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第398回 例会2023年8月16日(水)0:00〜2023年8月22日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

ロータリーの目的

会長の時間

2023-2024年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2024-25年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。
 

 

 それでは次に、より具体的な水不足の原因を見ていきましょう。

水不足の原因 ①世界的な人口増加に伴う、食物の大量生産
 1つ目が世界の人口増加に伴って食物を大量に生産することが挙げられます。
 
世界の人口は増え続けている
 日本のような先進国では出生率低下に伴う少子高齢化が問題視されていますが、世界的に見ると人口は年々増加し続けています。人口が増加していくにつれて、当然、必要な食料(作物)も増加していきます。食料需給のバランスを支え、人口の増加を実現した背景には灌漑農業による作物の大量生産があります。農業の初期のころは水の供給を雨水だけに頼っていましたが、人工的な用水路やため池、地下水を利用することで、作物の生産力を飛躍的に向上させたのです。
 農林水産省が発表している資料によると、世界の灌漑耕地の面積は全耕地面積の約18%に当たり、世界の食糧生産量の約4割を生産しているといわれています。これにより大量生産が可能になった反面、灌漑農業による大量の地下水の使用により、世界中で地下水の水位低下や枯渇が懸念されています。具体的な影響の例として、アメリカのオガララ帯水層の枯渇が挙げられます。
 
人口不足による水不足事例:アメリカ オガララ帯水層
 近年、アメリカのオガララ帯水層の枯渇が世界的に問題になっています。

出典:modern farmer

 オガララ帯水層は、北アメリカの大穀倉地帯の地下に分布する浅層地下水帯で、日本の国土面積を超える広さを持っているのが特徴です。
 この帯水層と同じ場所に位置しているカンザス州では、2億5,000トンもの穀物生産量をほこり、その3分の1が肉牛の生産に使用されています。この大規模な穀物生産は、オガララ帯水層からの膨大な地下水によって実現していますが、もともと地表から100m地点にあった帯水層もこの50年間で60m下がり、残り30mしかないとされています。
 また、早ければあと10年、遅くとも50年~70年でこの地下水はなくなると推定されているのです。
 
水不足の原因 ②気候変動による異常気象
 近年、世界的に地球温暖化が問題視されています。そして、地球温暖化の影響により、各地で干ばつや熱波などの異常気象が発生するようになりました。こうした異常気象は水不足も引き起こし、最近になって深刻度を増しています。
 
気候変動による水不足事例    アメリカ カリフォルニア州
 例えば、アメリカカリフォルニア州では2017~2021年の4年間で、過去最悪の干ばつに見舞われています。

出典:drought.gov

 米国海洋大気庁などが発表している「米国干ばつモニター」のデータによると、2021年7月6日時点で、カリフォルニア州の面積の8割以上で、干ばつの度合いが、5段階中2番目に深刻な「極度の干ばつ」(52.12%)、もしくは、最も深刻な「類のない干ばつ」(33.32%)となっています。また、熱波による猛暑も重なり貯水池は干上がり、山火事が発生しやすい事態に発展しているのです。
 
水不足の原因③ 急激な都市化や財政難に伴うインフラ整備の不足
 3つ目が、急激な都市化やインフラ整備不足が挙げられます。
 
急激な都市化による影響
 急激な都市開発に伴う人口増加も問題です。淡水は循環資源ではあるものの、供給量を越えて人間が使用してしまうと枯渇してしまいます。特に狭い土地へ人口が集中してしまうと、その地域の淡水資源のみで必要な量を供給するのは難しく、遠く離れた水源から運んでくる必要があります。また、高い人口密度から発生する下水などの排水によって、周辺の水環境は悪化し、都市部での水不足を加速させます。
 
