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第408回 例会2023年10月25日(水)0:00〜2023年10月31日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

ロータリアンの行動規範

会長の時間

2023-2024年度会長 大塚 和光

 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2023-24年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。
 

 SDGs目標8は「働きがいも経済成長も」という目標です。この目標を達成することで、包括的で持続可能な経済成長や働きがいのある人間らしい雇用の促進が行われるとされています。
 SDGs目標8の中で重要な考え方である「ディーセント・ワーク」について、ILOではその定義を明確に定めています。ディーセント・ワーク(Decent work)は、1999年の国際労働機関(ILO)の総会で初めて使われた言葉です。「ディーセント」とは英語で「まともな」「きちんとした」という意味です。誰もが性別などで差別されることなく平等に働く機会が得られ、さらに安心できる職場環境で公正な賃金が受け取れる、つまり、人としての権利をまっとうに受け取れる仕事を意味しています。

ILOは以下4つの目標を掲げています。

ディーセント・ワーク4つの戦略目標
1,仕事の創出:必要な技能を身につけ、働いて生計が立てられるように、国や企業が仕事を作り出すことを支援
2,社会的保護の拡充:安全で健康的に働ける職場を確保し、生産性も向上するような環境の整備。社会保障の充実
3,社会対話の推進:職場での問題や紛争を平和的に解決できるように、政・労・使の話し合いの促進
4,仕事における権利の保障:不利な立場に置かれて働く人々をなくすため、労働者の権利の保障、尊重

 世界では、失業、職がない、危険な労働、不当な賃金、男女不平等、移民労働力の搾取、十分な社会保障の欠如など、安心して働くことのできない環境に置かれている人が多くいるのが現状です。ILOは世界の労働環境を改善するための具体的な目標を掲げ、問題を解決していくことに取り組んでいます。
 
 ここで貧困や労働問題について、世界と日本の状況を見ていきましょう。

世界の10人に1人は、1日1.9ドル未満で生活している
 世界銀行(World Bank)によると、2015年の統計では世界人口の約10%、7億人以上の人が1日「1.9ドル(1ドル149円として約283円)」未満での生活を強いられているといいます。つまり世界の10人に1人が、極度の貧困状態にあるのです。「1.9ドル」というのは、世界銀行による貧困の目安(国際貧困ライン)です。国際貧困ラインは、2015年までは1.25ドルでしたが、この数字は物価など世界の状況に合わせて、都度修正されています。
 1990年の段階ではこの貧困率は36%(18億9,500万人)だったので、10%(7億人)というとかなり改善されてきたようにも見えます。しかし、実態は、中国など経済成長が著しい国の中での貧困率が改善したことによって数字だけは押し上げられましたが、最貧国では状況があまり改善しておらず、数字だけで楽観することはできません。
世界銀行は、この「1.9ドル」未満で生活する人の割合を、2030年までに3%に減らすことを目標に掲げています。

 貧困を解決するためには働くことが不可欠です。しかし、世界では働くことに対する様々な課題を抱えているため、解決は一筋縄ではいかないのです。
 

世界の労働や雇用に関する現状と課題
 世界が抱える課題について見ていきましょう。世界には、若者の失業率や児童労働など、さまざまな問題があります。
 

増える労働者と足りない雇用機会
 現在、世界の人口は増え続けており、早急な雇用機会の創出が求められています。雇用は、SDGs目標8の「働きがい」と「経済成長」には欠かせない重要なテーマだからです。
 以下のグラフは、世界各地の生産年齢人口(15~64歳)の推移を予測したものです。
 世界の生産年齢人口は、1950年に15.3億人だったものが、2010年には45.2億人と約3倍になり、2100年には60.5億人となることが見込まれています。特に、アフリカの伸び率が高く、人口に対する雇用機会が足りなくなることが考えられます。

 このような増え続ける生産年齢人口をカバーするためには、さらなる雇用機会の創出が必要です。国際連合広報センターによると、2030年までに世界で毎年約3,000万件もの雇用創出が必要だといいます。
 

教育も職業訓練も受けておらず、仕事につけていない若者の割合、性別、2018年(割合)

 国際労働機関(ILO)によると、2018年の失業者数は世界中で1億7,200万人、失業率は5%でした。失業率は年々改善傾向にあったものの、新型コロナウイルスの影響により、世界中で失業者が増加し、今後ますます深刻な問題になることが予想されています。
 世界では、15~24歳の5人に1人の若者が教育も職業訓練も受けられず、仕事にもつけていない状態にあります。この年代は、仕事の技術を身につけ人生の生活基盤を作る大事な時期であるにもかかわらず、働きたくても働けない若者が数多くいます。また、中央・南・西アジア、北アフリカは、教育も職業訓練も受けておらず、仕事につけていない若者の割合が世界で最も深刻な地域であり、男女差も大きくなっています。
 

