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第407回 例会2023年10月18日(水)0:00〜2023年10月24日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

職業奉仕 四つの反省

会長の時間

2023-2024年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2023-24年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。

 今回からSDGs目標8について考えてゆきます。全ての人が働きがいのある仕事を続けられるようにし、世界各国で経済成長を発展させていくために、SDGs目標8は定められました。 SDGs目標8を達成することで、人々が正当な収入を得ることができ、それぞれの国の経済も更に発展してゆくものとされています。

 SDGs目標8では、「経済成長」と「働きがい」の両方が重要と考えられています。 経済が停滞してしまえば人間らしい最低限の生活ができなくなり、その一方で経済成長ばかりを目指せば長時間労働が強いられたり休みがなくなったりと、働きがいがなくなってしまうことも豊かな暮らしとは言えません。

 なぜ、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」が必要なのでしょうか?
 SDGsで「働きがいも経済成長も」という目標が掲げられているのには理由があります。それは、これまで取り上げてきた目標でも理解してきたように、世界にはまだまだ貧困と不平等がはびこっており、満足に働けない人や、仕事はあっても貧困から抜け出せない人、学校に行けず働かなければならない子どもがたくさんいるといった問題があるからです。日本でも、先進国と言われる我が国でさえ、相当数の児童の貧困が存在しているのが現実であることも学習してきました。

目標8.働きがいも経済成長も

 全ての人の為の持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク、すなわち、働きがいのある人間らしい仕事を推進する。

ターゲット 以下の12の項目が挙げられています。

8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率
   を保つ。
8.2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーション
   を通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
8.3 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するととも
   に、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。
8.4 2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と
   生産に関する10年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。
8.5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間ら
   しい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
8.6 2020年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。
8.7 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童
   労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅す
   る。
8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、全ての労働者の権利を保護し、
   安全・安心な労働環境を促進する。
8.9 2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案
   し実施する。
8.10 国内の金融機関の能力を強化し、全ての人々の銀行取引、保険及び金融サービスへのアクセスを促進・拡大
   する。
8.a 後発開発途上国への貿易関連技術支援のための拡大統合フレームワーク(EIF)などを通じた支援を含む、開発
   途上国、特に後発開発途上国に対する貿易のための援助を拡大する。
8.b 2020年までに、若年雇用のための世界的戦略及び国際労働機関(ILO)の仕事に関する世界協定の実施を展開・
   運用化する。
 

EduTown SDGs

 

 人間らしい働き方とは一体どういうものと考えられるのでしょうか。
 世界には働きたいと思っているのに仕事がない失業者が約2.1億人います。そして、仕事があっても15人に1人は十分な収入を得ることができず、極度の貧困から抜け出す事が出来ずにいるとされます。労働時間や労働条件が厳しい環境で働かなくてはならない人も少なくありません。我が国でもワーキング・プアーが問題とされたのは記憶に新しいところです。教師や公務員などの働き方改革なども議論の渦中と言えます。
 働きがいがあり、十分な収入が得られる仕事をディーセント・ワークといいます。貧富の格差が拡大しているといわれる今、地球の皆が幸せに暮すためにはディーセント・ワーク、つまり、働きがいのある人間らしい仕事、働く人のあらゆる権利が守られ、生活が安定する仕事をいかに実現できるかを考えていかなくてはなりません。

 また、これからの時代は大量生産・大量消費を卒業し、経済の発展と環境を守ることを両立することが大切です。持続可能な経済成長の仕組みづくりは、SDGsの大きな目標です。

なぜ、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」が必要なのか

 SDGsで「働きがいも経済成長も」という目標が掲げられているのには、理由があります。
それは、SDGs目標1でみてきたように、世界にはまだまだ貧困と不平等がはびこっており、満足に働けない人や仕事はあっても貧困から抜け出せない人、学校に行けず働かなければならない子どもが沢山いるといった問題があるからです。繰り返しますが、日本も例外ではありません。「相対的貧困」という概念も学びましたね。

 次回は、大切なところは重複を恐れず、貧困や労働問題について、世界と日本の状況を見ていくことにいたしましょう。

幹事報告

2023-2024年度幹事 原 いづみ

◆2022-2023年度 地区資金会計監査報告◆
 詳細は下記よりご覧ください。
 【2022-2023年度 地区資金会計報告書
 

◆2023-2024年度 地区大会◆
 詳細は下記よりご覧ください、
 【2023-24 D2780 地区大会パンフレット
 【②_会長幹事会への出席依頼及び会員登録のお願い
 【③_地区指導者育成セミナー案内
 【⑤_バス駐車場及び宿泊の件 2023
 【⑧_新世代交流会

 出席の可否を2023年10月24日(火)までに幹事へご連絡ください。

委員会報告

出席委員会

第406回例会 出席率 66.6%
会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

Visitors

第406回例会のビジターコメント

川崎ロータリークラブ 元沢 伸夫 様


大塚会長のカーボンニュートラルの記述が大変勉強になりました。そもそもの定義や、実は電気自動車やIHの方がCO2を多く輩出することもあるという点は、理想と現実の観点で本当に学びが多くありました。まずは再生可能エネルギー利用からはじめます。