財政難に伴うインフラ整備の不足
 インドのような都市部での人口増加による水不足は、インフラ設備を導入すれば解決することがほとんどです。また、乾燥地帯などの水が手に入りにくい地域の場合でも、遠く離れた水源地まで水道を引いたり海水を淡水化するようなインフラ設備を導入することで水不足を解決できます。
 しかし、こういったインフラ整備は導入コストや維持コストが高いため、資金が潤沢にある政府や自治体を除いて導入するハードルは高くなります。結果的に財政難に苦しんでいる場合、インフラ設備の導入は後回しになり、いつまでたっても水不足が解決しないという悪循環に陥るケースもあります。
 
水不足を解決するには直接水を運べばいい?
 これらの原因を受けて、「直接水を運んであげれば水不足が解消されるのでは?」という案が思い浮かぶかもしれません。水道を引くのが資金的に厳しいのであれば、淡水資源が十分にある地域から直接運んであげれば、根本的な解決にならずとも応急処置として機能するのではという考え方です。しかし、これも水独自の特徴によって難点を含んでいます。
 
【安い・重い・かさばる】水独自の特徴
 大量の水を輸送するには水独自の「安い・重い・かさばる」という特徴が大きな欠点になります。というのも、水を大量に輸出できるほどの地域では、水自体の値段が安価です。そのため、輸出するために貯蔵したり、運送するコストのほうが水自体の値段よりも大きく上回ってしまうのです。
 作物のように軽くかさばらないわけでもないので、大量に運ぶことができません。また、金や銀などの鉱石のように高価なわけでもないので、少ない量で利益を出せるわけでもありません。こうした点からビジネスとして成立させることが難しく、長期的な視点では採算度外視となるため、積極的に取り組む企業が少ない現状があります。
 そのため、水道などを引くなど、水関係のインフラ設備を整えることが最も効率的であるのです。しかし、これも多額の初期投資が必要になるという当初の問題に戻ってきてしまいます。以前、私の住まいする座間市の下水道について書きましたが、日本でも大概の自治体がこうした水関係のインフラ設備の整備あるいは更新という問題を抱えています。実際は多額の税金を投入して維持されている場合が殆どです。
 
 次回は水不足解決のための様々な取り組みを紹介します。そして、私たちに出来ることは何かについて考えてみます。

幹事報告

2023-24年度幹事 原 いづみ

◆My ROTARYのデザイン変更について◆
 日本事務局より、「My ROTARYのデザイン変更について」、ガバナー事務所経由で下記の案内が届きました。

 ガバナー事務所御中

 平素より大変お世話になっております。

 今週末からMy ROTARYのログイン前のページと、ランディングページ(ログイン後の最初のページ)のデザイン
 変更が予定されております。

 https://my.rotary.org/ja/improvements-are-coming-my-rotary

 より直感的で現代的なデザインと、役職ごとによるランディングページにすることで、皆様にとってより使い
 やすいウェブサイトへと生まれ変わります。
 
 お忙しいところ恐縮ですが、地区内各クラブと関係者様へお知らせいただけますようお願い申し上げます。

 重要な事項は下記の通りです。
 ●今回のプロジェクトによるその他の各ページやコンテンツの変更はありません。
 ●これまでの各ページへのリンク(URL)は今まで通りお使いいただけます。
 ●お探しのものを、ランディングページ上部のタブより簡単に見つけることが可能です。
 ●My ROTARY上の情報をご覧いただくには、My ROTARYアカウント登録が必須となります(rotary.orgは
  アカウント不要)。

 尚、従来通り、クラブ会員としてMy ROTARYのアカウント登録をしていただくためには、ログイン用メール
 アドレスが、クラブ役員/事務局よりロータリーデータベースに予めご報告されているものと、完全に一致
 していることが必要となります。
 報告されたメールアドレスをご確認の上、My ROTARYアカウントをご取得ください。

 また、リソース集でもご案内の各種マニュアルは、米国本部にて更新中となっております。
 クラブや地区のページ以降の操作方法は基本的に変わりませんが、マニュアルの更新完了まで今しばらく
 お待ちください。

