第361回 例会2022年10月19日(水)0:00〜2022年10月25日(火)23:59 開催
開 会
点 鐘
ロータリーソング
四つのテスト
会長の時間
2022-23年度会長 大塚 和光
皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。どれか当てはまるもので、先ずは、ご挨拶。2022-23年度会長を務めます大塚和光です。どうぞ、よろしくお願い致します。
今回からはSDGsの三番目の目標について見てゆきます。この目標は母子保健を増進し、主要な感染症の流行に終止符を打ち、非感染性疾患と環境要因による疾患を減らすことを含め、あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活と福祉を確保することを目指しています。
ターゲットとして13項目が挙げられています。とても細かく記述されています。このことだけでも健康と福祉の分野で如何に多方面に亘る問題が存在するか十分に窺い知れるというものです。大変ですが先ずは概観してみましょう。
ターゲット
3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
3.a すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。
3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。
すべての人に健康と福祉を届けるための取り組みとは
SDGs目標3を達成するための取り組みは組織面と事業面に分けて行われています。
組織面では従業員へのヘルスケアの提供、事業面では開発途上国向けの医薬品・医療機器などの開発、交通事故対策、データヘルス対策、生活習慣病対策、薬物・アルコール依存症対策が実施されています。
どのようなことが行われているのか、以下に紹介してゆきます。先ずは組織面から。
従業員へのヘルスケアの提供
会社にとって自社の従業員やその家族を守ることは義務であり、ヘルスケアサービスを
提供することによって健康改善につなげることができます。提供するヘルスケアサービスには運動習慣や栄養バランスの取れた食事の奨励、祈念プログラムの提供、飲み過ぎ防止の啓発を行うことができ、目標3を達成するために必要不可欠な要素を満たしています。
従業員の健康に対する意識の啓発を行い、疾病による欠勤や遅刻、休職の削減だけでなく、労働生産性の向上や優秀な人材の確保といった効果も期待できSDGsの他の目標達成に対して好影響を与える可能性もあります。現在の日本では取得率が高くない男性の育児休暇取得の推奨や、女性従業員や妊娠、育児の支援はジェンダーの問題に対しても効果的です。
従業員のメンタルヘルス対策も必要です。2015年に行われた労働安全衛生法の改正により、労働者数50人以上の事業所でのストレスチェック実施が義務付けられました。これは鬱病など精神障害による労災認定が年々増加傾向であることが理由となります。この義務付けが行われた現在も鬱病は増加傾向にありますが、それでもメンタルヘルス対策を行わなければ、今後も増加の一途を辿るでしょう。そういった意味ではヘルスケアとしてカウンセリングや休職者の復職支援とともに必要な取り組みです。
次回は組織面と事業面の取り組みを見てみます。
幹事報告
2022-23年度幹事 原 いづみ
◆2022-2023年度 ガバナー補佐訪問◆
日時:2022年10月19日(水) 16:00~17:00
会場:第一相澤ビル6F 会議室
◆地区大会表彰◆
2022年10月19日(日)に開催されました、2022-2023年度地区大会2日目の本会議において、下記の通り2部門で表彰を受けました。
・2021-2022年度 会員増強賞 最高の会員維持率
・2021-2022年度 ロータリー財団寄付優秀クラブ 第2位 一人当たり$760.75
◆地区大会の御礼◆
事務局にお礼状が届いております。詳細は下記よりご覧ください。
【お礼状_地区内全クラブ宛て】
◆2025-2026年度 ガバナー・ノミニー候補者提案に関する告知◆
詳細は下記よりご覧ください。
【2025-2026年度 ガバナー・ノミニー候補者提案に関する告知】
※事務局には10月上旬には届いていたと思われますが、長期不在しておりましたため、例会でのご報告が遅くなり
申し訳ございませんでした。
◆ガバナー月信10月号◆
下記よりご覧ください。
【月信2022第4号】
※ガバナー事務所よりの配信は10月3日にあったのですが、例会への掲載漏れがあり申し訳ありませんでした。
◆ハイライトよねやま271号◆ 2021年10月13日発行
下記よりご覧ください。
