第216回例会2019年8月21日(水)0:00〜2019年8月27日(火)23:59 開催
開 会
点 鐘
ロータリーソング
四つのテスト
会長の時間
2019-20年度 会長 田代晴香
皆様こんにちは!
今回の第216回例会はお盆休み明けですが、皆様方はどのようなお盆を過ごされましたでしょうか?お盆休みなしでお仕事をされた方やご家族とゆっくり過ごされた方など様々でしょう。私自身は仕事がてら2回、伊豆に行ったのですが、台風情報などからか渋滞もなくスムーズに箱根と伊豆の往復ができてしまいました。箱根に居ても観光客の数がいつもより少なく感じ、本当に世の中の方はお休みなのだろうかと疑問に思ってしまいました。
さて、今回の例会開催開始日の前日の8月19日は「世界人道デー(World Humanitarian Day)」でした。この世界人道デーは国連総会によって指定されたもので、2003年8月19日にイラクのバグダッドにある国連事務所本部が爆撃され、22名の人道支援関係者が犠牲となり、100名以上が負傷するという事件から制定されました。
「世界人道デー(8月19日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ」によると「『世界人道デー』は、人々の命を救い、生活を向上させるために命懸けで働いている世界中の人道支援従事者を讃える日です。」(2019年8月19日 https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/34328/)とあります。我々ロータリークラブも多くの人道支援従事者の協力によって世界で様々な奉仕を行うことができています。特にポリオ根絶のためには紛争地域の国々での活動が重要となります。また、アフリカではエボラ出血熱の危険もあります。世界人道デーの8月19日から今月末まではホームページやSNS等で活動を発信するようです。また、この世界人道デーでは毎年テーマがあり、今年は「女性支援者」がテーマということです。「世界人道デー」、「World Humanitarian Day」、「WHD」とWeb検索すると色々な情報が出てきますので是非一度検索してみてください。
興味深いものは世界人道デーの特設ページで、24 storiesと題し各時間帯で活躍する女性支援者を紹介しています。英語のみではありますが、動画で紹介がされているので英語が分からなくても世界の現状が見て取れます。
国連人道問題調整事務所 – OCHA Facebook
https://www.facebook.com/OCHAKobe/
世界人道デー特設ページ(英語)
https://www.worldhumanitarianday.org/
幹事報告
2019-20年度 幹事 鳥山友紀
◆日程のお知らせ◆
地区大会のお知らせ
10月19日(土)20日(日)に小田急ホテルセンチュリー相模大野/相模女子大学グリーンホールにて地区大会が開かれます。
ご予定の調整をお願いいたします。
当日用名札の作成がありますので、参加状況を8月27日(火)までに把握していきたいと思います。
詳しくはメールにてお知らせいたします。
藤沢市民まつりポリオ募金のお知らせ
9月28日(土)、市民会館前で開催されます。
ぜひ多くの会員にご参加いただきたいと思います。
ガバナー補佐訪問のお知らせ
ガバナー補佐訪問の日程は以下の通りとなります。
◇ガバナー補佐訪問
8月24日(土)18時30〜19時30
藤沢にて
各位、スケジュール調整の上ご出席くださいますようお願いいたします。
また、予定されていたガバナー補佐訪問に関しては、動画で配信する形をとることが決定いたしましたのでお知らせいたします。
◆ロータリーレート◆
8月 1ドル=108円
委員会報告
出席委員会
◆出席報告◆
第213回例会 出席率100%
会員数7名 出席者7名 欠席者0名
第214回例会 出席率71%
会員数7名 出席者5名 欠席者2名
第215回例会 出席率100%
会員数7名 出席者7名 欠席者0名
Make Up
第215回例会 ビジターコメント
小田原中ロータリークラブ
安藤 譲 様
ポリオ撲滅からポリオ根絶へ言葉がかわられたというのはきっと世の中の意識を変えたい、そしてロータリアンの意識を変えたいという願いもあったのではないのでしょうか。
勝手な憶測なお話で恐縮ですが、私はそんな意味合いに感じました。
ポリオワクチンを経口投与する画像を拝見したことがあります。
注射でのワクチン投与と経口投与では投与回数が違うことなどもお話しにありましたし、金額も全くちがうのだとか。