 何卒、よろしくお願い致します。
 

◆米山学友会主催「クリーンキャンペーン」のお知らせ◆
 日 時: 2023 年9月3日(日曜日) ※ 雨天決行
     ◇11時            小田急線「片瀬江ノ島駅」集合
     ◇11時30分~12時30分    片瀬海岸西浜に移動して海岸清掃
     ◇13時~16時        海の家Ao×Shiroにてバーベキューと懇親
                    住所:藤沢市片瀬海岸2
     ◇16時       現地解散
 参加費:5,000 円(お一人様)当日徴収します(海の家貸切及びBBQ代として*奨学生は無料)

 奨学生のお友達、学友の配偶者、お子様もご一緒にお誘いあわせの上、ご参加ください。

 参加をご希望の方は、2023年8月22日(火)までに幹事へご連絡ください。
 

◆2023-24年度 地区大会親睦ゴルフコンペのご案内◆
 詳細は下記よりご覧ください。
 【2023-2024年度地区大会親睦ゴルフコンペ案内
 

◆シンガポール国際大会 ちらし◆
 「2024年5月26日〜29日 シンガポール国際大会」のちらしが届きましたので、下記よりご覧ください。
 【シンガポール国際大会 ちらし
 

◆秋田豪雨災害への義援金協力依頼◆
 詳細は下記よりご覧ください。
 【2023.08.08 秋田豪雨災害への義援金のお願い_クラブ宛て

 ご協力頂けます方は、2023年8月22日(火)までに幹事へご連絡ください。

委員会報告

出席報告

第397回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

Visitors

第397回例会のビジターコメント

能美ロータリークラブ 宮本 周司 様


全国的に猛暑が続いていますが、一方で各地にて大雨豪雨や線状降水帯などによる災害が頻発しており、激甚災害指定の見込みが発表されたところです。沖縄県における台風の影響も深刻で、自然の脅威を感じる日々も続いております。脱炭素化やカーボンニュートラルへの取り組みは広がってきていますが、激甚化・頻発化する自然災害への心配は尽きませんね。
熱中症や夏バテ対策も万全にしながら、暑い夏を乗り越えて参りましょう。

Smile Box

第397回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

今週のプログラム

卓話:月間テーマ「会員増強、新クラブ結成推進月間」 

 今月は「会員増強、新クラブ結成推進月間」です。そこで、地区の会員増強・拡大維持委員会に卓話を依頼しましたところ、委員長の山田嗣様より卓話をして頂くこととなりました。
 当クラブとしましては、通常の例会での卓話となりますので動画か原稿で提出いただき、例会に掲載することになる旨お願いしておりましたが、山田委員長より「無人の前で話す能力が私には不足しているので、ビデオでしたら、そちらでZoomでの対話を録画して頂くか、もしくは質問項目を複数挙げて頂き、文書での回答とさせて頂きたいと思います。」ということで、最終オプションであるクラブから質問を提出し、それに対してご回答いただくという形を取ることとなりました。従いまして、山田委員長からの卓話は「回答」以下の青文字部分となります。
 
*****************************************************

卓話者:国際ロータリー第2780地区 会員増強・拡大委員会

委員長 山田 嗣 様

 

アーカス湘南RC:質問1
 2780地区に「Eクラブ」が必要だとして、会員増強について現実的に考えた場合、どのような方策があるとお考えでしょうか。クラブのメンバーだけで通常言われる増強方法をとるのでは限界があります。ここ何年間かの経験から、そう思います。

