第310回例会2021年8月25日(水)0:00〜2021年8月31日(火)23:59 開催
開 会
点 鐘
ロータリーソング
会長の時間
2021-22年度会長 田代 晴香
皆様ごきげんよう。
本例会で8月最終例会となりしました。今年度が始まってからたった2ヶ月ですが、日本各地での異常気象や災害、オリンピック開催、新型コロナウイルス感染再拡大と緊急事態宣言の発令・期間延長、国際情勢の変化、市長選による日本世論の表面化等々、様々なことが起きました。地区の行事に関しても新型コロナウイルスの影響により、地区セミナーがオンラインになり、各行事も延期となっています。今週月曜日に3月に開催される地区大会の打ち合わせにコ・ホストクラブとして出席したのですが、来年3月には新型コロナウイルスが落ち着いて従来通りに開催できるのか、完全にオンラインで開催するのか、先の状況が読めないことから開催方法について議論がされました。この議論の中で、従来の長時間に亘る地区大会の内容について「この機会に抜本的に見直してはどうだろうか」という意見が出ました。新型コロナウイルスにより、多くの事が変わってしまい不自由なこともありますが、その一方で多方面に現代社会に対応した効率化や効率化への機会をもたらしていると感じました。当クラブ発足当初から「地区やグループの会議がオンライン対応してくれてればいいのにな…」と思っていましたが、この1年で緊急事態宣言中の会議はほぼオンライン化され、各クラブでもハイブリッド例会やオンライン例会が定着しています。ロータリーだけで見ても、現在の問題となる事象は必ず進化の種になっていることがよくわかります。
さて、皆様すでにロータリーの6つの重点分野に新たに「環境」が追加されたことをご存じの事と思います。今回、「環境」が追加されたことにより、ロゴも一新されましたので皆様にご紹介いたします。
また、国際ロータリーのホームページでは環境に関したプロジェクトの紹介がありましたので、こちらもURLを掲載いたしましたのでご一読ください。
各国で実施された「環境にやさしい」11の奉仕プロジェクト | Rotary International
https://www.rotary.org/ja/eleven-eco-friendly-service-projects-around-world
環境の保護 | Rotary International
https://www.rotary.org/ja/our-causes/protecting-environment
幹事報告
2021-22年度幹事 大塚 和光
◆ハイライトよねやま 2021年8月号◆
ロータリー米山記念奨学会よりハイライトよねやまが届きましたので、下記よりご覧ください。
ハイライトよねやま257
◆ガバナー月信 2021年8月号◆
下記よりご覧ください。
ガバナー月信 2021年8月号
(※今年度印刷物での配布は行いません。必要な方はダウンロードして印刷ないし保存してください。)
◆ロータリーレート◆
8月 1ドル=110円
委員会報告
出席委員会
◆出席報告◆
第308回例会 出席率 100%
会員数3名 出席者3名 欠席者0名
第309回例会 出席率 100%
会員数3名 出席者3名 欠席者0名
Make Up
第309回例会のビジターコメント
前回はありませんでした。
Smile Box
第309回例会のスマイル報告
前回はありませんでした。
カレンダー
卓 話
卓話者 十一代目大塚重郎右衛門 様
きものがたり歳時記(十)
十一代目大塚重郎右衛門
夏のきもの、単衣の着物には、カジュアルで言えば本塩沢・結城縮・小千谷縮・紬地の小紋など、フォーマルなら楊流地に染めた友禅物・色無地・無双訪問着などがあります。絹製の生地でも絽、紗といった盛夏用の物になり、また、麻、木綿、また古代布といわれる品布や葛布というように、着物・帯の生地も様々な物があります。全ての生地に言えることですが、透ける感じが強く爽やかな色合いは「涼感」を感じさせてくれる物であり、また実際に着ていても非常に涼しいものです。単衣の時期は一見すると短いようですが、結婚式やパーティーが思いのほか多い時期でもあります。着物を着る機会はありますし、「季節感」という着物のお洒落の醍醐味を一番楽しめる時期なのです。ですから、実はこの時期は着物好きな方々には一番楽しい時期なのかもしれません。
