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第418回 例会2024年1月24日(水)0:00〜2024年1月30日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

職業奉仕 四つの反省

会長の時間

2023-2024年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2023-24年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 元日からの災害を受けて、いまさらながらですが、災害に耐えられるインフラの強化が言われています。そうした見地を踏まえて考えてみます。
 

レジリエンス(強靭)なインフラが必要な理由

 レジリエンスとは、外からのリスクや衝撃などに対処する能力であり、「回復力」や「復元力」などを意味します。目標9は強靭(レジリエント)なインフラの構築を目指しており、まさに今回の能登半島震災のような地震や津波など自然災害が起こった際に、乗り越える力を持つ防災レジリエンスや災害対応力が求められています。
 日本は地震大国と言われています。内閣府の発表によると、世界のマグニチュード6.0以上の地震の約2割が日本で起こっています。北海道から九州にかけて約2,000以上もの活断層があり、近い将来大きな地震を起こす可能性が高い活断層が複数指摘されています。
 東京が10年ぶりに見直した首都直下地震の被害想定によると、マグニチュード7.3で「都心南部直下地震」が起こった場合、以下が想定されています。
   •建物の全壊:約8万2,200棟の全壊:約8万2,200棟
   •火災により消失:約11万2,200棟
   •死亡者:約6,150人
   •けが人:約9万3,400人
 建物の耐震化が進んだことや、木造住宅が密集する地域が半減したことにより、前回の想定より死者は約3割減少、全壊の建物は3万4,000棟少なくなっています。
 とはいえ、今回の「災害シナリオ」では、地震直後に広範囲で停電が起こったり、23区の3割で断水が起こったりすることを想定しています。また、電話やインターネットなどの通信も大きな被害を受けると想定されており、電話がつながりにくかったり、メール・メッセージのやり取りに時間がかかったりするなどが考えられます。交通インフラでは在来線や私鉄が地震の1週間後でも運行停止したままだと予測されます。そのため、出勤や帰宅・救助活動・被災地支援に影響があり、被害の程度によっては復旧に時間がかかる可能性が高いです。
 地震は自然現象であり、人間の力で阻止できません。しかし地震の影響が考えられる場面で防災レジリエンスを高めることは可能です。
 加えて同シナリオのなかでは、都内のすべての住宅が現在の基準に沿った耐震化をした場合、死者や建物被害が今回の想定から約4割減らせると推計値を出しています。また、今後、耐震化や出火抑制などの対策を進めた場合、21兆5,600億円と推計された経済被害(建物やインフラなどのみ)も、4分3程に減少できるとしています。
 

近年国内で起きている台風・地震の被害例
 ここでは、実際に起きた災害の被害状況や防災レジリエンスの具体的な例を3つご紹介します。
 まず、2011年3月11日に起きた東日本大震災では、東北道は震災から13日後に復旧し、常磐道は21日後に全線が一般開放されました。
 震災直後には最大466万戸が停電しましたが、震災から8日後には約94%(復旧作業に着手可能な地域を含む)が解消しました。但し、その後すべての停電が復旧したのは、震災から約3カ月後でした。
 次に、2018年9月4日に近畿地方を通過した台風21号は、約225万戸に及ぶ大規模な停電をもたらしました。自然災害による停電では、阪神大震災による約260万戸の停電に次ぐ被害の規模でした。この台風による被害が広範囲だったため、復旧に時間を要し、全面普及までに16日間かかりました。
 最後に、最大震度7を記録した北海道地震(2018年9月に発生)では、地震から約11時間は295万戸で停電が生じ、全道の5割が停電解消となったのは約30時間後でした。北海道電力は約64時間後に復旧宣言を行いましたが、停電が完全に解消したのは発生から約1カ月後でした。
 停電すると、スマホの情報共有・収集・マップ機能などが使えなくなったり、空調設備が止まることで熱中症や低体温を引き起こしたりすることもあります。また、道路が使えなくなると人の移動が困難になり、必要な支援物資も届けられなくなります。このように、大きな地震や台風はさまざまな問題を引き起こし、復旧には一定の時間を要します。
 そのため、学校や企業はモバイルバッテリーや防寒グッズを準備したり、避難場所の確認を行ったりするなどの防災訓練を行い、災害に備えることが大切だと言えるでしょう。
 複数人で災害について話し合ったり、準備する機会を設けたりすることでも、一人ひとりが災害時に落ち着いて行動できるよう備えられます。
 