  ご案内の通り、当クラブは2015年に「かながわ2780ロータリーEクラブ」として設立されました。その後、RIはローターアクトをロータリーのメンバーとすることにより「Eクラブ」の在りようを変更したと言えます。それに伴い当クラブもクラブ名を変更しました。
 アーカス、これはアーチ、架け橋、です。Eクラブとしての設立当初に目論まれたようにローターアクターの卒業生のような所謂通常のクラブ会員となるには困難が伴う人たちの受皿、あるいは、その人たちが通常クラブに移籍するまでの架け橋(つなぎ)ばかりではなく、広く開かれた世界、人達への架け橋をも目論んだものです。
 私見では、現在のような状態においては当クラブのようにEクラブとしての運営方法を維持しているクラブのターゲット即ち、会員候補としては、ある程度はロ-タリーの経験がありながら通常クラブに所属して活動を続けるのが困難な人達という事になると思います。具体的には、定例の会合には出席が難しい人、転勤が多い人、海外赴任となる人、以前の「シニア・アクティブ」(私もそうですが)、と言ったような人たちかと考えています。
 そういった人たちは,これも私見ですが、当地区だけでも少なくとも100名程度はおられるものと思います。そこで、前回会長であった時には増強目標100名としたものです。残念ながら勧誘のための具体策には至りませんでしたが。

山田委員長:回答1
 Eクラブに対しての会員増強に関して、世界的にもまだ手探り状態である事は否めません。トライ&エラーの中で探しているのが現状なのではないでしょうか。その責を全て一つのクラブに負わせるのは酷だとは思いますが、様々な試みを実行できる可能性のあるクラブとして、見守っていきたいと思っております。
 会員候補に関して、「ある程度はロ-タリーの経験がありながら通常クラブに所属して活動を続けるのが困難な人達」との基準を持っていらっしゃるとの事ですが、これですと現在の多様化した通常クラブ、または衛星クラブと、会員獲得がぶつかり合う可能性があるのでは、と私自身は考えております。ぶつかる事自体が悪いことではありません。ただ、Eクラブは通常クラブの補完的存在ではなく、一つの独立したクラブとして主体性を持っていると思っておりますので、通常クラブにはできない、広がりや行動力、会費等の条件での有利性を発揮することで、会員候補を獲得して頂けたらと思います。会員の満足度が明日のロータリーの基盤を作る訳ですので、より満足度の髙いクラブへ会員候補が導かれることが、この場合の最適解だと信じております。

◇                    ◇                   ◇

アーカス湘南RC:質問2
 仮に増強が出来たとして、実例会で顔を合わせることがないので、実際上クラブ奉仕活動が行いにくい、というか、行なえない当クラブの場合、会員維持のための具体的な方策についてはいかがでしょうか。

 当クラブは当初30名ほどの会員が在籍しておりました。大概の新クラブ設立時のとおりと言いますか、ご多分に漏れず、と言いますか、所謂「寄せ集め」であったと思います。
 また、当初、私が誘われた理由として、ローターアクトを卒業してロータリーから離れてしまうメンバーを取り込みたいのだと言われました。そこで、ロータリー情報を提供できる者が必要なのだとも言われました。私のような者がとは思いましたが、丁度その頃所属していたクラブが解散した頃合いでもありましたので、単にバッチを付けているだけより何ほどでも役に立つことがあるのならと考えました。
 実際は、当初、まず親睦だという事で、月例で懇親会が持たれました。ロータリー情報を「学ぶ」より懇親を深めることが肝心だと考えたわけでしょう。しかし、こうした形のクラブ奉仕には限界があります。会員維持が出来ず、数年のうちに会員数は減ってゆきました。
 繰り返しますが、基本的に所謂クラブ奉仕を通じて新会員をロータリアンとして「育てる」ことは困難なクラブ形態です。奉仕活動を通じての親睦ともよく言われます。実際は、その奉仕活動にも参加が困難なメンバーが多いのが実情でした。勿論、勧誘者への義理や付き合いで入会したような人たちは論外ですが。