【http://www.rotary-yoneyama.or.jp/content/uploads/summary/highlight271_pdf.pdf】
◆ウクライナ国民的アーティストKAZKA来日 チャリティコンサートへの無料ご招待◆
事務局に案内が届いております。詳細は下記よりご覧ください。
【ウクライナの避難民の子どもたちにあたたかい心のギフトを!】
委員会報告
出席委員会
第360回例会 出席率 66.6%
会員数 3名 出席者 2名 欠席者 1名
Make Up
第360回例会のビジターコメント
前回はありませんでした。
Smile Box
第360回例会のスマイル報告
前回はありませんでした。
カレンダー
卓 話
きものがたり歳時記(三十三)
卓話者:十一代目 大塚重郎右衛門 様
桑は品種や変種が沢山あります。葉っぱを収穫するために育てられる養蚕用の「ヤマグワ」と、果実の収穫を目的とする「西洋桑」に大別されます。養蚕用のヤマグワには次の二種類があります。
多胡早生(タゴワセ)
養蚕用品種ですが酸味と甘みのバランスのとれたおいしい実を付けます。果実は熟しても赤いままで糖度は14~15度と高いことが特徴です。また、一本でも結実します。
一ノ瀬(イチノセ)
明治中期に山梨県で育成された品種で樹勢が弱く、やわらかな枝を生やします。実は1~2gほどと小さいですが糖度は9~14度あり味がよいと人気です。
果実用の西洋桑は以下のとうりです。
ポップベリー
実がおいしい品種を交配させて作られた、果樹としての桑です。通常の実よりも四倍ほど大きい7gのほどの実を付けます。一本でも結実し酸味の少ない実はジャムにぴったりです。
カタネオ
イタリア原産のカラヤマグワ系の品種です。生育は旺盛で、果実は2~4gの大きさになります。糖度は9~11度と低いですが、たくさんの実を収穫して楽しめると人気があります。
ララベリー
カタネオに染色体を変化させるコルヒチン処理を施して誕生した大粒の実を付ける品種です。果実の重量は4g前後で、糖度は8~11度となっています。
ホワイトベリー
白い実を付ける品種の一つで、糖度25度以上と実がとても甘いことが特徴です。一本でも実を付け、丈夫なことからやせ地でもよく育ちます。
如何でしょう。こんなに種類があると思っていなかった方が多いのではありませんか。桑は古くから日本で栽培されていた樹木で、庭木としても果樹としても魅力があります。また、雄株と雌株がある雌雄異株にもかかわらず一本でも収穫が楽しめる品種が多いのです。栽培もそれほど難しくなく、実を付けるまでの年月も三~四年と短いので、果樹初心者の方にもおすすめですよ。
蠶(かいこ、かひこ)
四月中旬蚕卵紙すなわち種紙から孵化したばかりのものは毛蚕(けご)または蟻蚕(ぎさん)と言われる。蟻蚕を蚕卵紙から埽き取って蚕座に移すことを埽立てと言う。脱皮の前には蚕の眠りと言ってじっとしている。眠りに入った蚕を眠蚕(いこ)と言う。食い盛りには、非常な忙しさが、十日ほど続く。蚕盛り・蚕時。掃立て後二十九日で、蚕のすだれに上がらせて、繭を作らせ、これを上簇という。飼屋(かいや)・蚕屋(こや)・蚕棚(こだな)。病気の蚕は捨蚕(すてご)にする。蚕飼(こがい)・養蚕。
逡巡として繭ごもらざる蚕かな 虚子
高嶺星蚕飼の村は寝しづまり 秋櫻子
飼屋の灯后(さきい)の陵の方にまた 誓子
つぼみ主宰が当時の国立相模原病院に勤務された頃には既に養蚕は下火になっていました。日本全体を見れば東京への一極集中と地方の疲弊は既にかなりの程度進行していたと言えます。
母訪へば晩秋蚕飼ふ気配の風 昭和四十七年作
風に痛みし桑あきぞらに村乾く 同右
この後は暫く養蚕に係わる句は出ていません。世の移ろいを感じます。次に詠まれるのは平成も大分過ぎてからです。句の趣も変わります。
天蚕を育むらしき山の静 平成十九年作
風の虜桑括りしを生ひたちに 同右
行く鴨や「帝蚕倉庫」毀つハマ 平成二十年作
これらの句が詠まれてからでも既に十年ほどの年月が過ぎています。この句集では平成二十年作のものが養蚕に係わる最後の句です。自註には「明治も昭和も遠くなった。」とあります。養蚕やきものに限らず、時代と共に歳時記から消えてゆく季語は増えてゆくのでしょうね。言葉が消えるということは文化が消えることでもあるのですものね。
秋蠶
秋に飼う蚕。飼育日数少なく糸の量も質も劣る。
しんしんと秋蚕眠るに取巻かる 麦草
秩父人秋蚕あがりぬと来て踊る 秋櫻子
夏蠶
夏飼う蚕。飼育日数短く、糸量も質も劣る。二番蚕。
燈一つに夏蚕飼ふ家隣けり 句仏
夏蚕いまねむり足らひぬ透きとほり 楸邨
※引用文は山本健吉編【季寄せ】(昭和四十八年文藝春秋社刊)による。
※本稿は阿夫利嶺俳句会の月刊誌「阿夫利嶺」に掲載されている連載を編集して掲載しております。※
閉 会
点 鐘