介します。
 ・シェルターボックスのための募金活動に参加または実施したり、シェルターボックスに寄付する。
 ・救援物資の税関通過に協力したり、対応チームのために便宜を図ったりすることに加え、救援テントの設置方法について 地元の人びとに教える。
 ・自然災害や人道的危機に直面した地域の政府や団体と、シェルターボックスとの調整を図る。

概要資料 | シェルターボックスと国際ロータリー  
典拠:http://www.rotary.org/myrotary/ja/document/654

閉 会

点 鐘

過去の例会過去の例会のアーカイブ