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第262回 例会2020年8月26日(水)0:00〜2020年9月1日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

四つのテスト

会長の時間

2020-21年度会長 大塚 和光

 
 皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので。

 立秋、処暑と過ぎ25日は旧暦の七夕にあたります。「七夕」は俳句では秋の季語です。日本では彦星が天の川を渡って織姫に逢うのですが、中国では逆だったと24日付の読売の「四季」にありました。長谷川櫂さんのコラムです。今回は俳句ではなくて新古今和歌集から紀貫之の「大空を我も眺めて彦星の妻待つ夜さへひとりかも寝ん」を取り上げていました。貫之の時代はまだ中国風だったのですかね。彦星が織姫を待っていたようです。光源氏の時代とは違うのですね。
 今頃、立秋過ぎの8月は歳時記では「初秋」(はつあき)なのですが、まだまだ猛暑日、真夏日が続きそうです。コロナウイルスも今度の新型は以前のとは違って高温多湿にも強いようです。これも少し弱まったという報道もありますが、まだまだでしょうね。

 私は高校時代水泳部でした。しかし、ろくな記録もないヘボ部員でしたし、当時の受験校の常で3年生になると殆ど部活をしなくなったものです。その頃になると学校側からは学生は皆ある程度進路も見えてくるものとされていました。私は出来も良くありませんでしたし田舎の商店の跡取り息子でもありましたから、あまり熱心に受験に取り組んだとは言えませんでした。そんなことで受験勉強に身が入らない様子を見てとった連中が私に文化部にも入れと言ってきてくれました。なぜか、そういう友達、仲間は多かったのです。結局、水泳部の他に美術部、物理無線部、生物研究部にも入ったことになりました。それぞれに想い出があり、今でも付き合う仲間がおりますが、それは又の機会に。
 その生物研究部のOB・OG会にコルリ会というのがあります。昨年3月には母校の歴史館で会員と現役生研部員が母校100周年の記念文集を発行する計画について話し合い、部室に眠っていた部報や写真を発掘したとのメールがありました。生研にも様々な分野がありますが、60年近い昔、湘南生研の昆虫好きと栄光学園の昆虫好きが集まって採集や同好誌発行などをしていました。栄光の中心人物が養老孟司さんで鎌倉の養老宅に良く集まって昆虫談義をしていたのです。箱根仙石原には養老昆虫館がありますね。           
 コルリ会の現在の会長は嘉納秀明さんです。過日のメールに彼がテレビで見たというZurich動物園の飼育方法の話がありました。面白かったのでご紹介します。

 野生ライオンは獲物をとる成功率は30パーセント位で、園で常時定時に餌を出されると退屈してしまい元気をなくします。そこで、Zurichでは餌を少しづついろいろの場所に隠し置き、しかも、あると分かってもなかなか取り出せないようにして一日中園内を探し回らないと空腹を満たせないようにしました。すると、ライオンが野生を取り戻し元気になりました。
 霊長類では小さな穴が所々に開いたアクリル板で覆った容器に飴玉のような餌を置き、見えているけどすぐには餌を取り出せず、細い棒で餌をつついて転がし次の穴の下に運び、この穴にまた棒を差し込んで離れた取り出せる場所まで運んで餌にありつける、という工夫をしました。猿たちは、まず細い棒作りから始めて、あちらをつつき、こちらをつつきしてようやく餌をえて達成感を味わいます。一頭がうまくやると他の猿もそれをマネする、
ということで退屈しないで元気になります。

 ゴロゴロ、ブラブラしていると本来の姿でなくなる、、、という話です。我々人類もこの半年ばかりの「コロナ社会」は退屈ですね。そんなことはない、危険を顧みず職務についている人達が大勢おられる、ということは百も承知で申します。我々も何か達成感を得て元気になりましょう。「出でて奉仕せよ。」ですよ。出にくいけれど工夫しなくちゃ。お互いに良き同志として、切磋琢磨、というと疲れますから、ロータリーを楽しみましょう。出来る時に、出来ることを、出来るだけ、の精神で。 ごきげんよう。

