第312回例会2021年9月8日(水)0:00〜2021年9月14日(火)23:59 開催
開 会
点 鐘
ロータリーソング
会長の時間
2021-22年度会長 田代 晴香
皆様ごきげんよう。
9月に入り涼しい日が続き、8月の暑さはどこかへ消え去ってしまい、もうすっかり秋の陽気となりましたね。箱根ではいつの間にか薄暮の蜩や夜の蛙の声が無くなり、今は鈴虫たちだけが綺麗に鳴いています。夏は纏わりつく暑さとそれを助長する蝉の声が鬱陶しいと感じていたのに、秋への移ろいを感じてしまうと「もう夏が終わってしまったのだな…」と寂しくなるのが不思議です。
さて、本例会の開始日である9月8日は「世界識字デー」です。ロータリーでも9月は「基本的教育と識字率向上月間」となっていますね。この「世界識字デー」は識字の重要性を世界に訴えかける日として、1965年(昭和40年)にユネスコが制定されました。1965年9月8日にイランのテヘランで開催された世界文相会議で、イランのパーレビ国王が各国の軍事費1日分を識字教育にまわすように提案したのを記念して制定されたそうです。単に「軍事費1日分」と言われてもどのくらいの額なのか気になり世界文相会議の参加国やその国の当時の軍事費を調べようとしたのですが、インターネット上だけ情報を得ることが出来ませんでした。
日本で生活していると小学校・中学校が義務教育で、就学することが当たり前であり、就学前から家庭で読み書きを覚えることがほとんどです。しかし、皆さんがご存じのように世界では発展途上国を中心に読み書きができない人が多くいます。シェカール・メータRI会長も言及されていましたが、ユネスコでは「日常生活で用いられる簡単で短い文章を理解して読み書きできること」を識字者の定義とし、世界の非識字者は現在7億7500万人となり、その約3分の2が女性だと言われているそうです。
今回はロータリーでの教育支援活動を紹介したブログ記事をまとめたページをご紹介いたします。このページでは第3グループのかながわ湘南ロータリークラブで行ったインド、ラダックでの活動の記事も紹介されています。
https://rotaryblogja.org/category/%E9%87%8D%E7%82%B9%E5%88%86%E9%87%8E/%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%A8%E8%AD%98%E5%AD%97%E7%8E%87%E5%90%91%E4%B8%8A/?utm_source=twitter&utm_medium=orgsoc&utm_profile=rotaryjapan&utm_campaign=
幹事報告
2021-22年度幹事 大塚 和光
◆ガバナー月信 2020年最終号・2021年9月号◆
下記よりご覧ください。
ガバナー月信 2021年9月号
(※今年度印刷物での配布は行いません。必要な方はダウンロードして印刷ないし保存してください。)
◆2022ヒューストン国際大会(2022年6月4日~8日)プロモーションビデオ◆
オンツー・ヒューストン国際大会 佐藤祐一郎 委員長よりプロモーションビデオの案内がありましたので、以下のURLよりご覧ください。
https://cdn2.webdamdb.com/md_2CUeyZvmOj13.mp4?1615311723
◆ロータリーレート◆
9月 1ドル=110円
委員会報告
出席委員会
◆出席報告◆
第310回例会 出席率 100%
会員数3名 出席者3名 欠席者0名
第311回例会 出席率 100%
会員数3名 出席者3名 欠席者0名
Make Up
第311回例会のビジターコメント
前回はありませんでした。
Smile Box
第311回例会のスマイル報告
前回はありませんでした。
カレンダー
卓 話
卓話者 十一代目大塚重郎右衛門 様
きものがたり歳時記(三十五)
十一代目大塚重郎右衛門
夜濯
夏は、汗になった肌着などを、夜になって洗うことが多い。
夜濯のしぼりし水の美しく 汀女
夜濯ぎとは夏の暑さで汗まみれになった衣類を夜風が立ち始め涼しくなった頃から夜のうちに洗濯することです。干したものは朝にはもうすっかり乾いて着られるようになっているのです。私は若い頃、入浴と洗濯と一緒でしたね。
