第415回 例会2023年12月15日(水)0:00〜2023年12月26日(火)23:59 開催
開 会
点 鐘
ロータリーソング
職業奉仕 四つの反省
会長の時間
2023-2024年度会長 大塚 和光
皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2023-24年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。
目標8で欠かせない経済成長のために日本政府は世界の開発途上国援助に積極的です。ご存じのように、途上国への開発協力をODA(Official Development Assistance:政府開発援助)と言い、毎年資金援助を行っています。途上国の経済成長を向上させるためにはインフラ整備が不可欠です。インフラを整備することが中長期的に貧困を解決し、人々の暮らしを豊かにすることにつながるからです。
2018年時点で日本のODA支出は172億ドル(1ドル108円として約1兆8,576億円)で、アメリカ、ドイツ、イギリスに次いで世界第4位です。
目標8では特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を目標に掲げているため、日本のODAは目標達成に向けて貢献していると言えるでしょう。
次に、SDGs8の達成に向けた世界の企業・団体の取り組み事例世界の企業や団体の取り組みを見ていきましょう。
テトラ・パック社
スウェーデンの食品容器大手であるテトラ・パック社では、途上国において品質の高い牛乳を長期的に供給し適切に市場に売り出すことによって現地の人々の収入を増加するなどの取り組みを行っています。
10億人近い人々が、小規模な自営農地や家族だけで数頭の牛を飼育しながら生産しています。しかし、小規模農家が適切に市場にアクセスすることができないことから、牛乳の多くが加工されずに廃棄されてしまっていました。テトラ・パック社では、独自の「デイリーハブモデル」を打ち出し、小規模農家を乳牛メーカーと結びつけることで、品質の高い牛乳を長期的に供給する事業に取り組んでいます。例えば、バングラデシュの小規模農家は牛乳生産量を4.45リットルから10.8リットル(143%)の増産に成功し、月収も大幅に上昇しました。テトラ・パック社のこの取り組みは、途上国への直接支援や技術革新による牛乳生産量の増加や安定供給(生産性の向上)に貢献しています。
国際労働機関(ILO)
目標8で重要と位置付けられている「ディーセント・ワーク」の実現は、この言葉が初めて使われたILOにとって活動の軸となるものです。
ILOは、世界中の国々で、
•児童労働をなくすためのプロジェクトを実施
•社会保障制度の策定と拡大
•雇用集約型投資
•より良い仕事で労働環境の改善
といった取り組みを展開しています。
例えば児童労働については60以上もの国が自国の法律をILOの児童労働条約に合わせて修正しており、世界の児童労働の削減に大きく貢献しています。児童労働に従事している子どもの数は、国際労働機関(ILO)によれば、2000年の2億4600万人から、2017年には1億5200万人と、30%も減少させることに成功しています。
SDGs目標8「働きがいも経済成長も」について様々な見地から見てきました。
私たちを取り巻く課題は、
•世界の貧困
•低い経済成長率
•児童労働
•若者の失業率
•ジェンダー格差
•長時間労働
など、まだまだたくさんあります。
しかし、一人ひとりが「ディーセント・ワーク=働きがいのある人間らしい仕事」を意識し、行動していくことによって、社会は変えることができます。
•国や企業が行う取り組みを応援する
•学習して得た知識を、家族や友人に話す
•フェアトレード商品や地元のものを意識して購入する
•ESG投資を意識してみる
•自分の働いている会社で雰囲気づくりに心がける
など、私たちの身のまわりでできることもたくさんあります。
児童労働や貧困問題など、目を背けてしまいたくなるかもしれません。しかし、世界や日本の状況を正しく知ることは、「今、私たちに何ができるのか?」を考える第一歩となります。私達の1人の行動はとても小さなことかもしれませんが、多くの人が一緒に行動を起こせば大きなインパクトになります。ロータリアンは多くの優れた仲間を持っています。一緒に、より良い未来に向けて行動しましょう。
いつも言っていますが、出来る時に、出来るだけ、で良いのです。
幹事報告
2023-2024年度幹事 原 いづみ
◆休会のお知らせ◆
アーカス湘南ロータリークラブ定款第6条第1節により、2023年12月27日(水)~ 2024年1月9日(火)は
休会となります。
◆第2回地区補助金説明会 及び 補助金管理セミナー◆
下記よりご覧ください。
【(ご案内)2024.1.27第2回地区補助金説明会 及び 補助金管理セミナー】
委員会報告
出席委員会
第414回例会 出席率 66.6%
会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名