中山間地域でのインフラ整備の必要性

 中山間地域とは、中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域のことで、日本の総土地面積の約7割を占めています。この地域は、山間地や周辺の地域・その他の地理的条件が悪く、農業をするのに不利な特徴があります。

 中山間地域での農業は、全国の耕地面積や総農家数の約40%を占め、日本の農業で重要な役割を果たしています。また、中山間地域の農業・農村は、土砂崩れの防止や生物多様性の保全・水資源の貯蓄など、さまざまな恵みを持っています。それらを「農業・農村の有する多面的機能」と呼びます。農林水産省は食料自給率の向上や、農業・農村が持つ多面的機能の維持・発揮のため、交付金の施策を行っています。
一方で、中山間地域には以下のような課題も挙げられています。
   •農地の生産性
   •物流の効率性
   •人口減少
   •高齢化
   •病院や診療所などの生活サービスの統廃合・撤退
   •交通手段の確保
   •デジタル人材の不足 など
 これら課題を解決するために、スマート農業やイノベーションなどデジタルが活用されており、関係府省庁が連携して、地域の実情に合わせた施策を行うことが求められています。

企業がSDGsに取り組むことは目標9への貢献になり得る

 

経済基盤の整備が他の目標達成にも繋がる
 インフラは私たちの生活を支えるために不可欠であり、インターネットも含まれています。ターゲット9.cでもインターネットについて以下のように触れています。

 後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020年までに普遍的かつ安価なインターネット・アクセスを提供できるよう図る。引用:JAPANSDGsActionPlatform|外務省

 しかし、国際電気通信連合(ITU)によると、2021年時点で世界にはインターネットにアクセスできない人が約29億人います。特に開発が遅れている農村部では約13%の人が携帯電話の電波が届かないところに暮らしています。経済基盤としてインターネットを含むインフラの整備やイノベーションが、持続可能な社会には必要です。そしてターゲットに明記されているように、インターネットは誰もが平等に、低コストでアクセスできなければなりません。
 総務省の調査では2010年から2020年の期間で一貫して、クラウドサービスを利用している事業者の方が、利用していない事業者と比べて生産性が高いことがわかりました。同様に、テレワークを導入している事業者の方が、していない事業者と比べて労働生産性が高く、インターネットの普及は企業の生産性向上に繋がることが明らかになりました。
 インターネットが普及し、経済基盤が整うと安定した収入を得やすくなります。それに伴って、貧困解消(目標1)や飢餓の軽減(目標2)・医療体制や医療従事者が整うことによる健康維持(目標3)・学校に通える子どもが増えることによる教育の充実(目標4)・リモートワークの普及によるCO2排出量の削減(目標13)などの実現に繋がります。
 以上のように、経済基盤のインフラが整備されると、SDGs目標9だけでなく、他の目標の達成にも貢献できることがわかります。

幹事報告

2023-2024年度幹事 原 いづみ

◆2023-2024年度後期会費◆
 別途メールでお知らせしておりますが、後期会費の納入をお願いします。
 〇振込先
  振込口座: 横浜銀行 東海大学駅前支店 普通6248534
  (カナ) アーカスショウナンロータリークラブホンカイケイコウザ
  口座名義: アーカス湘南ロータリークラブ 本会計口座
  金 額: 56,000 円(前期会費:55,000 円、突発寄付積立金:1,000 円)
  振込期限: 2024年2月6日(火) 期限厳守
 

◆IM開催のお知らせ◆
 詳細は下記よりご覧ください。
 【IM開催案内20240118
 ※出欠の可否を2023年1月30日までに幹事へメールでお知らせ下さい。
 

◆ロータリー奨学生帰国報告会中止のお知らせ◆
 第417回例会にてお知らせした2月12日(月・祝)に予定していた帰国報告会ですが、諸般の事情により中止となった旨連絡がありました。
 詳細は下記よりご確認下さい。
 【(中止)ロータリー奨学生帰国報告会のご案内

委員会報告

出席委員会

第417回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

Visitors

第417回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第417回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

今週のプログラム

卓話:きものがたり歳時記(四十八)

卓話者:十一代目大塚重郎右衛門 様

 

