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第383回 例会2023年4月12日(水)0:00〜2023年4月18日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2022-23年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2022-23年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 ジェンダーについて調べてゆくと男性と女性の関係だけでは語り切れない部分が見えてきます。ジェンダーフリーと言われる部分です。その典型が婚姻の問題です。この問題を知れば知るほど、私のような少なくとも自分では極々普通と考えていることが通用しない世界が見えてきます。いくつかの新聞記事を見ながら考えてみたいと思います。

 まず2021年4月8日付の朝日新聞の記事です。「私の視点」という欄に取り上げられた同性婚訴訟についてのものですが、すでに10年以上の経緯があるもののようです。「婚姻の平等 もう待てない」という見出しで同性同士の婚姻を認めていない現行の民法、戸籍法が憲法14条に関して違憲であるという判決が札幌地裁で出た事実が書かれています。「四半世紀にわたる痛みの経験」という言葉が重く響いてきます。

 同性愛者についての偏見は現在でも隠然としてあります。相当な影響力を持つと思われる官僚が「気持ちが悪い」と言ったりして物議を醸すし、総理大臣ですら国会答弁の中で「社会が変わる」というような発言をしているのが現状です。私自身も偏見だとは意識しながらも、すんなりと受け入れきれない部分を感じるのも実際のところです。やっぱり「普通」じゃない、と思ってしまいます。

 ただ、私には感覚的には普通じゃない、つまり、すんなり普通だとしては受け止められないのだけれど、だからと言って国民として当然持っている権利を認められないのは理不尽だとは思います。夫婦は夫という男性と妻という女性の男女だけというのが通念です。しかし、そうでない人たちは厳然たる事実として存在する。それなのに、それ以外は夫婦として認めず、したがって法的な権利も保護もない。やはり、おかしい。

 少し話がズレるのだけれど、私は他人に対して自分の妻を言うのに「連れ合い」と言います。「女房」とか「かあちゃん」とか「うちのやつ」なんていうのは嫌いなのです。記事にもパートナーとあります。「愚妻」なんてとんでもない。
 2023年2月17日付朝日新聞には同性婚が法制化されていない日本から英国に移ってゆかざるを得なかったカップルの事例が書かれています。記事の最下段にあるように22年11月現在33の国と地域で同性婚が認められているともあります。徐々にですが世界では法制化が進みつつあると思えます。
 左下の欄外にあるように、社会学者の好井裕明氏は性的少数者を始め障碍者や高齢者、子供など一人一人の違いを認めようとしない社会は、誰もが差別し、差別される側になりうる、と指摘しています。「みんな違ってみんな良い」はずです。

 2023年2月24日付の朝日新聞の記事にあるNZの事例は多分に示唆的です。この国は55年前に初めて訪れた時、たまたまキンダーガーデンで私の友人の友人である若い父親たちのふるまいを見て衝撃を受けたところです。現今いうところのイクメンばかりでした。あれから半世紀以上を経てようやく日本でも、例えば私の娘の夫は当時のNZの父親たちのように振舞っています。
 そうした国においてさえも、記事にあるように、この10年ばかりでようやく同性婚が法制化されたのです。我が国の最近の世論の動向に鑑みても政治家の意識こそが問題にされるべきだと言えるのでしょう。ただ、私自身を振り返って、まさに身近な問題として直面した時に本当に心から納得できるかどうか自信がないのが正直なところです。

幹事報告

2022-23年度幹事 原 いづみ

◆次年度向け 会員増強セミナー◆
 「これからの会員増強維持を考える。増強サミット2023~理屈じゃない、情熱だ!~」               
 日時:2023年5月13日(土)13:30~15:50 (受付開始13:00)
 会場:松下政経塾 講堂 (茅ヶ崎市汐見台5-25)
 対象者:クラブ会長エレクト、クラブ次年度幹事・次年度クラブ会員増強・維持委員長、
     ローターアクトクラブ会長エレクト

委員会報告

出席委員会

第382回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

奉仕プロジェクト委員会

ご案内、お声がけをお願いいたします。

アーカス湘南ロータリークラブお米プロジェクト案内 Vol.4
申込書

Make Up

第382回例会のビジターコメント

能美ロータリークラブ 宮本 周司 様


今年は、非常に多い花粉の飛散に悩まされる方も多いようですが、明日明後日と日本列島の広範囲で大量の黄砂が飛来し、広く空が霞む可能性もあるとか!?