山田委員長:回答2
 先程の回答と重なりますが、トライ&エラーの中に奉仕活動も含まれていると考えます。全部を知っている訳ではありませんが、できる範囲なのかもしれません、やれる範囲なのかもしれません、それでも奉仕活動はなさっておられる印象があります。企画し、やること、また次に企画し、やることが重要になっていると思います。会員維持の立場からは様々な活動を通じて、毎回、が無理にしても、それを感じさせながらの毎回、「新しい知り合いを広め」、というのは一つの重要なファクターなのではないでしょうか。閉じられた世界ではなく、開かれた世界を感じさせることが会員の満足度の向上には重要だと考えております。対面か非対面かは仲間意識において、大きな差異を生むでしょう。どのような形を取るかはクラブ内で話し合って頂く事ですが、限られたリソースの中でも工夫してやっていく事は可能だと思います。例えばEクラブ同士の相互の繋がりの中で見えてくる可能性、地域や時間の自由度が通常のクラブより広く取れるのではないでしょうか。また、今までトライしてダメだったことでも、地域や時代や相対する人が変われば、違った結論になることもあります。決まった解答が無いということは、解答になる可能性があるものが無限大にあることになります。
 また、もう一つの学び、育てるについてですが、Eクラブに限らず、どこも苦労しているのが現状です。関係の無い話ですが、時代による価値観の変化は、一つの答えだけが正当とされる時代が終わり、多様な答えが共存する時代となったと言えるでしょう。逆に自分の正当性を確保するために、過度な自己主張も多く見られるようになりました。今後このような社会情勢がどのような形で収束していくのか、いかないのかははっきりとはわかりません。このような状況下ではできる事、やれる事を一つずつ丁寧にやっていくしかないと考えます。これは通常クラブの話ですが、ある若手会員2名に一ヶ月を与えて、それぞれロータリー財団と米山奨学生について、15分ずつ卓話を話させるという試みを行なっていました。完璧でなくてもいい。足りない部分があっても、仲間で楽しく語り合えれればいい、ぐらいの感覚で行えれば、担当した本人にとっては、歴史やプログラムの勉強にもなりますし、スピーチの練習にもなったのだと思います。高校時代、「勉強は本人がやる気にならないと伸びないので本人まかせ」だと答えた先生に、明治生まれの教育者だった祖母は「その気にされるのが、先生の役目でしょう」、と激怒しておりました。先に知識を得たものはあらゆる手段を使って、後の世代に伝えていった結果、今ができています。道を切り開くことは大変だとは思いますが、ロータリーを楽しみ、活動していこうという気持ちで前向きに進んで頂けたらと思います。

◇                    ◇                   ◇

アーカス湘南:質問3
 現在の条件、状態において、2780地区に「Eクラブ」が必要だとお考えですか。

 このEクラブの本質を考えると同一の言語圏に一つのクラブがあれば良い、というのが私の意見です。日本語圏、英語圏、等々に一クラブで十分なはずです。東京RCを引き合いにするまでもなく、Eクラブの形態では会員数が数千人であっても不都合はありません。
 「ロータリアンの集合」でさえあれば、ですが、日本に一つあれば十分です。これは本来ガバナーへの質問とは思いますし、過去数年間、公式訪問の折などに歴代のガバナーに尋ねてきたことでもあります。しかし、今までのところ全く理解を示されなかった人が殆どで、理解されても具体的な動きにはならなかったのが実情です。