Smile Box

第406回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

今週のプログラム

卓話:きものがたり歳時記(四十五)

卓話者:十一代目大塚重郎右衛門 様

 

 久しぶりに質問を頂きました。第三十四回で採り上げた「夏衿」の文章で「衿」と「襟」の両方の文字が使われているが、どう使い分けるのかというものです。葉書に細かい字で丁寧に、一杯に書き込まれていました。本当に有難いことだと思いました。更に有難いことには、これについて助言もいただきました。次のようなものです。

 「衿」と「襟」、漢字源を引いてみました。
 「衣」+「今」と「禁」ですが、両方とも「ふさぐ」の意味ですね。「襟」は「領」(うなじ)と類似語。「領」も「えり」と読みます。「衿」はひもで結んだエリが語源でしょうか?普段は何となく「衿」を書きますが、〈襟を正す〉は「襟」です。「姿勢を正しくする」なので、うなじが関係しているのかとも。

 以前、第六回の「朱鷺」と「時」について頂いた質問にも通じますが、この場合も和服については当用漢字でないものを慣用的に使っているわけです。音も意味も同じですが「衿」は常用漢字外なので基本的には「襟」を使います。ただし、和服関係では「衿」のほうが多く使われる傾向にあります。一般論と和服について、といったところはありますが、実は私も使い分けは適当なのです。第三十四回の文章では全て「衿」の方を使うべきだったとも思います。

 漢字自体を調べてみると「襟」は常用漢字で「衿」は常用漢字ではありません。ですから通常「えり」を漢字で表す場合は「襟」を使用します。ただし、和服の「えり」と表現する場合は「衿」が使用されることが多く、暗黙的なルールのようなものとなっているようです。
 CD-ROM版『広辞苑』の漢字辞書によれば次の通りです。
一、衣服のえり。(同)衿。「開襟・青襟」
二、胸。心のうち。「襟度・胸襟・宸襟(しんきん)」衿。着物のえり。(同)襟。「開衿・青衿」。
 『広辞苑』には、ころも‐の‐くび【衣領・衿】えり。という項目もあります。こちらには「襟」の字は充てられていません。微妙な違いがあるようです。

 最終的な結論として、一般に衣服の「えり」などという場合は「襟」を使い、和服の「えり」という場合は「衿」を使用するということでしょうか。「襟」と「衿」。両方とも衣服の首を取り囲む部分に取り付けられているものを意味することに変わりはないのですが。
 厚司  
  アイヌ語で、おひょうの樹皮の繊維を細く裂き、糸にして作った織物。アイヌ人の衣服。それから、大阪府南部
  地方産の平織やあや織の厚地の綿織物をも言い、冬の労働着にする。
    魚臭き籠や厚司の群わめく      青爺

 アイヌ語で着物そのものを指す語は「アミプ」というそうです。厚司はアツシ、アトゥシ、アットゥシ織、アッシ織、厚司織とも表記される靱皮衣の一種です。アイヌ語でオヒョウニレ(att)の木の皮(rusi)という意味です。イラクサなどの繊維を用いて布や草皮衣(テタラペ=白いもの)を作る樺太アイヌや、同じく草皮衣や魚皮衣(サケなどの魚皮をなめしたもの)を着ていた千島アイヌに対し、樹皮衣のアットゥシは主に北海道アイヌの間で作られました。
 普段着として着るものには文様をつけないことが多いのですが、晴れ着の場合には襟や袖などの部分に和人が持ち込んだ木綿の布を貼り、さらにそこへ「アイヌ文様」として知られる刺繍かアップリケを施しました。この文様は魔よけとして描線の始点と終点が必ず角ばった形状をしています。
このアットゥシは十七世紀頃から記録に現れています。
 自給自足の生活の中で着られたほか、後には輸出用の産品ともなりました。十八世紀後半には鰊粕、身欠きニシンや木材などとともに本州へ大量に運ばれ、耐久性に優れ織目も細かい布として、東北地方や北陸地方など日本各地で反物や衣装として消費されていました。日本の漁師や商用船(特に北前船)従事者の間で珍重されたのです。また地厚で丈夫なため、火消しの頭巾や着衣として用いられたり、前掛などにも用いられました。現在でもアットゥシは北海道各地で工芸品として制作されています。2013年には日高振興局管内沙流郡平取町二風谷で織られる二風谷アットゥシが北海道の工芸品としては初めて経済産業大臣指定伝統的工芸品に追加されました。
 昔は普段着、晴着、頭巾、鉢巻、帯、前掛け、手甲、脚半、刀掛け帯等に用いられましたが、現在は観光用儀式のショーの際に着用されるほか、土産物として敷物、壁掛け、帯、袋物等が作られています。
 和服と異なり衽を持たない構造のために裾がはだけやすく、女性は股を晒さないようにモウル(襦袢)とマンタリ(前垂れ)を常着しました。男性はテパ(ふんどし)のみを着け袖を通し、必要に応じてユクウル(毛皮製の上衣)、テクンペ(手甲)、ホシ(脚絆)などを付けました。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。
 

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※

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