 挙式の時だけに使われる綿帽子と披露宴でも使われる角隠しとでは同じ被り物でも意味合いが違うのです。綿帽子の本来の意味合いは忘れられていると言えます。角隠しの意味にも様々な説があります。
 俗説、通説ですが「角を隠すと素直になる説」では結婚に際して花嫁の怒りの元となる角を覆い隠すことで素直に婚家に従うおしとやかな妻になるという意味が込められているといいます。男性にとって鬼嫁は勘弁して欲しいところ、角隠しでおしとやかになれるものなら便利ですね。「おまじない説」では女性というのは嫉妬深いとされていて、嫉妬に身を焦がすと鬼になってしまうと考えられていました。ですから、鬼になることのないようにというおまじないの意味を込めて結婚式で花嫁に角隠しをするようになったといいます。おまじないが必要なほど女性は嫉妬深いのでしょうか。男性が浮気性でなければ嫉妬しないと思うのですが、どうなんでしょうね。
 この他、室町時代に商品を頭にのせて運ぶのに使った布が由来だと言う説もあります。桂包とか桂巻という呼び方で働く女性の必需品だったのです。頭にのせて物を運ぶのは京都の大原女が有名ですね。
 江戸時代になると、浄土真宗のお寺に詣でる時に女性は髪の生え際を隠すようになりました。この時に使われたのは「すみかくし」という黒い布なのですが、角隠しの由来はこの「すみかくし」からきているのではないかという説があります。すみかくしという言葉と角隠しという言葉は何だか似ていますね。
 江戸時代の歌舞伎役者は今で言えば芸能人のような人気者でした。歌舞伎役者が外出する時に頭にかぶっていたものを女性が真似をしたのが角隠しの由来ではないかという説があります。今でも人気のモデルや芸能人のファッションは真似されますから、そのようなこともあったかもしれません。お気に入りの歌舞伎役者の被り物なら真似てみたくなるものです。以上、本当のところはわかりません。
 改まった時の被り物は別にして頭や首の周りの防寒用には様々なものがあります。季語として残ってはいますが、昔と今とでは随分変わってきてファッション性の高いものになっています。寒い時期には洋装の中で日常的に使われていますものね。

 頬被(ほほかぶり)
  手拭などで頭から頬へかけて頬冠りすること。
   そこにあるありあふものを頬被     虚子
   
 近年は防寒帽や防護ヘルメットなどの普及で頬被そのものを見かけることは少なくなりました。もっぱら歌舞伎などの時代劇の中でだけは泥棒の欠かせない衣装の一つのようです。とりわけ「ねずみ小僧」と言えば頬被りに黒装束がお決まりの衣装。鬼平犯科帳に登場する盗人一味も犯行時には黒装束に頬かむりで登場します。

 襟巻 
  近来マフラーと言い、防寒のほかアクセサリーとして、男女とも用いることが多い。首巻
   襟巻の狐の顔は別に在り        虚子      
   マフラーの業平格子老の伊達      風生

 江戸時代には隠居がするものであり、若者の着用は病人に限られたといいます。明治の初め頃には襟巻・首巻は皮膚の抵抗力を弱め衛生保健上かえって有害であると唱えられたともいいます。日本では首だけの防寒具はあまり発達せず、頭巾で頭から首にかけて全体を覆って防寒するのが主流だったようです。また宗派によってはお坊さんが首巻をしている場合がありますが、あれは帽子と呼ぶのだそうで元々は頭部を覆った物だったのだそうです。素材は羽二重絹だそうです。
 今はあまり流行らないのかもしれませんが、マフラーを折り畳まずに長く伸ばすスタイルが時折流行します。私が結婚した頃もそうでした。膝まで届きそうに長いのを毛糸で手編みしてくれる、筈でしたが、、、

 ショール
  婦人が着物で外出の際、肩にかけておおうもの。防寒と装飾を兼ねる。肩掛。ただしスカーフやストールは装飾的
  に用いられ、冬に限らない。
   相逢ひて過去はまぼろし黒ショール  白葉女
   肩かけやどこまでも野にまぎれずに  多佳子

 おもに、肩、首などに掛けられる女性用防寒用品の一種で、明治時代末期から流行し始めました。衿巻きの一種ですが衿巻きよりも長さはやや長いのが特色です。衿巻きに代わって用いられだしたのが明治十七年頃からといいます。明治時代末期には防寒具としてより装飾的な意味合いが強くなり、大正・昭和になってからは春から初夏にかけて薄手のものやレース編みのものが「ショール」と名を変えて普及するようになりました。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※

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