季語としては扱いにくい部類だったとみえます。汀女のものが例句として挙げられているものが殆どのようです。他には、石川桂郎の「俳人風狂列伝」の「屑籠と棒秤」に「某青線区域にて」の添え書きのある面白い句があります。
夜濯ぎの一夜妻待つ古雑誌 尻得次郎
この句の作者は随分変わった人物だったようです。機会を見て詳しく調べてみたいと思っています。
ところで、着物を洗う方法には大きく分けて「洗い張り」と「丸洗い」の二種類あります。このうち洗い張り(あらいばり・あらいはり)とは着物の縫い糸をほどいて反物の状態に戻し水洗いをして着物をきれいにする方法です。ご存じの方はそんな事知ってるよ、といった感じかも知れませんが、実は「えっ、反物に戻せるの」と思われる方も多いのです。
そもそも、なぜ反物に戻せるのかというと、着物は洋服のように一枚の布からパターンをとって作っているのではなく、反物をパズルのように全て直線で裁断して縫うことによって一枚の着物になっているからなのです。着物をほどき、端をつなぎ合わせると幅40センチ弱・長さ12メートル以上という「反物」の状態に戻ります。余分な部分があっても、その部分は縫い込まれているので、ほどくと最初の形と同じままになっています。ですから、端縫いと言いますが、その一つ一つを縫い合わせてゆけば反物の状態に戻るのです。そうすることで普段は洗えなかった隅々まで洗うことが可能になりますし、昔の着物を自分の寸法に仕立て直したい時などに良くお勧めする洗い方です。
平安時代頃には既にこのやり方で洗濯が行われていたとも言われるほどの伝統的な洗濯方法です。かつては各家庭で着物を年に何度か洗張りしてから仕立て(再仕立て)をして、時には別の着物として作り直したり、最後は座布団や布団等としてリメイク・リサイクルしていました。現在でも洗い張りは悉皆屋や和装クリーニング店などの専門知識・技術を持った専門業者で行われています。しまいこんでいた着物も洗い張りで鮮やかに蘇らせることが出来ます。
着物の丸洗いとは、その名のとおり「丸ごと洗う」というクリーニング方法のことです。洗い張りのように反物の状態に戻さず、着物の状態のままで丸ごと洗うことです。現在の「着物丸洗い」は洋服クリーニングでいうドライクリーニングの技術を応用しており洗濯には有機溶剤等を使用します。現在では「着物をクリーニングに出す」という場合、この「丸洗い」を想定される方が多いようです。
なお「激安系」のクリーニング店に丸洗いを依頼したところ、着物の状態をろくにチェックもせずに洗われてしまい着物が酷い状態になってしまったというトラブルも見られているようです。不適切なクリーニングで刺繍や箔・生地が大幅に傷んでしまうと、最悪の場合には専門店でも補修が出来なくなってしまいます。後から「しまった」と思わないように、着物クリーニングの料金の安い・高いの部分だけでなくクリーニングの内容などもしっかりチェックしておきたいですね。
「丸洗い」と「洗い張り」。同じ「着物全体を洗う」という洗濯方法でも、その内容にはかなりの違いがあります。一般的にはシーズンの終わりや保管前のお手入れには「丸洗い」、より本格的なお洗濯が必要な場合には「洗張」が選ばれることが多いです。とは言え必ずしも全てのケースでこの通りというわけではありません。着物の状態や今後の着用予定等によってもベストなクリーニング方法は変わってくるものです。「洗い張りにしようか?丸洗いにしようか?」と悩んだら両方を行っているクリーニング業者に着物を見て貰って相談してみることをお勧めします。
夜干
夜濯ぎした衣類を干すこと。
夜干してうづくまる性人知るや 八束
夜間、外に洗濯物を干していると夜露がついて洗濯物がしめった状態になるのでよくないそうです。また夜中に外に洗濯物が干してある家を見ると昔はだらしなく思えたのですが、確かに防犯の面でも一理ありそうです。下着泥棒も夜のほうがとりやすいかも。
昔は夜干しは死者の着物を洗って干すための方法だったそうです。それで忌み嫌われて行われませんでした。また、赤ん坊の着物も夜干しにすると夜泣きをするとも言われていました。今ではそのようなタブーは忘れられています。浴室乾燥機やコインランドリーも普及しましたし。
※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。
閉 会
点 鐘