山田委員長:回答3
 語学圏内に一つのクラブという考え方も一つの考え方ですね。原幹事からの質問の中身とも被りますが、クラブにはそれぞれに個性があり、そのためにも独立性の必要もあると考えております。会員候補に求める条件一つとっても色々な考えがあるのと同じです。日本のEクラブの中でも、このような条件を持ってらっしゃる所は少ないのではないでしょうか。何でも入れてしまうように見える他地区のEクラブとは一線を画していると言えると思います。ですから、このようなロータリー関係者を求むともっと前面に喧伝して募集しても良いかと思います。
 必要かどうか。それはクラブが決める事です。存在意義を決めるのは他人ではなく、自分自身だけだからという、これは私の信念です。
 思えば創立時よりは環境が変わりました。ローターアクトが正式なロータリーファミリーとなり、衛星クラブも認められました。パイロットで行われていた諸活動が包括的に取り入れられた感があり、自らの存在意識が変わらずとも、周りの環境が変われば少なからず影響を受けるのは確かです。Eクラブも最初はパイロット事業だったと記憶しております。早くに実現した分、後からの影響は強く受けてしまうのかもしれません。私自身はこう感じております。ロータリーの根幹部分は何も変わっていない、できることが増えただけだと。定款を見ても旧来のやり方を否定するものは出席免除の規定ぐらいで、後はこれもできるようになったと感じる部分が多いのではないでしょうか。新しい事の取捨選択をし、大事だと思う価値観を守ろうとするのは、どこのクラブも模索している事です。ただ原因によって結果は変わります。困難に思える選択をし、困難な結果になったとしても、受け入れる気持ちがあるのであれば、それも一つの選択です。クラブ内の話し合いの中で、こういう形でこういうロータリークラブにするというのが決まり、それが定款を逸脱していない限り、地区はそのロータリークラブを応援致します。たとえ、それでは会員増強は困難に思える事でも、クラブが決めた事に関しては関与致しません。ただ、地区の事情も考慮頂き、さらなるご理解とご支援をお願いするまでです。

◇                    ◇                   ◇

アーカス湘南RC:質問4
 「会員が少ないから何も出来ないでしょ」と何度となく言われてきておりますが、会員の質と量についてはどのように考え、地区は増強・拡大を図ろうとしているのでしょうか。

 R財団や米山の寄付の表彰は、確かに会員数が少なければ一人あたりの数字が多くなるトリックがあることは否定しませんが、しかしながら、3人の会員の活動で20万円以上の寄付金を集めることが出来る。この数字は、他クラブやグループなどで大勢の人数で稼ぎ出す成果の数字です。募金だけでなく、奉仕活動の実績は毎年残しています。
 また、これは身内のクラブの話になりますが、そこのクラブも会員数が10人台半ばですが、奉仕事業としてはしっかり成果を残していますし、スマイルも年間200万円以上が集まります。会員数が地区内で五本の指に入る方がそのクラブの年度末の例会に訪れてその話を聞いたとき、そこのクラブでは到底及ばない年間の累計額だと話されていたそうです。
 経験上、どんなに会員数が多くても、実際に活動に寄与するのは良く見積もって3割程度というところでしょう。ですが、当クラブのような片手以下のようなクラブは例外にしても、20人以下程度だとむしろ結束力が強いようなところがあるように思うこともあります。
 バラエティに富んだ活動を続けていくためには、一緒に活動する仲間の数は多い方が良いとは思います。奉仕事業の内容も、人数が多い方が出来ることの選択肢も多くなるでしょう。しかしながら、会員数はどんどん増えていっても、その人達が「ロータリアン」へと育っていくのではなく「ロータリークラブの会員」になっただけであったり、ロータリーではなく某他団体のような延長の団体と化していってしまっては、本末転倒と考えます。

 数年前に「ロータリーもライオンズも今は変わりがなくなってきている」と発したAGがおり驚いた事もありましたが、先日の会長幹事会でのAGにいたっては「最近は職業奉仕の概念がなくなってきている」などということを発言しており、この程度の認識の方がこうした役職に就かれる現状を目の当たりにして、「ロータリアン」たる方達が退会されていくのがよく分かるようにさえ思います。