Visitors
第414回例会のビジターコメント
前回はありませんでした。
Smile Box
第414回例会のスマイル報告
前回はありませんでした。
今週のプログラム
卓話:きものがたり歳時記(四十七)
卓話者:十一代目大塚重郎右衛門 様
昔はエアコンは言うに及ばずで、ろくな暖房器具もありませんでした。普通は火鉢か炬燵といったところでしたね。そこで、寒さが募るようになると綿入れを着ることになります。
綿入
冬着。表・裏地が絹の物を小袖、綿布を布子と言う。
綿入や妬心もなくて妻哀れ 鬼城
うつけをとなりすませゐる布子かな 伏兎
綿入れとは読んで字の如くで、袷仕立ての、表布と裏布との間に綿を入れた防寒用きもの、つまり和装衣服、です。長着、羽織、袖無し羽織(羽織下)、ちゃんちゃんこ、胴着、半纏、丹前などがあります。普通、綿入れといえば綿入れ長着をさします。
奈良・平安時代の綿入れは絹綿が使われた絹布の長着で、季寄せにもあるように小袖と言いました。一方、苧麻の苧屑を用いた庶民の布子は、室町時代以降に木棉の栽培普及により徐々に木棉の綿入れに変わります。その後、木綿の 輸入が増え、一層綿布と木綿綿が使われるようになります。長崎の出島の輸出入記録を調べた研究がありますが、年々相当量の綿布、綿糸が輸入されていたようです。江戸時代中期、元禄の頃になり漸く木綿が広く国産化され、江戸時代末期までには軽くて暖かいため庶民にも広く着用されました。明治の末頃から第二次大戦後暫くは、冬の十二月から翌年二月頃まで一般に着用していました。
現在は下着の多様な発達と暖房の普及など生活条件の変化により秋冬春を通して袷を着用するようになりました。また、綿を入れてとじる手間や洗い張りが必要な為か長着は殆ど見掛けなくなりました。しかし、幼児用の袖なし羽織(ちゃんちゃんこ)、老人用羽織下に用いる立衿の袖なし羽織、洋服の上にも着用できる綿入れ半纏、くつろぎ着としての丹前などは、現在でも時折は防寒用として使われているようです。それもクリーニングの出来る、洋反と化繊綿を使ったキルティングの既製品ばかりですね。大抵は洋服のダウンなどのコートの方が幅を利かしているわけで。
ちゃんちゃんこ
袖無のこと。子供や老人が羽織代わりに用いる綿入着。
柔らかな黄のちゃんちゃんこ身に合ひて 素十
その子の家の藁屋根厚しちゃんちゃんこ 草田男
袖無羽織の事で、ちゃんちゃん、でんち、さるこ、などともいいます。江戸時代、鉦を叩き飴を売り歩いた清国人の服装に由来するそうです。綿入れや袷仕立てで、裾までの襟と襠(まち)、共紐をつけます。袖がないため着脱しやすく動きやすいものです。更に重ね着しやすいことなどから農村や寒い地方では半纏風の折り返らない襟に仕立て、労働用の防寒着として今日でも使われています。
また、幼児用は後ろ身頃並幅一幅で脇に襠を入れ、衿は、普通は丸い襟ぐりで羽織衿と同じ折り衿としました。紐は表と共布で芯に真綿を入れ、紐先に飾り糸をつけます。身頃に木綿綿(青梅綿)を入れ、表布は綸子、富士絹、綿織物、モスリン、合・化繊織物などです。男女児それぞれに向くかわいらしい色柄を選び、裏布は薄手羽二重、シンモスなどが使われました。特に、女児用には衿を被布衿にして、これにレースまたは細かく折り畳んだ襞を挟み込んだものもあります。七五三詣りの三歳児が可愛らしい被布飾りのついたものを着ているのを見かけますよね。
なお、還暦の祝いに赤い袖なし羽織を着る風習があり、これも「ちゃんちゃんこ」です。しかし、この頃は、この風習は敬遠されてますね。今時の六十歳は若いですものね。八十八歳の米寿で着る人が多いようです。因みに、本来は古希、喜寿、傘寿、卒寿が紫、米寿が黄、白寿が白、百寿が桃色です。皇寿、珍寿、上寿、天寿は、生きてないな。
褞袍
丹前ともいわれる厚綿入りの普段着。広袖で着衣の上に重ねる。夜着は袖のある厚綿の掛布団の事。
どてら着てわれ大き声わすれたり 小蕾
褞袍着て遽かに男匂ひ立つ あさ子
丹前と同様の着物に褞袍(どてら)がありますが、一般には「綿入の丹前」のことを言うようです。関東での丹前と褞袍の違いは、褞袍のほうが丹前より大ぶりで、厚綿入れに仕立ててあることで、本来はどちらも男物の和服です。
広袖の長着で布地は派手な縞柄のものが多く、これを丹前縞といいます。また、厚手のウール生地で作られた、中綿の入っていないものもあり、寒い時期になると温泉旅館などで防寒用に出してくれることもありますね。
昔はお父さん達の定番スタイルとして知られていた丹前ですが、最近は滅多に見かけなくて淋しい限りです。着てみると、ほんとに楽でいいもんですよ。
尚、地方によっては綿入れ袢纏を丹前あるいは褞袍と呼ぶこともあり、東北や北海道では寝具の掻巻を丹前と呼ぶこともあるようです。それだけ広く使われていたんですね。
※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文芸春秋社刊)による。
※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※
カレンダー
閉 会
点 鐘