黄砂の飛来は、目・鼻・皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されていますし、呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化も指摘されています。

マスクの着用、帰宅時に洋服や髪の毛についた花粉をしっかりと払い落とす、洗濯物や布団の室内干し、空気清浄機の活用など、予防にも努めましょう。

Smile Box

第382回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

きものがたり歳時記(三十九)

卓話者 十一代目大塚重郎右衛門 様

 お便りをいただきました。中に次のようにありました。
 「蒲団のお話、興味深く読ませて頂きました。掻巻は私の辞書では綿入れの夜着とあります。私の家にもあったお袖のついた蒲団の感じだったのですが。」
 そうですね。元来、掻巻は綿が薄くて小さい寝具で、掛け布団の下に用いる綿入れの夜着の一種です。小夜着より小型で綿も夜着より少なく入れ、袖下から身頃の脇にかけての燧布(ひうちぬの)をつけないで仕立てたものです。衿元が完全に包まれるので肩から風が入らず、また体温の放散を防ぐので暖かく就寝することができます。表布は無地、縞が多く、綿織物、紬など、裏布は無地の新モス、絹紬(けんちゅう)など。中に木綿綿(ふとん綿)を入れてとじ、肩当て、掛け衿をかけます。すでに室町時代の「御湯殿上日記(おゆどののうえにっき)」に「御かいまきの御ふく一つまいる」の記録が見られ、広く一般にも普及してきましたが、昭和に至り毛布の普及と寝具の洋風化により、今日では左程使われていないようです。
 東北や北海道では寝具の掻巻を丹前と呼ぶこともあるようです。多くは冬の時期に使われていましたが、子供に対しては寝冷え防止のため通年で使う場合もありました。
 綿入れの他、タオル地やガーゼ地、掻巻毛布もあります。
 ネットで検索すると沢山売られています。値段が八万円位のもありましたが綿が良いのか生地が高級なのでしょうか。

 次のような感想も頂きました。
 「羽織では、漢字の変遷に興味が行きました。
  着る  著る  印伝  印傅  などなど。」
 「角川新国語辞典」によれば,本来「着」は「著」の略字です。短歌や俳句では「著る」という表記の方が好まれるようです。また、「傳」と「伝」は正字と俗字の関係で意味は同じです。国字とも違うようですが「伝」は日本でだけ使用される文字のようです。
 漢字の使用について現在では「常用漢字」として一応の基準が示されています。1981年に国語審議会で答申した常用漢字表が交付されました。一般社会生活で用いる場合の効率的で共通性の高い漢字を収め、分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安とされます。また、当用漢字は第二次世界大戦後の1946年に国語審議会の答申に基づき内閣告示された日常使用する漢字の範囲を定めたもので、漢字使用の制限を目的としています。因みに当用漢字と同時期に現代仮名遣いも交付され、音訓・字体も定まりました。
 当用漢字は将来的に漢字を全廃することを目的とし、当面の間だけ用いて良い漢字として選ばれました。「これ以外の漢字は使うな、かなで書くように」と制限したのです。そして、漢字の使用率を段階的に減らしていき、最終的には漢字を廃止しようと考えたわけです。しかし、現実的に漢字を廃止するということは不可能であると判断され、常用漢字は「常に用いる漢字」として字数を増やして制定されました。つまり、当用漢字は漢字廃止が前提であり、常用漢字は漢字使用が前提であるというわけです。
 歴史的背景として、日本は1945年第二次世界大戦で敗れ敗戦国となりました。そして占領国のアメリカが日本の教育を改革するために教育使節団を日本に送り込んできたのです。占領軍が中心となって改革を進めていく中で古い因習を廃絶するという目的で「漢字全廃」を計画したのです。
 当時のアメリカの言い分はかなり無茶なもので「日本人は漢字・ひらがな・カタカナという三種類もの言葉を覚えることが大変で科学的な勉強をすることができなかった。だから戦争に負けたのだ。こんな難しい言葉はやめて、アルファベット二十六文字を覚えるようにしたら良い。日本語をアルファベット表記にしなさい。」などという、ひどい要求であったともいわれます。
 しかし突然漢字がなくなっては日本全体が混乱してしまいます。そこで当用漢字を定めたのです。いずれ漢字はなくすけれど、当面使う漢字ということだったのです。
 時代は変わり1981年、日本はこれからも漢字を使用していくという理念のもと、当面用いる漢字ではなく常に用いる漢字として常用漢字が制定されました。当用漢字1850種の殆どと新しく加えられた漢字を合わせて1945種でした。常用漢字が制定されるまで漢字に敗戦の影響が残っていたなんて驚きです。当時は普段良く使う見慣れた漢字なのに常用漢字ではないものもありました。例えば県名に使用される「埼・阪・熊・茨・阜・鹿・奈・梨・媛・栃」は常用漢字ではありませんでした。また、常用漢字は公用文書や新聞雑誌などで使う漢字の目安ともなっているので、常用漢字に入っていない文字を使うときにはひらがなにするか漢字にルビを振るようになりました。
 現行の常用漢字表は2010年(平成22年)11月30日に菅直人内閣総理大臣により「平成22年内閣告示第2号」として告示され、2136字、4388音訓[2352音・2036訓]から成る、とされています。
漢字までもが戦争に翻弄されていたなんて学校では詳しく教えてくれませんね。これからも漢字を日本人の誇りとして守っていきたいところです。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※

閉 会

点 鐘

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