 「会員」を増やすというのは、一体何のためにどのような人を会員に取り込んでいこうと促しているのでしょうか。

山田委員長:回答4
 クラブ単位の会員増強の中では、「一体何のためにどのような人を会員に取り込んでいこう」というご質問に対してはご自身がご回答になっている通り、「バラエティに富んだ活動を続けていくため」、の「一緒に活動する仲間」を増やしていく事を目的とするのも一つだと思いますし、定款のまま、あるいは拡大解釈基準で「仲間」と呼べる人を増やすのも一つだと考えます。
 しかし、地区単位の会員増強では、どの一名でも一名として扱い、一人でも多くの会員を集める必要があると考えております。ご存じのようにロータリーの活動は多岐に渡ります。それが良いか悪いかはそれぞれの考えがあるでしょうが、同時進行されている様々なプログラムに対処する必要があります。一つのクラブで出来る事もある反面、地区で組まれているプログラムを理解して頂くのも大事かと思います。奨学生、奉仕活動支援、ポリオ、研修、その他。これらの活動が有意義と思えるかどうかで、地区の活動に対する評価は変わってくるでしょう。また前年度並みの地区プログラムを組む限り、寄付金の目標額や地区への負担金は減ることはないでしょう。同じように会員数が減少すれば地区プログラムが滞ることはご理解頂けると思います。
 そこで最初の質問ですが、ロータリアンの質と量の問題について、地区はそのバランスはクラブ独自で決めて頂きたいと思います。標準定款に守られている範囲で、クラブは最大限の自由を保持しています。地区はクラブのサポートをする存在ですので、多様なクラブの特性を保持するために間口を広く取る必要があると考えております。ですから、仲間になりたいと思う方の支援は致しますが、仲間にしないようにという支援は致しません。各クラブのそれぞれの事情に合った会員増強を進めて頂けたらと思います。

◇                    ◇                   ◇

アーカス湘南RC:質問5
 会員を増やすというのは、際限なく増やしていこうということなのでしょうか。

 先日東京RCの方が当クラブでメークアップしてくださった際に残されたコメントに、
 「人数が大変多く巨大化しており、実は少人数のクラブをうらやましく思うところもあります。例えば会員同士の親睦度合い(一部の会員同士の親睦ではなく、会全体の親睦)はやはり異なるのではないかと思われます。」と残されておりました。

 東京RCのようなクラブを引き合いに出してお話しするのは恐縮ですが、会員数が3桁やそれに近い数字ともなると、クラブ内クラブといいますが、グループ(敢えて派閥とは言いませんが)に分かれてしまうようなことも考えられるでしょう。また、入会の誘いを複数から受けたときには、会員数の少ないクラブより多いクラブを選んでしまうようなことも考えられます。

 数年前の規定審議会で会員数が5人以下となった場合にはガバナーがRI理事会に諮ってクラブを終結させることも可能になっており、ただ、実際にそれを実行するガバナーはなかなかいらっしゃらないと思いますが、これを会員数の下限とすると、人クラブ辺りの上限というのもあっても良いのではないかと考えますが、如何でしょうか。

山田委員長:回答5
 これも最初の回答と同じですが、ある意味では際限なくとなります。入会させるかどうかの判断はクラブの専権事項であり、地区が判断すべき問題ではありません。現状、際限なくの会員増強を標榜しているクラブがあるかどうかは分かりませんが、定款に規定が無い以上、あれば支援するのが、地区の仕事になります。間違えて欲しくないのは、地区は十把一絡げにクラブを捉えている訳ではありません。一つ一つのクラブがどのように活動していけば、会員の満足度が上がるのかを考え、そのお手伝いをするのが、地区の役割です。歴史、現在の会員構成、人数、地域柄、様々な要素で一つ一つのクラブが活動しています。その中で人数が多すぎると感じる会員がいる等、様々な理由でクラブ内の問題が生じるかもしれません。現在、そして未来のクラブの姿をどのように描くのか、ガバナーをはじめ、AG、地区の様々な委員会が、必要な時にクラブのサポートをするための準備をしております。クラブ内で話し合って頂ける環境を作り、様々な可能性を提示し、理解し合えるように努める道筋をつけることができるよう努力していきたいと思います。

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