ロータリークラブが何年も何年も掛けて積み上げてきたこのポリオ根絶への想いを一人一人のロータリアンが心に留め置きたいところと感じました。
厚木ロータリークラブ
深澤 明央 様
今回初めて他クラブの例会に出席させていただきました。エンドポリオ活動について、これまで漠然としたイメージで捉えていましたが、趣旨や重要性を理解する機会を得てありがたく思います。
また、卓話のテーマである「職業奉仕」については、改めて奥の深いものだと認識しました。自分自身ロータリー活動を始めてまだ一ヵ月余りですが、これからの活動を通じて自分なりの職業奉仕の在り方を追求していこうと考えた次第です。
本日はありがとうございました。
◆この度はメークアップ誠にありがとうございました。
Smile Box
第215回例会 スマイル報告
今週はありませんでした。
カレンダー
卓話
アーカス湘南ロータリークラブ 鳥山 友紀 会員
先日、調べ物をしようとグーグルを開くと見慣れた雰囲気のとある人物のイラストが表示されました。
杉原千畝。俗に、日本のシンドラーと呼ばれる外交官です。
2015年の冬、『杉原千畝 スギハラチウネ』という彼の名前をそのままタイトルとした映画が公開され、皆様の中でもご覧になった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
千畝役には唐沢寿明さん。妻幸子役に小雪さんが出演されていました。
この作品を通して多くの人々の中に彼の成した行いが浸透したのではないかと思います。
この8月、約6年ぶりに彼の滞在したリトアニアの大地を踏みしめることなり、過去の資料に目を通している最中、ふと検索をしようと画面を開くと現れたDOODLE(グーグルの検索画面の日替わりイラスト)に杉原の姿。また、人間の鎖という大きな独立運動のデモからまもなくあと数日で30年、という節目のタイミング。何か運命的なものを感じ、此度の卓話のトピックとして取り上げようと思い立った次第です。
カウナスにある旧日本領事館(現杉原記念館)の写真を交えながらお送りします。
舞台は、バルト三国の一番南にある国、リトアニア。
当時臨時の首都が置かれていたカウナスに旧日本領事館の建物があり、そこに杉原は家族とともに住んでいました。
現在の姿はこちら。
命のヴィザの文字が私たちを迎えてくれます。
そもそも皆さまの中ではバルト三国はどのようなイメージがありますでしょうか。
把瑠都関の故郷、世界遺産の美しい古都などはもちろんパッと思い浮かびますが、きっと未知の部分も多いのではないかと思います。
最近はツーリズムも非常に盛んで、特に2015年にリトアニアがユーロを導入し三国全ての通貨がユーロとなってからは、人気もぐんぐん上がっているように感じます。
豊かな自然、華やかな都市、可愛らしく素朴な雑貨など旅の魅力は多々ありますが、同時に、滞在していると決して目をそらすことができないのが三国の歩んだ他国に支配されてきたという歴史です。
様々な国に翻弄されながらも民族意識を高め、1918年それぞれの国が意志を持って独立します。ですが、すぐにソ連に取り込まれることとなります。その後、長い時間をかけてまずはリトアニアが1990年、そしてエストニアとラトビアが1991年に改めて独立を果たし、現在に至ります。
まだ、再出発してからほんの30年ほどの国なのです。
杉原の駐在していたリトアニアは人口約270万人ほど。
バルト三国の中でもラトビアやエストニアは商業的に大きな発展を遂げ街に労働力が集まったのに対し、リトアニアは近年まで農民が人口の多くをしめていました。
現在でもリトアニアは農業大国として知られ、自国で消費する量の約5倍の農作物を収穫し、ヨーロッパ各地に輸出しているそうです。また、その作物は安価なため隣国からもたくさんの人が買いに訪れます。
しかしながら、物価が安いだけでなく賃金も三国の中で1番安いため、海外へ流出してしまう人が後を絶たないそうです。独立から現在までの間になんと100万人ほどが減り現在の人口になっているそう。
人口の減少は非常に大きな問題です。独立から約30年、まさに今変革の時代であるリトアニアの現地ガイドが「リトアニアの人口は毎日減り続けているんですよ」とさりげなく呟いた言葉に漠然とした大きな不安をこちらも感じました。
宗教的にはリトアニアはヨーロッパの中でキリスト教が一番遅く入ってきた国としても知られています。イエスが亡くなり、キリスト教が広まり、ヨーロッパ各地で信仰されるようになりますが、それまでリトアニアの人々は自然の中に宿るあらゆる神々を信仰していました。
これは日本の神道の考え方と近しいのではないかと思います。
実はこうした背景が、リトアニアがユダヤ系の人々が多く集まる1つの理由だったようです。