麻や木綿のようなカジュアル着物は慣れてしまえば家でもお手入れができますので、お祭の時に浴衣代わりに着ても楽しいです。またフォーマル物も「流水」や「蛍」など涼を感じさせる柄が多く、着ている方は勿論、周りの方にまで見ているだけで爽やかさを運んでくれます。夏の着物は大抵の方が「着物を着ると暑いから…」と、ついつい敬遠してしまわれるのですが、何を着たって暑い時は暑い。着物だから暑いのではなく暑いから暑いんだ、ぐらいの気持ちで着てみて下さいよ。実は非常に涼しく快適にお洒落を楽しめることがお分かりいただけると思います。
帷子
麻地や苧などで作った単衣。肌につかず涼しいので、盛夏に用いる。黄帷子(きびら)・白帷子・染帷子。
帷子をやせほそりつゝ著たりけり 虚子
帷子や汗ひえびえと座にたゆる 蛇笏
連載の㈡の綿入の項に布子が出てきました。その説明に苧麻と苧屑の文字がありますが、これも読み方が難しいですね。ルビを振ってもらいましたが前者は普通「ちょま」と読みます。からむしは意味ですから括弧書きでしょうね。後者は普通は「おくそ」または「おぐそ」と読みます。「苧屑頭巾」というのがありますが、これは「ほくそずきん」です。「ほくそ」は「おくそ」の音変化なのです。からむしの茎を編んで作った頭巾です。鷹匠や猟師などが用いたもので切妻の屋根に似た形で頭部を覆うように深く被ります。山岡頭巾、からむし頭巾とも言いました。私にしても資料以外は昔の時代劇映画で見たことがある、という程度ですから知らない人の方が多いのでしょうね。
縮布
越後縮・明石縮が有名。縮・縞縮・縮木綿・縮帷子。クレープ・シャツは、夏の下着に用いる縮のシャツ。
洗ふほど藍落つきし縞縮 秋 女
風あてて夫が形見の藍縮 あき子
緯糸に強撚糸を用いて、布面に「しぼ」を出した綿織物を綿クレープまたは縮と言います。絹の場合は特別に縮緬と言います。緯糸の強撚糸の撚りが戻ろうとする力(トルク)で布面に「しぼ」が出ます。その中でも、経方向に筋のように「しぼ」を出したものを、特に楊柳と言います。柳の葉を重ねたように「しぼ」が現れるので、そう呼ばれています。綿や綿麻混のものが多いです。肌に触れる面積が少なくなるので、べとつかず春夏用の生地として主に使われます。
新潟県産の麻織物で経緯に細かい経緯皺の入ったものを小千谷縮と言います。縮という名前の由来は、単に「布」と言われていた「越後布」が次第に工夫されて糸に強い撚りをかけ、しじませて織ったので「しじみ布」と言ったのが省略されて「ちぢみ」となったのではないか、と推測されています。
生布
草木の繊維で織り、まだ晒さぬ布。いちび・からむしまたは大麻の繊維で荒く織り、晒してないものは生平と言う。葛布は葛の蔓の繊維で、貲布または太布は科木または楮の皮の繊維で織った原始布。後には貲布または細布は、織目のあらい麻布を言っている。麻織物の上等の物を上布と言い、薩摩上布・越後上布・能登上布などがある。芭蕉布は琉球・大島などに多い。いづれも夏の着尺である。木布。
積み上げて生平匂ふや部屋の内 春三
麻衣がわりがわりと琉球女 鳳作
上布というのは、苧麻(からむし)や大麻(たいま)を手績み、つまり、麻を細かく裂いて紡ぎ、撚り合わせた細い糸を産地独特の技法で織り上げ加工した高級な麻布のことです。江戸時代に藩主や幕府へ上納する品について麻の上質織物という意味で言われたもののようです。木綿が一般化する以前、鎌倉時代から室町時代にかけてまでは庶民の衣服は普通は麻織物だったのです。季寄せにもあるように様々な繊維、織物が広く利用されていたわけです。
※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文芸春秋社刊)による。
閉 会
点 鐘