地域別・年齢別・性別の失業率(2018年)

 2018年、若者の失業率が最も高かったのは北アフリカと西アジアの9.9%で、その次にラテンアメリカとカリブ海の8.0%でした。働き盛りの若者が仕事につけないことは社会不安の増大や治安の悪化へとつながり、貧困から抜け出せない悪循環が生まれます。
 これからの社会を築いていく若者の誰もが仕事を得られるように、国や地域で取り組んでいく必要があります。

幹事報告

2023-2024年度幹事 原 いづみ

◆ 2025年 規定審議会立法案(制定案)投票について◆
 詳細は下記をご覧ください。
 【規定審議会立法案(制定案)投票について
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委員会報告

出席委員会

第407回例会 出席率 66.6%
 会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名

Visitors

第407回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第407回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

今週のプログラム

卓話:米山月間

「米山奨学生・雑感」

卓話者:大塚 和光(アーカス湘南RC)

 

 2023年8月号の「友」横組22ページに「ロータリー米山記念奨学事業の基礎知識」と題して奨学金制度についての解説が掲載されています。大方のロータリアンの皆さんは先刻ご承知と思いますが、私自身の再認識のために一部引用しておきます。
 まず、「ロータリー米山記念奨学会について」として以下のように解説されています。

〇公益財団法人ロータリー米山記念奨学会は、日本のロータリーが共同で運営する奨学財団であり、財源は主に会員の寄付で成り立っています。日本独自の事業ですが、国際ロータリー(RI)からも国内全34地区の他地区合同活動として認められています。1967年に財団法人設立、2012年1月には公益財団法人に移行しました。

 私が最初にクラブに入会したのが1986年11月のことです。ですから、当時すでに財団法人化されてからでも20年程の実績がある活動となっていたわけです。記事には続けて次のようにあります。

〇事業開始から一貫して、日本の大学・大学院などで学ぶ外国人留学生を対象にしています。2023年学年度(4~3月)の全国の奨学生数は、外国人留学生を対象とした民間の奨学金では国内最大規模となる900人です。これまでに累計で、世界131の国と地域からの留学生23,509人を支援しています。(2023年7月1日現在)。

 記憶だよりですから間違っているかもしれませんが、私の入会当時は中国からの学生ばかりで、学生数も1,000名だったと思います。その後のロータリアンの減少と、それに伴う資金の減少により900名になってきています。そして、中国の国としての発展に伴って対象となる国、地域も増えてきました。確か、スリランカが最初だったと記憶していますが定かではありません。

 この事業の「そもそも」である「米山基金」については余りにも有名な話ですから割愛します。ロータリアンと外国人留学生との交流を通じて国際親善と世界の平和に寄与するという大目的は変わらず伝えられています。そのはずです。
そのことから世話クラブとカウンセラー制度が設けられているのもご承知の通りです。学生は世話クラブの例会や奉仕活動に参加し、学生生活だけでは得られない出会いと交流を通じて日本の心やロータリーの精神を学ぶとされています。カウンセラーを務める会員にとっては、多様な文化や価値観への理解を広げる機会になるとされているのです。

 私がカウンセラーを務めましたのは2003年の事でした。凡そ、20年前のことです。
 中国人留学生の林海(リン・ハイ)さんです。彼は後に、私の第一印象として「こんなに若い人で大丈夫なのだろうか、と思った」と言っていました。頼りなく見えたのですね。さもありなんですが。当時の写真が見つかりましたので幾つかご覧に入れます。

 当時のクラブ会長が所有していたクルーザーで初島に行った時のスナップです。
私の髪もまだ黒かったのです。残念ながらマグロは釣れませんでしたがカツオとシイラが何尾か釣れました。夜はそれを肴に一杯飲んで盛り上がりました。まだまだ皆元気でしたし、文字通り「裸の付き合い」をしていました。
 今でもはっきり覚えていますが、ある夜間例会の時のことです。当時会員数は58名でしたが当夜の出席者は33名でした。林海さんは座敷を何度も回って名刺交換をしていました。驚いたことに、彼はそのあとのスピーチの時に会員一人一人の名前を全て呼びながら語りかけてゆきました。皆、その記憶力に驚いたものです。後日、彼が語ったところによると、「とにかく、あの時は、ここで皆さんに認めてもらわないと、と思って必死でした。」という事でした。当時、彼は文化大革命の影響で下放の経験もあり、すでに結婚して小学生の息子さんもおありでした。大変な思いでこの奨学金に向きあっていたわけです。