かつてリトアニア大公国として大きな領土を持っていた時も、新たに得た土地の言語や宗教などをあまり侵害することはなかったそうです。ユダヤ系の人々は仕事も制限されましたが、当時のリトアニアではそういったことは無かったそうです。
いつのまにか、安住の地を求めるユダヤ系の人々がたくさんリトアニアに住まうようになり、北のエルサレム、と称されることもあったようです。
ここからは杉原のいた時代にフォーカスしていきたいと思います。
1940年のことです。
リトアニアとは複雑な関係の隣国ポーランドにも歴史的に多くのユダヤ系民族が住んでいましたが、彼らの多くも迫害から逃れるようにリトアニアに集まっていました。
戦時中彼らがどのような状況に置かれていたか、ということはよく知られることと思いますので、ここでは言及しません。
ヨーロッパの大地にはもう安住の地がない、という絶望的状況の中、1つの打開策が広まります。
それは、シベリアを渡り敦賀港へ、日本を経由して別の大陸へ逃げる、という方法です。
国を移動するためにはもちろんビザが必要です。
日本を通過するビザは日本国から発行されます。
そのため、彼らは杉原のいた、カウナス旧日本領事館に集まり、日本を経由するビザの発給を求めました。
これが彼らの辿ったルートです。
杉原は悩みました。
なぜなら日本はドイツとの関係悪化を危惧してその許可を出さなかったからです。
のちの彼は、
「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない」
と、残しています。
それでも、人間としての信念を貫くことを選び、家族もその選択を受け入れました。
日本領事館はその時閉館、引き上げが決まっていたのですが、延ばし延ばしカウナスを出発する汽車に乗っても1枚でも多く、とビザを書き続けたと言われています。
杉原の机
旧領事館の引き上げをビザを書くために速やかに行わなかったこと、これで杉原は一時収容所に入ることになります。
また、独断でビザを発給したことをもあり、その後杉原は職を辞することとなります。
(諸説あり)
杉原だけでなく、追い詰められた人々ために様々は外交官たちが手を伸ばした様子が紹介されています。
年月が経ったある日、彼の行いによって命が繋がれた人々が、杉原を訪ねました。
再会を喜ぶのと同時に、当時杉原の書いたビザが、独断で書かれたものであるということが明らかになります。
その後、イスラエル政府より、「諸国民の中の正義の人」賞が送られ、彼の行いは人の命をつなぐ
とても大きな決断であったということがこうして私たちに伝えられるようになりました。
語り継がれるうちにもしかしたら少しずつ変わっている部分もあるかもしれません。けれども、1つの行いとして見た時に、この一連の行動はやはり私たちに何か大きなことを訴えてきます。
おわりに。
1989年8月23日のことです。
バルト三国間を結ぶ人間の鎖デモが行われました。
文字通り、人々が手を繋ぎ、リトアニアからエストニアまでの600kmを結びました。
参加人数は200万人以上、鎖が切れないように周到に計画され行われました。
抑圧された日々からの独立に向けて、人々の壮絶な思いが感じられる出来事です。
もちろん翌年の独立につながる大きなきっかけとなりました。
もう、あと数日で30年です。
手を繋ぎ、世界を繋ぎ、行動人になってより良い世の中を作っていく。
なんだかロータリーと同じだな、と思いました。
歴史は様々な視点から見ていくべきだと考えますので、一体何が正しかったのかということは言えませんが、ぜひ皆様ならどんな風に捉えるか、機会があれば聞かせていただきたいです。
今後の卓話スケジュール
第217回 例会 2019年8月28日~2019年9月3日
卓話担当 大塚和光 会員
第218回 例会 2019年9月4日~2019年9月10日
卓話者 TBA
第219回 例会 2019年9月11日~2019年9月17日
卓話 「ガバナー補佐訪問」
第220回 例会 2019年9月18日~2019年9月24日
卓話 「ガバナー公式訪問」
第221回 例会 2019年9月25日~2019年10月1日
卓話担当 石田裕樹 会員
第222回 例会 2019年10月2日~2019年10月8日
卓話者 地区委員会 「米山月間、経済と地域社会の発展月間卓話」
第223回 例会 2019年10月9日~2019年10月15日
卓話担当 龔婭 会員
第224回 例会 2019年10月16日~2019年10月22日
卓話担当 原いづみ 会員
第225回 例会 2019年10月23日~2019年10月29日
卓話者 TBA
第226回 例会 2019年10月30日~2019年11月5日
卓話 「地区大会報告」
閉 会
点 鐘