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第325回例会2021年12月22日(水)0:00〜2021年12月28日(火)23:59 開催

開 会

点 鐘

ロータリーソング

会長の時間

2021-22年度会長 田代 晴香

 皆様ごきげんよう。

 

 誕生石に新たに石が追加されたというニュースをご存知でしょうか。

 

「誕生石」63年ぶり改定 新たに10種類の石を追加
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211220/k10013395871000.html

 

 今回の誕生石の改訂は63年ぶりということですが、ニュースによると日本では63年前にアメリカの宝石業界が定めた誕生石を取り入れたのですが、団体によって誕生石が違い統一されておらず、消費者が混乱する原因にもなっていたとのこと。今回の改訂により、日本全国の誕生石の統一を図り、落ち込む宝飾品小売市場の消費を促す狙いもあるようです。
 このニュースは全国宝石卸商協同組合の12月20日の会見から報道されているのですが、消費を期待するのであれば、もう少し早く会見をしてクリスマスプレゼント需要に間に合わせてくれれば私も恩恵を受けたかもしれないのにと考えたりしました。
 宝飾品小売市場はバブル崩壊やリーマンショックなどの経済影響により年々規模が縮小され、今回の新型コロナウイルスにより不要不急の商材であることや催事ができないことから大打撃を受けたそうです。今回新たに追加された石の中にはかなり高額なものもあり、消費需要が高まれば価値高騰と相まって市場の活性化が期待できそうですね。

 

 誕生石のニュースを見て、今まで何も気に留めていなかったのですが、「誕生石って一体なんだろう?誰が決めたの?」という疑問が浮かび、いつものようにちょっと調べてみました。
 
そもそも誕生石の起源は聖書にあるようです。聖書の出エジプト記39章8~14節にある大祭司の胸当てにイスラエル12の部族の名前である宝石を装飾したという箇所、そしてヨハネの黙示録21章11~21章にあるイスラエルの12の部族を表す12の城門に装飾された宝石を基礎に宝石商が世界中に広めたのですが、各国でばらつきが出たために、1912年にアメリカの宝石業界が誕生石のベースを決定し、これが世界のスタンダードとなったようです。
 日本ではニュースにあった63年前の1958年に全国宝石商組合がアメリカの誕生石をベースに、東洋で古くから重宝されてきた珊瑚と翡翠を追加し、今回の改訂に至ったということです。

 

 誕生石というと私も思い出があります。小さい頃に祖母や母がキラキラした宝石をつけていることに憧れ、駄々をこねて誕生石の小さなサファイアのネックレスを買ってもらい、大切にしていた思い出があります。今でもそのネックレスは大切にしまってあります。小さな石でクオリティも低く、価値は全くないのですが、初めて買ってもらえた自分の宝石に心から喜んだことを今でも覚えています。
 宝石を持つことに意味はないと思うのですが、宝石がもたらす美しさへの感動、高揚感、幸福は宝石にしかないのかもしれません。

 

 最後になりましたが、本例会が2021年最後の例会となります。皆様、半年間ご協力頂きありがとうございます。残りの半年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様が楽しく温かいクリスマスと良いお年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。

Merry Christmas and Happy New year

幹事報告

2021-22年度幹事 大塚 和光

◆ロータリー文庫デジタル化済資料廃棄の件◆
<文庫資料廃棄のお知らせ>

 

◆ガバナー月信12月号◆
下記よりご覧ください。
<月信2021.12月号>
(※今年度印刷物での配布は行いません。必要な方はダウンロードして印刷ないし保存してください。)

 

◆ハイライトよねやま11月◆
米山記念奨学会よりハイライトよねやま11月号がまいりましたのでご報告いたします。
<ハイライトよねやま11月号>

 

◆ロータリーレート◆
12月 1ドル=114円

 

出席委員会

◆出席報告◆
第323回例会 出席率 100%
会員数3名 出席者2名 欠席者1名(メイクアップ補填)

 

第324回例会 出席率 66.66%
会員数3名 出席者2名 欠席者1名

奉仕プロジェクト委員会

Make Up

第324回例会のビジターコメント

川崎ロータリークラブ
元沢 伸夫 様


会長からのお話にあったオミクロン株の流行により、またもや経済活動の再生が遅れることになりそうです。今後も長い時間軸でみた際に、コロナのような伝染病の拡大が必ず起こると考えると、そうなった際にどのような方々がより困り、そのような方々をどう救うかをいまの状況だからこそ考えるべきだと感じました。