幹事報告

2020-21年度幹事 石田 裕樹

◆ガバナー補佐訪問およびガバナー公式訪問◆
 今年度も例年通り移動例会での開催となりました。
 日程につきましては既に活動計画書に掲載されておりますが、開催時間・会場が下記の通り決定しました。
  ※8/28 14:20アップデート AG訪問の時間が変更になったため修正しています。
   
 ◇ガバナー補佐訪問
  日程:2020年9月19日(土) 17:30 点鐘
                 17:30 ~ 17:30 例会(ガバナー補佐訪問)
                 18:30 ~ 18:30 懇談会
  会場:第一相澤ビル 8F会議室
  ※お弁当を用意する予定ですので、欠席される方は9月15日(火)までに事務局にご連絡ください。
 
 ◇ガバナー公式訪問
  日程:2020年10月3日(土) 15:00 点鐘
                 15:00 ~ 16:00 例会(ガバナー公式訪問)
                 16:00 ~ 17:00 懇談会
  会場:第一相澤ビル 3F会議室

 

◆2020-2021年度 青少年交換プログラム募集内容変更◆
 今年度の青少年交換プログラムにつきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止になりましたことは既にお知らせ済みですが、その後今年度派遣予定の学生に対し次年度同プログラムへの参加の希望調査が行われ、希望する学生には次年度の派遣候補生の権利を継続することなり、次年度派遣の募集及び選考は行われない旨ガバナー事務所より報告がありました。

 

◆定例理事会開催のお知らせ◆
 日  時:2020年8月31日(月) 20:00~
 開催方法:LINE通話

委員会報告

出席委員会

第261回例会 出席率75%
会員数4名 出席者3名 欠席者1名

Make Up

第261回例会のビジターコメント

前回はありませんでした。

Smile Box

第261回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

きものがたり歳時記(二)

卓話者:十一代目大塚重郎右衛門 様

 

 暑い夏の日、すっきりとした和服姿は見るからに涼しげです。それを見て「素敵だわねえ」と言う人は多いのです。しかし、自分が着るとなると話は別で敬遠されがち。蒸し暑くて大変だ、と大抵の人は思うのでしょうね。そんな時こそ涼しい顔で着物を着てみるのも究極のお洒落のひとつ。クーラーも何もない時代から日本女性は夏だって着物で過ごして来たのですから、決して着られない訳はありません。日本人は夏にお洒落を楽しむための知恵を千数百年にわたり磨きあげてきたのです。なるべく涼しげなものを着たい、見た目も涼しげな感じをお互いに見せ合う、という工夫が沢山あります。

 (うすもの)
  盛夏のころ用いる絽・紗・明石・透綾・上布などの薄絹で作った単衣。
  綾羅・軽羅・薄衣・薄ごろも。
   羅を着て前生をおもひけり       万太郎
   羅をゆるやかに着て崩れざる      たかし