 下の写真は、その後、私の家族と交流するようになってからのものです。現在、彼は既に定年退職して上海郊外で暮らしています。上海万博の折には家族で出かけました。その折も彼にとてもお世話になりました。私と連れ合いは、正確な名前は忘れましたが、上海で開催された中国の米山大会にも出席しました。ここ数年は年賀状のやり取りと電話だけの状態が続いています。また折を見て、お互いに訪ねあおうと機会を待っているところです。

 以上は私の思い出話ですが、最近のこの奨学金制度の事情はだいぶ変わってきているようにも思えます。そこで、以下に前年度クラブカウンセラーを務められた原会員の感想を、例会出席時のコメントから再編集されたものを紹介します。
 

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〇先週末からつくば市で開催された米山学友による世界大会に出席してきました。コロナ渦で中止、延期となっており、ようやく開催にこぎ着けたとのことでした。大会自体は今回が3回目の開催となり、会を重ねる毎に参加者も倍増の勢いだったそうで、前回のモンゴル大会が500名弱程度だったのが今回は1200名を超える登録者となり、実行委員会としては嬉しい悲鳴となったようです。
 今回初めて参加したのは、前年度まで地区の米山委員会に4年間携わっていたので、その最後の区切りとして参加しましたが、地区の委員会に関わって居なかったら参加しなかっただろうというのが正直なところです。でも、参加して良かったとは思いました。
式典など運営については、目に見えるようにばたついてる場面が多々あり、お世辞にもスムーズに進んだとは言い難いところはありますが、ただ、それだからこそ実行委員長を筆頭とした学友達自らが作り上げた世界大会だということを見て感じることができる大会だったという感想です。ただ、本大会の後の晩餐会については、あれはかなり見直し、反省していただくべきところが大きかったとは思います。

 本大会の中のプログラムでパネルディスカッションがありましたが、その中のパネラーの一人である韓国人の学友の言葉が大変印象的でした。
 その学友の父親は日本の統治下で日本人化教育を受け、反日感情を抱いている方だったそうです。しかし、自分の娘が日本に留学したいとなったとき、自分から聞いた先入観は忘れて、自分の目と耳で見て聞いたことを信じなさいと背中を押してくださったそうです。そして、その娘のまた娘も、今また日本の大学で学んでいるそうです。

 4年間米山委員会に携わりましたが、やはり私には米山奨学生は良い子たちばかりとは思えません。「お金もらうためだったら何でも言いますよ」と言い放った当クラブの元会員の一言の印象は強すぎ特異な例だとは思いますが、4年間全ての受験生の面接にタイムキーパーとして立ち会い、委員として全ての行事に携わってきた中で、奨学生の各種行事への出席率にしても、学友になってからの関与具合にしても、やはり面接の時だけ良い子という印象が変わることはありませんでした。
 「義務でないなら出席したくない」、これも私がカウンセラーを担当していた学生から言われた言葉です。ご存じのとおり、地区行事への参加は義務であり、そのことは面接を通しても確認しますし、確約書にも明記されていてサインしているはずです。当然面接では全員が全員口をそろえて「参加できます」「そういうのを楽しみにしいます」と言い、確約書にもサインします。しかしながら、義務なら出席するけどそうでないなら出席したくないというのは、学生たちのために自分の時間を割いて準備に携わっている人たちが聞いたらどう思うでしょうか。前述の発言は学生の本音でしょうし、もちろん私たちもそれはわかってはいますが、それでもね・・・、です。
 こうした残念な奨学生の言動を目の当たりにするたび、採用された奨学生にとっては「義務」なのかもしれませんが、言い方を変えればロータリー行事に参加することによって広がるネットワーク、交流などといった貴重な機会を得ることのできる「権利」であって、それは採用試験に落ちてしまった応募者たちが得られなかった権利を無駄にしているといえるでしょう。

 ほぼ表には出てこないネガティブな側面の話はまだまだいくらでもありますが、文字の制限上このくらいに留めておくことにします。

 世界大会でのパネラーなどは超優良学友であるとおもいますし、つくばに集まった学友・奨学生は優良かそれに近いのだと思います。勿論、今回参加したくてもどうしても都合が合わなかったという人達も一定数は居るでしょう。
 奨学生の採用方針や試験方法などについて、見直すべきところ、改善すべきところなど、はっきり言っておかしなところはいくつもありますし、それらを検討して対処出来るところは多々あると思うのですが、何も権限がない一委員が何か言ったところでどうにもならなかったのが本当に残念です。

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 今後も様々な学生が様々な動機で応募し、それに応じて多くのロータリアンが様々に対応して様々な体験をしてゆくと思います。現況では国内の日本人学生に対する国の奨学金制度にしても返済についての問題が指摘されており解決には至っておりません。そうした中、外国人留学生対象のこの制度が、どのように展開してゆくのでしょうか。

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