Smile Box

第324回例会のスマイル報告

前回はありませんでした。

カレンダー

卓 話

卓話者 十一代目大塚重郎右衛門 様

きものに関して語る時に、和裁についても当然かなりの部分が割かれる筈だと思いませんか。ところが、季寄せには「春着縫う」とか「縫初」くらいのもので例句も多くはありません。和裁は俳句に詠むにはあまりに技術的に過ぎるのでしょうか。そうした中、俳句ではないのですが次のような質問をいただきました。

 

朝日新聞八月十一日の歌壇、永田和宏選の四首目、

隠し縫い狭縫いぐし縫いなみかがり

仕上げに返し縫するサーフィン

 

 この読みですが、「狭縫い」というのが、私の調べた範囲では出てきません。仕方がないので、一応「せまぬい」と読んでおいてありますが、御存じでしたら教えて下さい。

 

 この質問について次の回答が寄せられました。

 

 辞書には出ていませんけど、「せぬい」と読むそうです。

 袋物などの縫い目のかどをせまくかがることです。お裁縫で「せぬい」と言うと「背縫い」が普通ですから、この場合は漢字の説明をちょっと入れるのが親切ですね。

 

 おっしゃる通りです。私もそう思います。それにつけても昔は女性の当然の教養であった和裁が専門技術になって久しいのです。私の店でも三十年位前までは何人も抱えていた仕立て職人は一人もおりません。仕事としての仕立ては一級和裁士の資格を取得後、数年間の実技経験を積んだ社員を抱える和裁の「会社」に発注します。

 ところで、精選版・日本国語大辞典の解説には次のようにあります。

【狭縫】せ‐ぬい‥ぬひ〘名〙袋物などを縫うとき、縫目のかどをせばめてかがる縫い方。

 

胴着 

上着と肌着の間に着る、腰までの下着。

胴着きて興ほのかなる心かな     蛇笏

 

小学館デジタル大辞泉によれば次の通りです。

一、和服用の防寒着で長着と襦袢の間に着る綿入れ。胴服。どうい。

二、人体の胴にまとうもの。どうい。「救命胴着」

 胴着とは腰までの丈の綿入れ仕立ての和服の下着で寒い季節に防寒用として上着と肌着の間に着るものです。肌に直接はつけません。すべりの良い羽二重などに真綿を入れて仕立てますが、現在ではキルティングなどが多いのです。

 同じ音の冬の季語に「胴衣」があります。剣道の胴に着ける護身用の道具ですが、チョッキやベストも指しますし、イギリス英語では「ウェストコート」と呼ばれます。上着としての衣服という意味では「胴着」です。「救命胴衣」などと用いられるように、やや「衣」のくるむという意味合いが強くなります。胴着も胴衣も一般的着衣との区別がつきにくいですね。

 更に同じ音で「道着」や「道衣」があります。しかし、そもそも道着や道衣という用語はありませんでした。剣道「着」、柔道「着」という用語が生まれて、そこから派生的に道着と呼ぶようになりました。ですから、本来であれば空手道着、柔道着と書くべきでしょうが、転じた用法の道着でも勿論間違いではありません。また、道衣と使われるのは、基本的に少林寺拳法が道教における道士の衣である道服の別称「道衣」を転用したものなので、少林寺拳法以外では避けた方が無難です。

 今日、多くの古武道、また現代武道でも居合道、弓道、薙刀などでは入門と同時に袴を着用します。私が三年前から始めた居合道も袴をつけます。これらの武道は袴の下に道着を着用しないことが多く、袴なしで稽古することは考えられません。戦前では大東流や合気道も袴の着用が義務付けられていたようです。しかし、第二次世界大戦の厳しい状況下、多くの道場に於いて、経済的に困窮し、かつ稽古を始めて一年以内の門下生に対して袴の購入や着用の義務を取り払いました。以後この傾向は慣習化し次第に初段以降の門下生だけが袴を着用するというようになったのです。現在の段位制度は嘉納治五郎(1860–1938)が1883年に制定したものであり、大東流や合気道、居合道など多くの流派もこれを取りいれたのです。植芝盛平が創始した合気道でも段位と袴との関係を明文化しています。

 歴史的にみて袴は上級武士と下級武士を区別する役割があったことから、袴を着用している門下生と着用していない門下生の熟練度を区別するという考えもあります。

 私が学生時代から親しんだ合気道では初段という段位を「始まりの段位」と解釈し、初段の昇段審査を通った者は、ここから真の合気の稽古が始まるとします。即ち袴を着用することはようやく合気の修行の端緒に立ったことを示し、袴は有段者であることの責任感と正式な門下であることを示すものとされています。思えば、私がまともに合気道の道場に通ったのは五十数年も前からの七~八年の間でした。今では年一回の現役との合同稽古で袴をつけるばかりです。

 

※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。

 

閉 会

点 鐘

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