 季寄せにも色々な種類が載っていますが、暑さの極まる七月、八月に活躍する生地があります。「うすもの」とよばれ、蝉の羽根のように軽く透き通った生地です。中でも代表的なものが紗と呼ばれる絹の織物。向こうが透けて見えるのは糸と糸の間に隙間があるから。隙間が大きい部分と小さい部分を織り分けて模様を作り出す紋紗という高度な技法を使ったものもあります。
 ところで羅と書いて「うすもの」と読めば夏の着物です。「ら」と読めば織物の名前になります。もともと羅とは鳥や小動物などを捕獲するための網を意味する言葉でしたが、絹で織った網のような薄物を指す言葉にもなったのです。紗や絽と同じく生糸や半練糸を用いる捩織と言い、経糸を絡み合わせた間に緯糸を通す織り方をする透き通った織物の一種です。紗や絽が経糸二本を絡み合わせるのに対して、羅は三本以上の経糸を絡ませて織り目が網のような見た目になるのが特徴です。私は、昔クアラルンプールで買った羅のネクタイを一本だけ持っています。これ、見た目はまさしく網ですね。年に数回しか締めません。四十年位経ちますが綺麗なものです。もう手に入らないかもしれません、随分見かけませんから。
 日本には四世紀前半に中国から渡来し飛鳥時代には国産品も製作できるようになっていましたが、応仁の乱で技法の継承が途絶えました。室町時代まで五位以上の貴族の冠には文羅といって模様を織り出した羅が使われていました。複雑な組成のため特殊な機を使って織るので、通常の機を使って織ることができる紗に押されて生産量は減ってゆきました。そこで技法が散逸し近世には刺繍しただけの羅を使い、現在はほとんど紗で代用されています。
 さて、羅(うすもの)、薄物とは、経糸と緯糸の密度が粗く、透ける生地の総称です。薄物の着物、きもの地の種類として一般的には、紗、絽、上布が挙げられます。
 紗は搦み織の一種で緯糸一本を打ち込むごとに二本の経糸糸を交差させた織物で「もじり織」ともいわれます。経糸を震わせて捩れさせ、その中に緯糸を通して織るので、折目に隙間ができて通気性が良いのです。とても透け感があり軽い生地です。
 絽も絹織物の一つ、搦み織の一種で盛夏用の染め生地の一つです。紗は搦み織のみで織られるのに対して、絽は平織を交ぜて織るのです。搦み織の部分に隙間ができますが、これを絽目といいます。織り方によって絽目が横に連続するものが「よこ絽」、縦のものが「たて絽」です。また、織り方や使用する糸により「平絽」「壁絽」「駒絽」「絽縮緬」などがあります。
 絽は紋付やお茶席などフォーマルでも使える素材ですが、もともと限られた期間にしか着ない夏物をお持ちになる人は少なかったのです。紗のようなお洒落着も利用期間が短いこともあり、一部の愛好家を除いて需要はすっかり減りました。また、近年の「浴衣ブーム」に伴い着物に関心を持ってくださる方が増えるのは非常にうれしい事ですが、海外で製造された浴衣がどんどんカジュアル着物となり、本来の夏の着物である絽や紗の需要は一層減りました。その為、五泉等の産地の生産量は激減し、以前を知る私の目からすれば絽や紗の現状は惨憺たるものです。

 きものは季節ごとに、それに相応しい柄がつけられています。夏の着物には情緒あふれる夏の風物があしらわれてきました。沢山ありますよ。例えば、水の流れや水辺に生える草、蜻蛉など、いかにも涼感を誘う柄です。しかし、涼しげなら何でもいいわけではありません。柄で季節を先取りするのです。蜻蛉がまだ飛んでない頃から、ちょっと早めにという感じで。七月だとまだ桔梗も女郎花も早いですけど、やっぱり少し早めにという感じ。青鷺も俳句の季語では夏の盛りのものですが、自然の変化よりも一歩早く季節の移り変わりを楽しもうという繊細な感覚です。幾何学的な麻の模様にも季節がひそんでいます。夏の間、成長し続ける麻は収穫の時期である晩夏の季語です。夏も早い時期に身につければ季節の先取りでお洒落なのです。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文芸春秋社刊)による。

 

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されております連載を編集して掲載しております。※

きものがたり歳時記(三)

卓話者:十一代目大塚重郎右衛門 様

 
 

 夏のきもの、単衣の着物には、カジュアルで言えば本塩沢・結城縮・小千谷縮・紬地の小紋など、フォーマルなら楊流地に染めた友禅物・色無地・無双訪問着などがあります。絹製の生地でも絽、紗といった盛夏用の物になり、また、麻、木綿、また古代布といわれる品布や葛布というように、着物・帯の生地も様々な物があります。全ての生地に言えることですが、透ける感じが強く爽やかな色合いは「涼感」を感じさせてくれる物であり、また実際に着ていても非常に涼しいものです。単衣の時期は一見すると短いようですが、結婚式やパーティーが思いのほか多い時期でもあります。着物を着る機会はありますし、「季節感」という着物のお洒落の醍醐味を一番楽しめる時期なのです。ですから、実はこの時期は着物好きな方々には一番楽しい時期なのかもしれません。
 麻や木綿のようなカジュアル着物は慣れてしまえば家でもお手入れができますので、お祭の時に浴衣代わりに着ても楽しいです。またフォーマル物も「流水」や「蛍」など涼を感じさせる柄が多く、着ている方は勿論、周りの方にまで見ているだけで爽やかさを運んでくれます。夏の着物は大抵の方が「着物を着ると暑いから…」と、ついつい敬遠してしまわれるのですが、何を着たって暑い時は暑い。着物だから暑いのではなく暑いから暑いんだ、ぐらいの気持ちで着てみて下さいよ。実は非常に涼しく快適にお洒落を楽しめることがお分かりいただけると思います。

 帷子
  麻地や苧などで作った単衣。肌につかず涼しいので、盛夏に用いる。黄帷子(きびら)・白帷子・染帷子。
   帷子をやせほそりつゝ著たりけり     虚子 
   帷子や汗ひえびえと座にたゆる      蛇笏 

 連載の㈡の綿入の項に布子が出てきました(注1)。その説明に苧麻と苧屑の文字がありますが、これも読み方が難しいですね。ルビを振ってもらいましたが前者は普通「ちょま」と読みます。からむしは意味ですから括弧書きでしょうね。後者は普通は「おくそ」または「おぐそ」と読みます。「苧屑頭巾」というのがありますが、これは「ほくそずきん」です。「ほくそ」は「おくそ」の音変化なのです。からむしの茎を編んで作った頭巾です。鷹匠や猟師などが用いたもので切妻の屋根に似た形で頭部を覆うように深く被ります。山岡頭巾、からむし頭巾とも言いました。私にしても資料以外は昔の時代劇映画で見たことがある、という程度ですから知らない人の方が多いのでしょうね。

 縮布
  越後縮・明石縮が有名。縮・縞縮・縮木綿・縮帷子。クレープ・シャツは、夏の下着に用いる縮のシャツ。
   洗ふほど藍落つきし縞縮        秋 女
   風あてて夫が形見の藍縮        あき子

 緯糸に強撚糸を用いて、布面に「しぼ」を出した綿織物を綿クレープまたは縮と言います。絹の場合は特別に縮緬と言います。緯糸の強撚糸の撚りが戻ろうとする力(トルク)で布面に「しぼ」が出ます。その中でも、経方向に筋のように「しぼ」を出したものを、特に楊柳と言います。柳の葉を重ねたように「しぼ」が現れるので、そう呼ばれています。綿や綿麻混のものが多いです。肌に触れる面積が少なくなるので、べとつかず春夏用の生地として主に使われます。
 新潟県産の麻織物で経緯に細かい経緯皺の入ったものを小千谷縮と言います。縮という名前の由来は、単に「布」と言われていた「越後布」が次第に工夫されて糸に強い撚りをかけ、しじませて織ったので「しじみ布」と言ったのが省略されて「ちぢみ」となったのではないか、と推測されています。

 生布
  草木の繊維で織り、まだ晒さぬ布。いちび・からむしまたは大麻の繊維で荒く織り、晒してないものは生平と言う。葛布は葛の蔓の繊維で、貲布または太布は科木または楮の皮の繊維で織った原始布。後には貲布または細布は、織目のあらい麻布を言っている。麻織物の上等の物を上布と言い、薩摩上布・越後上布・能登上布などがある。芭蕉布は琉球・大島などに多い。いづれも夏の着尺である。木布
   積み上げて生平匂ふや部屋の内      春三
   麻衣がわりがわりと琉球女        鳳作  

 上布というのは、苧麻(からむし)や大麻(たいま)を手績み、つまり、麻を細かく裂いて紡ぎ、撚り合わせた細い糸を産地独特の技法で織り上げ加工した高級な麻布のことです。江戸時代に藩主や幕府へ上納する品について麻の上質織物という意味で言われたもののようです。木綿が一般化する以前、鎌倉時代から室町時代にかけてまでは庶民の衣服は普通は麻織物だったのです。季寄せにもあるように様々な繊維、織物が広く利用されていたわけです。

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文芸春秋社刊)による。
※注1:月刊誌「阿夫利嶺」連載済みの原稿を編集して掲載しております為、本文中の連載(二)は後日掲載されるものとなり、本例会に掲載されております内容とは異なります。

 

※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されております連載を編集して掲載しております。※

閉 会

点 鐘

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